フリーランスとしての活動を始めて、クライアントを紹介していただく機会が何度かありました。
そのような紹介をする場合は、紹介する側にも責任がともなうはずです。
それなのに河森をご紹介いただけるということは、私が提供するサービスの質を信頼していただいている証拠だろうと勝手にポジティブに解釈しています。
大変ありがたいことです。
しかし、ご紹介いただいた仕事がすべて成立したかというと、そうでもありません。
そのような経験をして、いろいろと考えた上で、私の中でひとり仕事をするうえでのルールを1つ決めました。
それは「クライアントの紹介をしてもらうのはあきらめる。もし紹介してもらったら、私のブログを見てもらうよう先方に伝えてもらう」ということです。
紹介をあきらめた理由
①河森を知ってもらい納得してもらってから仕事を依頼していただきたいから
まず、せっかく紹介をしてもらったのに、最終的に成立に結びつかなかったケースがあった理由を考えてみると、クライアント候補の方が私のことをそれほど知らなかったからだと想像できます。
もし、私のことを知らないのであれば、私が設定しているトレーニング指導料は高く感じることでしょう。
他を探せば、もっと安い値段で同様のサービスを提供している人はゴマンといるはずですから。
したがって、「なぜ、もっと安くサービスを提供している専門家が他にもいるのに、わざわざ河森にこの料金を支払って指導を受けないといけないのか?」という部分がクリアされないと、仕事をご依頼いただくことは難しいはずです。
私としては、値段に見合うだけの質の高いサービスを提供できる自信があるからの料金設定ですし、私がそれだけの能力・実績があるということは本ブログを通じて発信し続けています。
プロフィール欄もこれまでの実績等がわかるように工夫して作り込んでいるつもりです。
そこで、もしクライアントを紹介された場合は、まずは私のブログを先方に紹介してもらい、河森という専門家について知ってもらいたいのです。
そのうえで、納得していただければ仕事のご依頼をいただけるでしょうし、そうでなければご依頼はいただけないでしょう。
私は、納得していただいたうえで、それでも河森の指導を受けたいというクライアントに対して全力でサービスを提供したいので、それでいいと思っています。
あまり乗り気でないのに、紹介されたから仕方なく・・・なんて感じで来られても迷惑ですし、その方にとっても良くないはずです。
「紹介」というルートを断ち切って、基本的にブログ経由でご依頼いただく形にルートを一本化することで、お互いにとってwin-winの状況を作り出せるし、長期的にはそちらのほうが効率もよいはずです。
②「紹介してもらえるかも」という自分の心の弱さを断ち切るため
フリーランスとして働いていると、自動的に給料が振り込まれるわけではないので、仕事をしないと収入はゼロです。
トレーニング指導というサービスを提供している身としては、クライアントがいないと死活問題です。
だから、クライアントを紹介してもらえるというのは非常にありがたいことです。
「クライアントを紹介してあげる」なんて言われると、その方が神様のように見えなくもありません。
「ありがたや〜、ありがたや〜」と拝みたくもなります。
仕事を紹介してほしいがために「是非ともよろしくお願いいたします!」と揉み手をしながらへりくだってしまう自分がいたりもします。
しかし、上述したように、クライアント候補の方が私のことを知らなかったり納得ができないと、結局仕事を依頼していただけないことになります。
そうすると、「なんだ・・・」とガッカリした気持ちになってしまうのです。
でも、勝手にへりくだって、勝手にガッカリしているのは私自身です。
紹介者の方は、私を信頼して、善意で紹介してくださっているのです。
そして、それをわかっているからこそ、勝手に心が揺れてしまう自分自身に嫌悪感を抱いてしまうのです。
そこで、そんな自分の心の弱さを断ち切るために、紹介をあきらめるルールを作ることにしたのです。
覚悟を決めてルールにしてしまえば、心が揺れることはありません。
まとめ
この決断にはなかなか時間がかかりました。
が、「ひとりしごと」マーケティングセミナーに参加して、吹っ切れました。
せっかく紹介していただいたのに「ではその方に私のブログを見ていただくようお伝え下さい」なんて対応をすると、「せっかく紹介してやってるのに、何だよそれ!」と思われかねません。
善意でご紹介いただく方の気分を害してしまうのは、私の本望ではありません。
しかし、本当に私のことを考えて紹介していただける方であれば、私のスタンスをご理解いただけるはずです。
逆に「せっかく紹介してやっているのに」という態度の方からの紹介を受けると、いろいろと面倒くさいことになりそうです。
そう考えると、このルールにはデメリットよりもメリットのほうが大きいはずです。
私にとってだけでなく、クライアント候補の方にとっても。
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【編集後記】
進撃の巨人を1巻から読み直しています。
最初に読んだ時と違う視点で楽しめています。
なんて奥が深いマンガなんでしょう。
作者の頭の中はどうなってんだろう?