VBT(Velocity Based Training)と呼ばれるトレーニング手法への関心が、国内でも急速に高まりつつあります。
書籍、専門雑誌、ネット記事、SNS、ブログ、セミナー等で、VBTという言葉を目にしないで1週間を過ごすことはないと言っても過言ではありません。
「従来の『挙上重量』主導のトレーニングはもう時代遅れで、これからは『挙上速度』を基準にしたVBTの時代だ!」みたいな過激な主張をしている方も一部いらっしゃいます。
VBTを導入していない人からすると煽られているように感じるかもしれないし、「自分も導入しないとダメなのかな…」と不安な気持ちになるかもしれません。
しかし、本当にVBTこそが最先端のやり方で、「挙上重量」主導の従来のやり方は本当に時代遅れなのでしょうか?
正直に言うと、私はVBTがこれまでのやり方を一変してしまうほど優れた手法であるとは捉えておらず、従来のやり方もまだまだ使えるものであると考えています。
実際、アスリートのトレーニング指導において、私はVBTを積極的に活用していません。
だからといって、「VBTは全く使えない」と考えているわけではなく、部分的には活用可能だと思います。
しかし、「VBTこそが最先端のトレーニング手法だ!」みたいな考え方は行き過ぎで、逆にトレーニング効果の低下に繋がりかねない、と危惧しています。
これだけVBTが流行っている風潮の中で、なぜ私が不安にならずに冷静なスタンスを保っていられるのかというと、論文を読んでいるからです。
VBTに関する論文を読み込んだうえで、現時点で手に入る科学的知見をベースに考えると、「従来のやり方よりもVBTのほうが明らかに優れている」なんて言い切れるようなエビデンスは存在しない、というのが現時点での私の結論です。
きちんとVBT関連の論文を読んでいれば、自ずと私と同じような結論にたどり着くはずなのですが、私とは異なる意見が目立つのが不思議でなりません。
そこで、私が論文を読んで仕入れたVBTについての科学的知見を整理したうえで、なぜ私はVBTがこれまでのやり方を一変してしまうほど優れた手法であるとは捉えていないのか、を解説するセミナーを企画しました。
VBTをテーマにしたセミナーは他にも多く開催されていますが、それらのほとんどはVBTがいかに優れているかを解説したり、挙上速度を測ってそのデータを活用する具体的な方法を学ぶような内容です。
一方、本セミナーはVBTに対して少しネガティブなスタンスから解説をする、という、他のセミナーとは一線を画すユニークな内容になっています。
VBTを導入していないけど、周りでは流行っているから「自分も導入しないとダメなのかな…」と不安な気持ちになっている方は、本セミナーに参加してVBTについての知識を習得していただくことで、その不安を取り除くことができるはずです。
また、すでにVBTをトレーニング指導に活用されている方も、本セミナーに参加していただければ、VBTについての理解を深めたうえで、冷静な目でVBTを見つめ直すキッカケにしていただけるはずです。
VBTについて賛成派も反対派もよくわからない派も、すべての方のご購入をお待ちしています。
内容説明
- VBTとは?
- 従来のやり方(PBT、RM法)
- 速度をいかに測るか?
- 得られた速度データをいかに活用するか?
- VBTによる体力向上効果のエビデンス
- 実施時の懸念とロジスティクスのお話
- まとめ
商品価格
¥35,000
商品説明
2025年8月10日開催のオンラインセミナーを収録
収録時間 4時間3分
・動画ダウンロード(MP4ファイル)
・セミナースライドダウンロード(PDFファイル)