#347 S&Cコーチだったら、メディカル系セミナーばかり参加せず、まずはトレーニング指導の腕を磨きたいものです

 

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私は自分の知識・スキルUPのために、結構多くのセミナーに参加しています。

ただ、私以上にセミナーマニアな知り合いがいまして、その方と「どんなセミナーが良かったか?」という話題で盛り上がった時に、「最近はメディカル系のセミナーが多く(呼吸に関するものとか)、トレーニングについて教えるセミナーが少ない」ということで意見が一致しました。

今日はこの点に関連して、私見を述べたいと思います。

 

 

S&Cコーチがメディカル系セミナーばっかり参加するのはどうなの?

私がセミナーを探す時は、ATACK NETセミナー情報を活用しています。

そこに掲載されているセミナー情報をざーっと見てみると、やはりメディカル系のセミナーが多いです。

最近人気がありそうなFMSとかPRIとかDNSとかは、もともとメディカル系の専門家が開発したもので、それを一部のS&Cコーチが自分たちの活動にも活用できると考えて受講しているというのが私の印象です。

 

べつにS&Cコーチがメディカル系セミナーを受講して知識を仕入れて、それをトレーニング指導に活用することを否定するつもりはありません。

それでアスリートに提供するサービスの質がUPするのであれば、それはそれでイイと思います。

しかし、それが行き過ぎて、S&Cコーチなのにメディカル系の知識をちょっとかじっただけで自分が最先端を行っている気になったり、そっちにハマりすぎてメディカル専門家モドキになってしまい、本来の専門であるトレーニング指導がおろそかになってしまったりするようだと、それはちょっと違うんじゃないの?と思ってしまいます。 

※たまにいるんですよね、「お前はS&Cコーチなのか、メディカル専門家なのか、どっちなんだ?」って感じの人が。。。

 

たしかに、メディカル系セミナーに参加すると、S&Cコーチとしては知らない新しい知識に触れる機会も多く、「それらを知っておかないとダメなんじゃないか?」と不安になったり「メディカル系の専門家よりS&Cコーチのほうが劣っているんじゃないか?」と自信をなくしたりする人もいるかもしれません。

でも、そんな風にネガティブに考える必要はまったくありません。

メディカル系の人だってS&Cに関することは全然知らない人ばかりです。

単純に、お互いに違う分野のことだから、自分の知らない知識がある、というだけです。

S&Cコーチだったら、S&Cの専門家として、S&Cについては理学療法士よりも医者よりもアスレティックトレーナーよりも詳しいんだ!と自信を持ってイイんです。

っていうか、メディカル系の知識をかじる暇があったら、まずは自信を持ってそのくらい言えるように、S&Cコーチとしての腕を磨いておくべきです! 

 

たとえば、メディカル系の人たちがやっている傷害予防トレーニング(プレハブ?)とかは、正しいウエイトトレーニングをしておけば、そもそも必要ないことが多いです。

ニーインして膝に負担がかからないように中殿筋を鍛えるドリルをやったり、足首の捻挫予防のために股関節や体幹のスタビリティードリルをやったり・・・と、ちまちまと部位ごとにプレハブドリルなんてやるよりも、正しいやり方でウエイトトレーニングをしたほうがはるかに効率的に効果をあげることができます。

ちゃんとしたS&Cの専門家だったら知っていることです。でもメディカル専門家の多くは知りません。

» 参考:アスリートの傷害予防は適切なトレーニングが9割:◯◯予防トレーニングというパッケージ化の問題点

 

要するに、お互いに違う分野なんだから知らないことだってあるし、それを引け目に感じて自信を失う必要はないってことです。

まずは自信を持てるくらい自分の専門分野について腕を磨いておく。

そして、そのうえで、プラスアルファとして他分野のセミナー等に参加して、新たな知識を身に付ける。

そういう姿勢が重要なんじゃないでしょうか? 

 

 

トレーニングについて教えるセミナーが少ない

まずは自分の専門分野について腕を磨くのが必要だと言いましたが、残念ながら、その腕を磨くための機会が限られているのが現状です。

冒頭で述べたように、トレーニングについて教える実技系セミナーが少ないんです。

そもそも、トレーニングは単発のセミナーで習得するのが難しいので、セミナーという形式があまり適していないという理由もあるのかもしれません。

 

私の考えでは、トレーニングについてしっかりと学ぶには、最低でも8週間、できれば3ヶ月以上は継続して指導を受けて、自分自身の身体や動きが変わる経験をするのが重要です。

そのうえで、それを今度はアスリートやクライアントに教えながら、指導技術を磨いていくという次の段階が必要になります。

私が「仕入れる」と「磨く」と呼ぶ2つのサイクルを回すのが大切なんです。

» 参考:【継続学習】継続学習は「磨く」と「仕入れる」の2つをサイクルさせることが重要

 

数少ないシリーズもののトレーニングセミナーの中でも、私のオススメはGS Performanceのセミナーです。

私自身、加賀さんのセミナーに昨年11月から継続して参加し、多くの学びを得ることができました。

» 参考:【継続学習】「朝飯前セミナー!」を受講した感想

 

 

まとめ

別にS&Cコーチはメディカル系セミナーに参加するな、と言っているわけではありません。

ただ、そっち系に極端に走る人が最近は多いような気がしたので、警鐘を鳴らしたかっただけです。

S&Cの専門家として自信を持つべきだし、まずは自信を持てるように専門家としての腕を磨いておくべきだと主張したいのです。

そのうえで、メディカル系の知識や技術を活用するのであれば、それは素晴らしいことだと思います。

ただ、本質を見失わないようにしたいものです。

動画教材:S&Cコーチの勉強法

 

 

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【編集後記】

リオ出張に向けて、飛行機内の騒音対策として、Beatsのノイズキャンセリング機能付きワイヤレスヘッドホンを購入しました。使わない時はコンパクトに畳めるので、バッグ内でスペースを取らない点も良い感じです!