#4 両脚エクササイズor片脚エクササイズ?

公開日: : 最終更新日:2015/08/26 プログラムデザイン ,


 

Pistol squat

 

ファンクショナルトレーニングというコンセプトを世に広めたMike Boyleという米国のS&Cコーチがいます。彼は両脚エクササイズであるスクワットを止めて、片脚エクササイズ(例:Rear-Foot-Elevated Split Squat)を中心にトレーニングをするべきと主張しています→Death of Squatting。彼の影響力の大きさもあって最近では片脚エクササイズが非常に注目を集めていますが、それによってスクワットやデッドリフト等の両脚エクササイズがおざなりにされる事に個人的に危惧を抱いています。そんな時に以下のような記事を読みました。

 

Bilateral Exercise – Rise from the Grave

 

非常に共感できる内容で、楽しみながら読みました。Mike Boyleが両脚エクササイズよりも片脚エクササイズを好む理由の一つに、「片脚エクササイズでは挙上する重量が約半分になるために、脊椎(特に腰椎)にかかる負担が半分になる」というものがあります。この主張に対して上記の記事では「片脚エクササイズでは腰椎にかかる負荷の絶対値は確かに低くなるが、左右非対称に負荷がかかる」という点を指摘しています。非常に面白い視点で、いろいろ気づかされました。

「結局、両脚エクササイズと片脚エクササイズのどちらが良いんじゃい?」という事になりますが、「スクワット等の高重量両脚エクササイズをメインに実施しつつ、必要に応じて片脚エクササイズも実施する」というミックスアプローチが良いと私は思います。そのミックス具合は選手のトレーニング歴や競技の特性、トレーニング期等によって異なるでしょう。

 

久しぶりのブログでした。

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  • 河森直紀(かわもり なおき) PhD, CSCS

    1979年10月17日 神奈川生まれ 埼玉育ち
    ストレングス&コンディショニング(S&C)コーチ。

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