筋力や筋パワーを向上させるためのエクササイズはいろいろありますが、メインとなるのはスクワットやプレス、デッドリフト、ベンチプレス、クリーン、スナッチ等、比較的高負荷をかけて複数の関節を動かすようなエクササイズ(ベーシックバーベルエクササイズ)でしょう。もちろん、これらのエクササイズだけをやって挙上重量が上がれば、パフォーマンス向上や傷害リスク低減に直結するわけではありません。いわゆる傷害予防に特化したエクササイズ(corrective exerciseとかstructual exercise)や片側性エクササイズ等も重要だと思います。
ただし、個人的には、S&Cプログラムの70-80%は上記のベーシックバーベルエクササイズにフォーカスして、残りの20-30%でその他のエクササイズをやる位が丁度いいと考えています(特に、ウエイトトレーニング初心者の場合)。また、アスリートのトレーニング指導をする際に、試合期等でS&Cトレーニングに割ける時間が限られている場合は、ベーシックバーベルエクササイズをとりあえず優先してやって、他のエクササイズは時間が余ればやるくらいのスタンスです。
では、そもそもなぜ上記のベーシックバーベルエクササイズたちは、筋力や筋パワー向上に有効だと考えられるのでしょうか?これに関して、Mark Rippetoeが非常に的を得た説明をしているので紹介したいと思います。
The reason we squat, deadlift, press, bench, and clean is that these exercises use a lot of muscle mass over a long ROM, allow you to lift the most weight with an exercise involving that muscle mass and ROM, and thus allow you to get strong
自分が今まで見たり聞いたりした中では、一番しっくりくるというか、納得のいく説明です。みなさんは、どう思いますか?