#289 トレーニングは補強にすぎないし、だからこそ競技練習とは別のことをやる(競技特異的って何だコラ)

公開日: : 最終更新日:2016/12/06 S&Cコーチとしての思考, 競技特異性


 

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今回はフィロソフィー的なお話をします。

 

トレーニングは補強にすぎない

たとえば「競技中の◯◯という動きが上手くできるようになりたい」という願望を持ったアスリートがいるとします。そして、その◯◯を現時点で上手くできていない原因が、お尻の筋肉を上手く使えていない、ということだったとします。

だったら、◯◯の動きの中で、お尻の筋肉を上手く使えるように意識しながら、◯◯の練習をガシガシとやれば良いのです。そして、それで動きが改善されて、◯◯という動きが上手くできるようになるなら、それで良いのです。あえてトレーニングをやる必要はありません。トレーニングはあくまでも補強にすぎないのですから。

しかし、そもそもお尻の筋力が弱くて◯◯の動きの中で使えるだけの筋力が存在しないのであれば、どれだけ意識して練習しても使えるようにはなりません。

そういう状況の時に初めて、補強としてのトレーニングが必要になるのです。つまり、練習だけやっていても◯◯が上手くできるようにならないから、練習とは別にトレーニングをやる、という発想です。

 

 

トレーニングの動きを競技の動きに近づける?

そういう発想で、練習とは別に補強としてトレーニングをやってお尻の筋力を上げたいのですから、その手段としてのエクササイズを選択する時の基準は「健康的に・効率的に・最大限にお尻の筋力を向上させることができるもの」であるはずです。べつにエクササイズが◯◯という動きに似ている必要はありません。

むしろ、◯◯の練習をガシガシやってもお尻の筋力が上がらないのであれば、◯◯の動きに似せたエクササイズを選択しても、お尻の筋力が向上する可能性は低いはずです。

だったら、補強であるトレーニングにおいては競技練習とはまったく別のことをやる、くらいの気持ちでエクササイズを選択したほうが、目的達成に近づくのではないでしょうか?

 

 

まとめ

同じようなことは本ブログでも何度も書いていますが、この考え方が浸透するまで書き続けようと思います。ブログを継続して書き続けるためには、トピックが重複することを恐れるわけにはいかないですし。

 

 

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【編集後記】

以前、査読をしてaccept with minor revisionという評価をした論文が手直しをされて再投稿されたので、また査読をしました。珍しく良く書けている論文だったので、もともと査読コメントは多くなかったのですが、その少ないコメントにもしっかりと答えて適切にreviseされていたので、acceptの評価をさせてもらいました。残念ながら、よく書けている論文の査読を担当できるのは珍しいことなので、なんだかうれしい気持ちになりました。

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  • 河森直紀(かわもり なおき) PhD, CSCS

    1979年10月17日 神奈川生まれ 埼玉育ち
    ストレングス&コンディショニング(S&C)コーチ。

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