#129 特異性についての考察の引用

公開日: : 最終更新日:2015/08/07 競技特異性


 

Ultimatemma3d

最近は間欠的運動における持久力UPのトレーニングについて色々と勉強中です。とても参考になっているのがJoel Jamieson著の「Ultimate MMA Conditioning」という本です。総合格闘技向けの持久力トレーングに関して書かれた本ですが、持久力に関する一般的な内容も多いのでそれ以外のスポーツに関わっている方にもオススメです。こちらから注文可能です。

しかし、今日は持久力に関する話をしたいのではなくて、この本に書かれていたトレーニングの特異性に関する記述から「なるほど」と思ったものを引用して紹介したいと思います。


“specificity is about much more than just the exercise or activity you are doing, it’s about the adaptation you are stimulating

what really matters most is not the exercise you choose or the method you use, but rather the adaptations that result from using and applying them.  There will be times in your training when you use exercises and methods that look similar to MMA and also times when they don’t look even close. The most important thing is to understand how to apply the right methods at the right time.”


私が以前に書いたブログの内容(#81【再考】トレーニングにおける特異性の原則)と重なる部分が多く、非常に共感できます。ようするに、エクササイズとかトレーニングが競技に特異的かどうか(見た目が似ているかどうか)が重要なのではなくて、エクササイズやトレーニングによって引き起こされる適応が競技において役に立つかという事だと思います。もっと言うと、「競技力をUPさせるにはこのような適応を引き起こしたい」という事をまず最初に決めて、「じゃあその適応を引き起こすのに最も効率的で効果的なエクササイズやトレーニングは何だろうか?」という順番で物事を考えるという事です。

例を挙げると、総合格闘技のような間欠的運動のパフォーマンスを上げるためにトレーニングでも間欠的トレーニングをしないといけないというふうに単純に考えるのではなくて、最大酸素摂取量を向上させる事によって高強度運動間のリカバリー能力を高めることが可能だから「最大酸素摂取量の向上」という適応を引き出すために時には長時間一定のペースで走るようなトレーニングも取り入れるという考え方です。たとえ実際の競技が3分3ラウンドだったとしても、それ以上の時間(例えば1時間)を一定のペースで走る事によって「最大酸素摂取量の向上」という適応を効率的に引き起こす事ができて、その「最大酸素摂取量の向上」が競技に役に立つのであれば、それはある意味特異的なトレーニングなのです。これに関連する内容を最近書いたのでそちらもチェックしてみて下さい(#126 持久力を向上するには試合での動きをトレーニングでシミュレートすれば良いのか?)。

 

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  • 河森直紀(かわもり なおき) PhD, CSCS

    1979年10月17日 神奈川生まれ 埼玉育ち
    ストレングス&コンディショニング(S&C)コーチ。

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