#634 マンガを読んで、トレーニング指導を担当しているアスリートの競技について詳しくなる

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私はアスリート専門のトレーニング指導者です。

指導するアスリートの競技はとくに限定しておらず、ある意味「来る者は拒まず」という姿勢です。

実際、これまでも、16種目以上の競技のアスリートに対して、トレーニング指導をおこなってきました。

特定の競技を専門にトレーニング指導をする「Specialist」というよりは、「Generalist」という立ち位置で活動をしています。

» 参考:Specialist vs. Generalist:S&Cコーチとして特定の競技についての専門知識は必須か?

 

「Generalist」とはいえ、担当しているアスリートの競技についての知識を深めることは必須です。

とくに、初めて担当するような競技については、アスリートに質問をしたり教えてもらったりしながら、その競技についての知識を増やす努力をしています。

今日は、競技についての知識の増やし方の1つの方法として「マンガを読む」というやり方について紹介します。

 

 

マンガを読んで、競技について詳しくなる

つい最近、Amazonプライムの会員であれば、「弱虫ペダル」というマンガのKindle版が1巻〜11巻まで無料で読めるようになっていることに気づきました。

※「無料」といっても、Amazonプライムの会費は払っているので、「読み放題」といったほうが正確かもしれません。

 

弱虫ペダル」はロードサイクリングを題材にしたマンガです。

サイクリストの間では人気が高いようで、私も以前から気にはなっていたのですが、60巻も出版されており、ハマったら大人買いして一気読みしてしまいそうで危険だな〜と感じて、手を出さずにいました。

しかし、Amazonプライムの会員であれば無料で(追加の料金を払わずに)読めるということで、手を出してみました。

また、無料ということだけでなく、トレーニング指導のクライアントさんにロードサイクリストの方がいらっしゃるので、「クライアントさんの競技について勉強するために読むんだ!」という大義名分もありました。

 

いや〜、ハマりましたね。こんなに熱いマンガだとは思いませんでした。

なにより、主人公がロードサイクリングは初心者という設定なので、主人公が成長するのにあわせて、読者である私も少しずつ競技について勉強することができました。

また、各巻の最後に、ロードサイクリングのいろいろなトピックについての解説コーナーもあり、そちらも競技について詳しく知るための参考になりました。

 

私はもともとマンガを読むのが好きなのですが、その中でも「スポーツ」というカテゴリーは好きでいろいろと読んできました。

振り返ってみると、自分がプレーしたこともない競技であっても、ルールに詳しかったりする場合は、その競技を題材にしたマンガを読んで勉強したことが多いことに気づきました。

たとえば、ボクシングであれば「はじめの一歩」、バレーボールであれば「健太やります!」、柔道であれば「YAWARA! 」、体操であれば「ガンバ! Fly high」、などなど。

 

つまり、自分があまり知らない競技について勉強するためには、その競技を題材にしたマンガを読むことがとても役に立つのです。

 

したがって、私のような「Generalist」タイプのS&Cコーチの方が、あまり詳しくない競技のアスリートを担当することになった場合は、マンガを読んで勉強されることをオススメします。

もし、その競技についてのマンガがあれば、の話ですが。

下手な専門書を読むよりも、その競技についての知識を一気に増やすことができるはずです。

 

 

マンガを読んで競技についての知識を仕入れるときの注意点

マンガを読むことは、競技について詳しくなるための手段としてはオススメですが、いくつか注意も必要です。

 

①古いマンガの場合、ルールが改正されていて、現行のルールとは異なることがある

競技にもよりますが、ルールが頻繁に変更される競技の場合、マンガが描かれた当時と現在とでは、ルールが大きく異なることがあります。

たとえば、「健太やります!」というバレーボールのマンガでは、15点勝負でサイドアウト制という旧ルールをもとに描かれています。

現在のバレーボールでは、サーブ権は関係なしに点が入る25点のラリーポイント制です。

 

したがって、競技について大雑把に勉強するにはマンガは役に立ちますが、それにプラスして、現行のルール等も確認しておく必要があります。とくにマンガが古い場合は。

ルールが変われば、たとえば持久力の必要性等についても変わるので、トレーニング内容も変える必要がでてきます。

 

②現実的ではないことがある

マンガはあくまでもエンターテイメントです。

必ずしも現実に忠実である必要はないので、「そんなの現実的にできるわけないでしょ!」的な技や動きがでてきます。

まあ、ある意味、そこがマンガの醍醐味でもあるのですが。

たとえば、有名サッカーマンガ「キャプテン翼」における「スカイラブハリケーン」という技。※知らない方はググってください。

あんなの現実的にできるわけないし、やったら危険です。

「スカイラブハリケーン」は極端な例ですが、「マンガは必ずしもリアルではない」という点は頭に置いておいたほうがいいでしょう。

 

 

まとめ

トレーニング指導を担当しているアスリートの競技について詳しくなるための方法として、「マンガを読む」という選択肢を提案してみました。

マンガになっていない競技もあるので、この方法が使えるケースは限られてしまいますが、もしマンガになっていたらラッキーだと思って、ぜひとも読んでみてください。

おそらく、みなさんが思っているよりも勉強になるはずです。

 

 

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【編集後記】

マンガ繋がりで恐縮ですが、「進撃の巨人」の最新刊を読みました。一気に伏線が回収されて、急展開ばかりで、ちょっと今後の展開が予想もつかない状況になってきました。っていうか、こんなに深く考えながらストーリーを練ってきたのか!と驚きでしかありません。また1巻から読み直したくなります。そしたら、たぶん、初めて読んだときとは違った見方ができるんだろうな。二度も三度もおいしいマンガです。