#471 【アスリート向け】 専門家に見てもらいながらウエイトトレーニングをやるメリット

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ウエイトトレーニングをやる時には、

  • 全くひとりぼっちでやる(ジム内に他に誰もいない)
  • 周りに他の人(知らない人)がいるけどトレーニングはひとりでやる
  • トレーニング仲間と一緒にやる
  • 専門家に見てもらいながらやる

等の場合があります。

私自身、それらのすべての状況を経験してきましたが、やはり、専門家に見てもらいながらウエイトトレーニングをやるのが最も効果的だと感じています。

自分でそのような経験をしたからこそ、私が提供するトレーニング指導のサービスには大きな価値があると自信を持って言えるということもあります。

専門家に見てもらいながらウエイトトレーニングをやることには、具体的にどのようなメリットがあるのかを考えてみます。

 

 

専門家に見てもらいながらウエイトトレーニングをやるメリット

①見られているだけで緊張感・モチベーションUP

誰かに見られているというだけで、緊張感やモチベーションがUPするというメリットがあります。

私の場合、「周りに他の人(知らない人)がいるけどトレーニングはひとりでやる」という状況であっても、全くひとりぼっちでやるよりも緊張感・モチベーションがUPします。

おそらく、周りの人は私のトレーニングなんて全く興味もなく見てもいないはずですが、「もしかしたら見られているかも」という気持ちが心の中に少しでも残るだけで、全然違うんです。

たとえば、いつも以上に可動域を大きく使うようになったり、いつも以上に正しいフォームを意識するようになったり・・・。

これは単なる「自意識過剰」なのかもしれませんが、ウエイトトレーニングにおいては自意識過剰が良い方向に働くのではないかと思っています。

 

また、全く関係のない人に「見られているかも」と思うだけでもメリットがあるのに、確実に見られている状況、しかも専門家に見られている状況であれば、さらに緊張感・モチベーションがUPすること間違いなしです。

とくに、その専門家が正しいフォームを強調して指導するタイプであれば、「正しいフォームでやらなきゃ」という緊張感が高まって、自分に妥協をすることが難しくなるため、ひとりぼっちでやる場合と比べるとはるかに質の高いトレーニングをすることができるようになります。

そして、そのような質の高いトレーニングを繰り返し、継続して積み重ねていくことで、長期的なトレーニング効果もより大きなものになっていくはずです。

 

私自身、この4月にフリーランスとして独立してからは、自分のトレーニングは主に家の近くの公共施設でやるようになり、全くひとりぼっちでやる機会も増えています。

それなりにモチベーションを保ってやっているつもりでしたが、たまに、アスリートのトレーニング指導のために前の職場でもあるJISSを訪れて、ついでに自分のトレーニングをやると、元同僚がササーッっと寄ってきて私のトレーニングを見てくれることがあり、そういう時にはいつも以上に自分を追い込むことができています。

スクワットでいつもより深くしゃがめたり、ルーマニアンデッドリフトでもいつもより可動域が広くなったり、挙げる重量もいつもより増えたりします。

なぜかを説明するのは難しいのですが、経験上、やはり専門家に見られていると全然違うんですよね。

 

 

②適切なフィードバックをもらい、すぐにフォームを修正できる

単純に見られていると緊張感・モチベーションがUPするということ以外に、専門家に見てもらいながらトレーニングをすると、フォームについて適切なフィードバックをもらうことができるので、すぐにフォームの修正ができる、というのもメリットの1つです。

セット中に短い声がけをしてもらえれば、セット中にフォームを修正することができます。

あるいは、セット間の休憩中にフォーム修正のアドバイスをもらえれば、次のセットでは指摘された点を意識することで、質の高い動きに繋げることもできます。

そのような専門家のフィードバックをセッション中にもらうことで、より良いフォームでウエイトトレーニングを実施できるようになれば、ケガのリスクを下げることもできるし、長期的にはトレーニング効果も高まるはずです。

 

①のメリットとは異なり、②のメリットを享受するには「専門家」から見てもらうことが必要です。

見てもらえれば誰でもイイというわけではありません。

更に言うと、すぐにフォームの問題点と解決策を見極めて、適切な声がけをすることができる「優秀な専門家」に見てもらうことが何より大切です。

 

 

③適切な重量設定をしてもらえる

まともな専門家であれば、あなたがウエイトトレーニングをしている時に挙げている重量が軽すぎたり重すぎたりした場合に、それを指摘して適切な重量設定をしてもらうことができます。

ひとりでウエイトトレーニングをしていると、たとえば重量が重すぎたとしても、エゴのせいで重量を軽くするという選択をせずに、可動域を狭くしたりフォームを崩したりして、どうにかこうにか予定されたセット数・レップ数をこなそうとするかもしれません。

残念ながら、それではケガのリスクが増えたり、トレーニング効果が下がったりしてしまいます。

逆に、ひとりでウエイトトレーニングをしていてビビってしまい、いつまでたっても重量を上げずに軽い重量しか挙げないとなると、なかなかトレーニング効果に繋がらないなんてことが考えられます。

 

そんな場合に、専門家に見てもらって適切な重量設定をしてもらえれば、最適な重量でトレーニングを実施することができるので、ケガのリスクを抑えつつ、最大限のトレーニング効果を享受することができるようになるはずです。

実際に、まったく同じプログラムを実施していても、専門家に見てもらうか見てもらわないかで、トレーニング効果が変わる(見てもらうほうがトレーニング効果が高い)と報告している研究[1]もあるくらいです。

 

 

まとめ

やっぱりトレーニングを見てもらうというのは、トレーニング効果を最大限にするためには、重要な要素だと思います。

さらに、その見てくれる人がしっかりとした専門家であれば、さらにトレーニング効果を高めてくれるはずです。

まだ、専門家を雇ってトレーニングを見てもらうという経験をしたことがないアスリートの皆さんには、そのような体験を一度してみることをオススメします。

 

参考文献

[1]  Mazzetti SA et al. The influence of direct supervision of resistance training on strength performance. Med Sci Sports Exerc. 2000 Jun;32(6):1175-84.

 

 

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【編集後記】

昨日は新規のクライアントさんの初回セッションでした。

本格的なウエイトトレーニングは初めてとのことで、変な癖がついていない状態です。

今後、変な癖がついたら私の責任になるので、そうならないようしっかりと指導をさせていただきます。