私は現在、さまざまなアスリートに「トレーニング指導」というサービスを提供しています。
お客さまの中には、オリンピック選手やプロアスリートといった競技レベルの高い方もいれば、趣味レベルで競技に取り組まれている方もいます。
そのように多様なアスリートを観察していると、必ずしも競技レベルが高い方のほうが、トレーニングの上達が早いわけではないことに気が付きます。
じゃあ何が重要なのかというと、やはり「本人のやる気」です。
トレーニング開始時の能力 vs. その後の伸び率
一般論として、初めて私のもとでトレーニングをしていただく時点での身体能力は、競技レベルが高いアスリートのほうが優れていることが多いです。
つまり、トレーニング指導開始日においては、競技レベルが高いアスリートのほうが、筋力が強かったり、身体の動かし方がうまかったりするということです。
しかし、これはトレーニング指導の初日に限ったことです。
その後、継続して私のトレーニング指導を受けていただけば、筋力・柔軟性・身体の動かし方etcの改善がすべてのアスリートにおいて見られます。
しかし、その改善のスピードについては、個人差があります。
そして、この改善のスピードと競技レベルの間には、何の相関関係もありません。
競技レベルがそれほど高くなく、トレーニング初日では筋力が弱かったり身体が固かったり身体の動かし方が下手だったりするようなアスリートであっても、本人のやる気があり、少しでも上を目指したいと本気で取り組まれている方は、こちらが驚くほどのスピードで伸びていきます。
逆に、競技レベルが高く、トレーニング初日においては高い身体能力を見せてくれる方であっても、自らやる気を出して取り組んでもらえないと、なかなか上達が見られないということがあります。
結局のところ、筋トレの効果を出すには本人のやる気が何より大切だということです。
トレーニング指導者の役割とは?
本人のやる気が重要だ、なんて言うと「だったらお前みたいなトレーニング指導者なんていらないんじゃないか?」と思われるかもしれません。
たしかに、本人がやる気を出してくれないと、私のような立場の人間は、どうしようもありません。お手上げです。それは事実です。
しかし、本人にやる気があっても、トレーニングのやり方が間違っていたり効率が悪かったりすると、せっかくのやる気が空回りしてしまいます。
そうならないように、アスリートの「やる気」を適切な方向に導くお手伝いをするのが、私のような専門家の役割だと思うわけです。
実際に、今までは自己流でトレーニングをやっていたけど効果が出なかったアスリートが、私のもとでトレーニング指導を受けてくれて、「身体が変わってきて前とは全然違う」「競技中も効果を実感しています」等のフィードバックをくれたりします。
彼ら・彼女らは、自己流でトレーニングをやっていたときから、もともと「やる気」はあったアスリートです。
しかし、自己流でのトレーニングでは、「やる気」があっても効果に繋げることができていなかったということです。
彼ら・彼女らがもともと持っていた「やる気」に、私の「専門性」が組み合わさることで、結果に結びつけることが可能になったということです。
やる気を持ったアスリートと専門性を持ったトレーニング指導者。
お互いになくてはならない関係であり、後者の立場である私は、自分の専門性を磨いてアスリートのやる気を適切な方向に導くことが大きな責任だと考えています。
まとめ
やる気のあるアスリートのお手伝いをするのは、トレーニング指導の専門家として、このうえない喜びです。
そして、私の専門性を活かせば、間違いなくお役に立てると信じています。
やる気はあるけど、トレーニング効果が実感できない、トレーニングのやり方が適切なのかどうか不安だ、といったお悩みをお抱えのアスリートの方は、ぜひとも私のような専門家の助けを活用していただければ。
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【編集後記】
我が家のペーパーレス化をすすめるため、紙の本をブックオフに売ろうと考えています。
その前にもう一回読もうと思って小説を中心に読んでいますが、「半沢直樹シリーズ」や「下町ロケット」で有名な池井戸 潤さんの作品がやはり面白いです。
とくにオススメなのは「空飛ぶタイヤ」です。
分厚いですが、どんどん次を読みたくなるほどの面白さです。