ラグビーW杯盛り上がってますね。
私も大会が始まる前はそれほどワクワクしていたわけではないのですが、知り合いの方から誘っていただいてフランス対アルゼンチン戦を東京スタジアムで観戦をしてから、一気にラグビーW杯スイッチが入りました。
両国のファンが試合前から応援合戦をしていて、スタジアム内は日本じゃないような雰囲気でした。良い経験でした。
今からだとチケットを取るのも難しいみたいなので、ラッキーでした。
本ブログ執筆時点で、日本代表は予選グループ3連勝中で、明日のスコットランド戦に勝利すればグループ1位で決勝トーナメント進出が決まります。
ぜひとも前回大会のリベンジを果たしてほしいと思います。
ラグビー日本代表はW杯期間中もウエイトトレーニングをしている
さて、ラグビーW杯期間中はメディアやSNSで発信されるラグビー関連情報が増えていますが、私が関心をもっているのはトレーニングに関する情報です。
とくに気になったのが、W杯期間中も日本代表がウエイトトレーニングを実施している様子を発信しているメディアやSNSの情報です。
【日本代表】
おはようございます☺️
今週も始まりました🏴👊🏻#rugbyjp #OneTeam #RWC2019 #BRAVEを届けよう #JPNvSCO #RWC横浜 pic.twitter.com/9VFHfv7Uhm— 日本ラグビーフットボール協会 (@JRFUMedia)
【日本代表】
おはようございます🏋🏻♂️☀️🤙🏻#rugbyjp #OneTeam #RWC2019 #BRAVEを届けよう #JPNvSCO #RWC横浜 pic.twitter.com/v6YPWXmszB— 日本ラグビーフットボール協会 (@JRFUMedia)
今回のW杯では日本代表はほぼ1週間に1回の頻度で週末に試合をこなしていますが、これらの情報を見る限りでは、その試合間に少なくとも2回ウエイトトレーニングを実施しているのがわかります。
もし、私がラグビー日本代表のS&Cコーチだったとしても、同じように週に2回ウエイトトレーニングを実施させると思います。
バスケのBリーグでS&Cコーチをしていたときも、毎週末土日に試合があるシーズン中は週2回ウエイトトレーニングをやっていました。
ラグビーのように激しい身体接触のあるスポーツにおいては、1試合プレーをすると疲労やダメージが大きいはずです。
だから「リカバリーを優先させて次の試合に向けてコンディション調整に努めたほうがいいのではないか」「ウエイトトレーニングなんてやったら余計に疲労やダメージが蓄積してマイナスなんじゃないか」と思われるかもしれません。
たしかにリカバリーやコンディション調整は重要です。
そんなことは日本代表のスタッフもわかっているはずです。
それをわかったうえで、次の試合までの1週間のうちにウエイトトレーニングを少なくとも2回やるという選択をあえてしているわけです。
その理由について、外野の立場ではありますが、考えてみました。
W期間中もウエイトトレーニングを実施する理由
ラグビー日本代表がW杯期間中であっても試合間にウエイトトレーニングを実施している理由は、筋力・筋量(≒身体のサイズ)・柔軟性・爆発的パワー等の体力を維持するためです。
言い切ってしまいましたが、これはあくまでも私の推測にすぎません。
日本代表のスタッフに聞いたわけでもないので。
でも多分間違いないです。
W杯が開幕したからといってウエイトトレーニングを休止してしまうと、徐々に体力は低下してしまいます。
しかも、ラグビーのW杯は1ヶ月以上も続くので、ウエイトトレーニング休止期間が長くなればなるほど、体力の低下はどんどん進みます。
また、ラグビーという競技の特性上、ウエイトトレーニングによって培うことのできる体力要素(例:筋力・筋量・柔軟性・爆発的パワー)はとても重要です。
これらが低下してしまうと、パフォーマンス低下に繋がりかねず、不利になってしまいます。
そして、それらはラグビーをプレーしているだけでは向上させたり維持したりするのが難しい部類の体力要素になります。
だからこそ、ラグビー日本代表は、W杯期間中であっても試合間に当たり前のようにウエイトトレーニングを実施して、体力の維持を図っているわけです。
とはいえ、W杯期間中にウエイトトレーニングをやることには「体力の維持」というメリットだけでなくデメリットもあります。
それは、一時的に疲労が溜まったり筋肉痛になったりするリスクです。
疲労や筋肉痛はラグビーの練習や試合におけるパフォーマンスにマイナスの影響を与える可能性があります。
したがって、実際にウエイトトレーニングをやるかどうかを決める際には、「体力の維持」というメリットと「疲労や筋肉痛」というデメリットを天秤にかけることが必要です。
さらに言うと、ウエイトトレーニングを「やること」によるメリットとデメリットだけでなく、「やらないこと」によるメリットとデメリットまで考慮に入れて総合的に判断することが大切です(下表のイメージ)。
まとめ
トレーニングに限らず、何かをやるかやらないか決めるときには、やるメリット・デメリットとやらないメリット・デメリットを総合的に判断するのが大切です。
今回のラグビーW杯日本代表のケースについては
- ウエイトトレーニングで培うことができる体力要素がラグビーでは非常に重要である
- その体力要素はラグビーをプレーするだけでは維持するのが難しい
- 試合間が1週間近く空く
- W杯が1ヶ月以上続く
といった事情があるので、試合間にウエイトトレーニングをやったほうがメリットが大きいという決断になったのだと思います。
他の競技においても、シーズン中や大会期間中にウエイトトレーニングを継続するかどうかを判断するときに参考になるはずです。
たとえば、テニスやバドミントンのように、大会期間中ほぼ毎日のように試合がある場合は、私だったらウエイトトレーニングはやらせません。
やらずにリカバリーやコンディション調整を優先したほうがメリットが大きいからです。
ただし、プロ野球のように、ほぼ毎日のように試合があるけどシーズンが何ヶ月も続く場合は、シーズン中も継続してウエイトトレーニングをやらせるでしょう。
ウエイトトレーニングをやることで、目の前の試合に向けて多少の疲労や筋肉痛が残ったとしても、長いシーズンにおいて体力低下を防ぐほうがメリットが大きいからです。
ケース・バイ・ケースで判断することが大切です。
ラグビー日本代表が試合間にウエイトトレーニングをやってるから、すべての競技のすべてのアスリートもそうすべき、と言っているわけではないので誤解しないようご注意ください。
また、大会期間中もウエイトトレーニングを継続すると決断した場合は、やることのメリットを最大限に享受しつつも、デメリットはできるだけ抑えられるように、トレーニングの内容やスケジュールを考えることも大切です。
今回のラグビーW杯日本代表のケースでも、試合間のどのタイミングでウエイトトレーニングを実施して、それぞれのセッションでどのようなエクササイズをどの程度の量や強度で実施するかを綿密に計画されているはずです。
そのような計画をするためにはさまざまな知識が必要ですし、それを目の前の状況に当てはめてベストの選択ができる能力も必要です。
結構難しい作業ですが、だからこそ専門家の腕の見せどころでもあります。
» 関連記事:「フィットネスー疲労理論」を理解すれば、シーズン中もトレーニングを継続することの重要性が理解できる
» 関連記事:【アスリート向け】シーズン中に筋トレを継続するのはマスト(やめちゃうのはもったいない)
» 関連記事:シーズン中にできるだけ筋肉痛を抑えながらウエイトトレーニングを継続するための5つの工夫
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【編集後記】
プレミアム商品券をゲットしました。
地元の市町村で使える25,000円分の商品券を20,000円で購入できました。
実質5,000円をもらったようなもんです。
ま、それほど大きな額ではないですが、もらえるものはもらっておきます。
これで無駄使いしたら意味ないけど・・・。