たまに本ブログ「S&Cつれづれ」を自分で読み直したりします。
我ながら、よくもまあ、これだけ幅広いトピックについて、こんなにたくさんのブログ記事を書いてきたものだ、と感心することがあります。
しかし、もともと私がたくさんのネタを持っていて、それを少しずつ切り崩してブログに書いてきた、というわけではありません。
もともと持っていたネタなんて、とうの昔に枯渇してしまっています。
「ブログを書いている」ということがキッカケとなって、無理やりネタを探すようになった結果、ブログ記事が増えてきただけです。
つまり、「伝えたいことがあるからブログを書く」のではなく「ブログを書くために伝えたいこと(=ネタ)を探す」という形に変わってきたのです。
ブログを書くために伝えたいこと(=ネタ)を探す
これってナンセンスだと思われるかもしれません。順番が逆じゃないか、と。
たしかに、何かしら伝えたいことがあって、それを伝達するための手段として「ブログを書く」ことを選択するというのが、普通の順番なのかもしれません。
伝えたいことがないんだったら、ブログを書くのをやめればいいだけのことですから。
たしかに、私も最初は伝えたいこと(=ネタ)があったのでブログを書き始めました。
しかし、次第にネタが尽きていき、途中からは「ブログを書くために伝えたいこと(=ネタ)を探す」というパターンに変わりました。
なぜネタが尽きた時点でブログを書くことをやめなかったのか?と聞かれたら、明確な答えはありません。
なんとなく続けてきたし、なんとなく続いてきた、としか言えません。
もともと文章を書くことが好きだったのかもしれません。
とくに明確な理由があって、ブログを書き続けてきたわけではありませんが、「ブログを書くために伝えたいこと(=ネタ)を探す」ようになってからも、ブログを書き続けてきたメリットはあったと感じています。
というのも、「ブログのネタを探さないと」という意識があるだけで、普段なら見逃してしまうような情報も、頭の中に飛び込んでくるようになったからです。
情報を補足するアンテナが敏感になったようなイメージです。
今年の2月に娘が産まれたのですが、それ以降は街を歩いていても他の赤ちゃんが気になるようになりました。それまではあまり気にしていなかったのに。それと同じようなことだと思います。
べつの言い方をすると、ブログを書くというアウトプットをすることで、情報を仕入れるというインプットが鋭くなるということです。
また、トレーニング関連の情報を見ているときだけでなく、まったく関係のないことであっても、トレーニングに当てはまりそうだな〜という見方ができるようになりました。
最近は、医学界においてエセ医学が流行してしまう現象について、トレーニング業界にも当てはまるな〜と感じて、いろいろとネタを集めたりしています。
つまり、ブログを書くことで、インプットが鋭くなっただけでなく、幅広くもなったのです。
考えること=書くこと
そして、鋭く幅広いインプットによって仕入れたネタを、深く考えられるようになることもブログを書くことのメリットです。
私は「考えること=書くこと」だと思っています。
文章という形で書き出すことなく、頭の中だけで考えていても、それほど考えは深まりません。
文章に書いて、それを読み直して、また文章を書き直して・・・を繰り返すことこそ、深く考えることだと思います。
それが自然とできてしまうのが、ブログを書くということのメリットです。
とくに、ブログを公開して多くの人に読まれるという緊張感があると、さらに深く考えることができるようになります。
まとめ
ブログを継続して書くことには次の2つのメリットがあります。
- ①インプットが鋭く・幅広くなる
- ②深く考えられるようになる
これを繰り返してきたことで、私のS&Cコーチとしての能力はかなり向上しました。
もしブログを継続して書いていなかったら、今よりもはるかに能力の劣ったS&Cコーチになっていたことでしょう。
私の初期のブログ記事を読んでいただければわかるはずですが、最初のうちは文字数も少なくて、文章もあまり洗練されていませんでした。
でも、書き続けているうちに、徐々に上達していくものです。
S&Cコーチの皆さんは、「私は文章を書くのが苦手だから・・・」なんて考えずに、とりあえずブログを書き始めてみてください。
どうせ、最初のうちは誰にも読まれないので、心配は無用です。
私の経験上、S&Cコーチの勉強法としては、ブログを書くことはとてもメリットが大きいです。間違いありません。
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【編集後記】
先日、NSCA主催のサッカーに特化したセミナーに参加しました。
5名の講師が1時間ずつお話をする形のセミナーでした。
やはり、朝から夕方までの1日がかりのセミナーは疲れますね。
もう年齢的にそういうタイプのセミナーは体力が持たないようです。