#387 最近はFMSとかPRIとかDNSとか色々な理論があって頭が混乱しそうになるけど、ウエイトトレーニングを正しいフォームで実施することを中心に考えると上手くいくのでは?

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最近はFMSとかPRIとかDNSとか色々な理論が流行っています。

それらの多くは、理学療法士等のメディカル系のバックグラウンドを持った人たちが確立した手法ですが、S&Cコーチにとっても有益なアプローチになりうるとして、多くのS&Cコーチがセミナーに参加して学んでいる印象があります。

流行っている多くの理論は海外で生まれたものですが、最近は講師が来日されて日本でセミナーが受けられる機会も増えているようで、セミナー参加のハードルが下がっているのも流行の原因かもしれません。

 

 

いろいろなやり方が乱立している現状の問題点

自分も一時期、理学療法的なアプローチに興味を持って勉強したりしました。

しかし、最近はあまりにもたくさんのものが乱立していて、問題が生じているように感じます:

  • 色々な手法を学んでも、それらは独立した別々のアプローチなので、それら一つ一つをどのように統合して、自分のトレーニング指導システムに取り入れていいのかわからない
  • たくさんセミナーがありすぎるので、すべてのセミナーに出てすべての手法を学ぼうと思ったら、お金がいくらあっても足りない

これらは、それぞれの手法の問題ではなく、それらをどう学んで消化するかというS&Cコーチ側の問題です。

だから、べつにそれぞれの手法を批判する気はありません。

 

 

解決策は「ウエイトトレーニングを正しいフォームで実施することを中心に考える」こと

上記の問題に対して私が提唱する解決策は「ウエイトトレーニングを正しいフォームで実施することを中心に考える」です。

こんなことを言うと、脳ミソまで筋肉の単細胞馬鹿が「筋トレしていればすべての問題は解決される!」と言っているだけと思われそうです。

特にメディカル系トレーナーの人には「あいつ、なんもわかってないな、筋トレだけやっていればいいわけないだろ!」と思われそうですが、そんなことはありません。

そんなことを思う人がいたら、それは「正しいウエイトトレーニング」を知らないだけです。

経験したことがないだけです。

» 参考:治療家がウエイトトレーニングを学ぶメリット|新浦安しんもり整骨院ブログ

 

ウエイトトレーニングを関節にとって健康的なフォームで大きな可動域を使ってエキセントリックをコントロールして実施すれば、それが一番の「コレクティブ」なんです。

それができるのであれば、FMSとかPRIとかDNSで教えてもらうようなコレクティブエクササイズなんて(ほとんど)必要ありません。

さらに、ウエイトトレーニングをやればケガをしづらい身体になるし、筋力や爆発的パワーや柔軟性もUPするから、いわゆるコレクティブエクササイズを10個も20個もやるよりはるかに効率的です。

 

もし、あなたがリハビリの専門家であるなら、FMSとかPRIとかDNSとかで学べるような手法を中心にアプローチするのもアリかもしれません。

そこは私の専門外なので、とやかく言うつもりはありません。

 

しかし、S&Cコーチであれば「ウエイトトレーニングを正しいフォームで実施することを中心に考える」べきです。

そして、「ウエイトトレーニングを正しいフォームで実施する」ために、FMSとかPRIとかDNSで学べるようなドリルをウォームアップやウエイトトレーニングのセット間に取り入れることが役に立つのであれば、取り入れればいいのです。

つまり、「ウエイトトレーニングを正しいフォームで実施すること」を中心に考え、それを達成するのに役に立つドリルをFMSとかPRIとかDNSとかから拝借する、というイメージです。

 

あなたがS&Cコーチなのであれば、FMSとかPRIとかDNSの考え方をもとに自分のトレーニング指導システムを構築する必要はありません。

すでにあるシステムを手助けするためのツールとして、それらをうまく使えばいいんです。

そう考えると、頭の中がスッキリするのではないでしょうか?

 

たとえば、アスリートに正しい姿勢で深くスクワットをさせるために、ウォームアップ中に股関節の柔軟性UPのドリルを実施することが役に立つのであれば、使えばいいのです。

逆に、そんなドリルを使わなくても、スクワットの正しいやり方を指導すれば解決するのであれば、使う必要はありません。

エクササイズの指導技術を磨いておけばいいのです。

 

また、そのように考えれば、すべてのセミナーに参加していたらお金がいくらあっても足りないよ、なんて問題も解決できます。

参加するセミナーに優先順位をつけて、まずはウエイトトレーニングを正しいフォームで実施させるための指導技術を磨くセミナーに参加すればいいのです。

そのうえで、お金と時間に余裕があるのであれば、FMSとかPRIとかDNSとかのセミナーをひとつずつ受講していけばいいのではないでしょうか?

» 参考:【継続学習】S&Cコーチだったら、メディカル系セミナーばかり参加せず、まずはトレーニング指導の腕を磨きたいものです

  

 

まとめ

いろいろな手法を学ぶことを否定する気はありませんが、せっかく学んだのにそれらをどう取り入れれば良いのかわからず、結局使いこなせないのは勿体ないです。

S&Cコーチであれば、「ウエイトトレーニングを正しいフォームで実施することを中心に考える」とすべてがうまく回る気がします。 

 

 

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【編集後記】

3/5のBリーグ「アルバルク東京 vs. 栃木ブレックス」の試合がスポナビライブで無料で放送していたので観戦しましたが、めちゃめちゃ面白かったです。

第4クウォーターまで接戦で、最後に田臥選手を中心としたスティールからの速攻の連続で栃木ブレックスが大逆転&突き放すという展開。

田臥選手の雄叫びはかっこよかったな〜。

こんな試合ならお金払ってでも観に行きたいですね!