Rate of force development(RFD)とは?
Rate of force development(RFD)という言葉があります。
S&C業界では一般的に「力を素早く立ち上げる能力」のことを指します。
爆発的筋力(explosive strength)と呼ばれることもあります。
一方、バイオメカニクス的に単純に考えると「単位時間あたりの力の変化量」と考えることができます。
RFDの正しい和訳は?
今回主張したいのはRFDを「力の立ち上がり速度」と和訳するのは間違っているという点です。
「速度」というのはm/sという単位で表される変数です。
一方、「RFD」はN/sで表される変数です。
単位がそもそも違うのですから、両者はまったく別物です。
よくRFDについての説明で使われる上のような図は、アイソメトリックに力を発揮した時の力の変化を示しています。
アイソメトリックでは速度はゼロです。
でもRFDはゼロではありません。
だからRFDを速度と和訳するのは完全に間違いです。
ではRFDをなんと和訳すればいいのでしょうか?
最近よく見かけるのは「力の立ち上がり率」という表現です。これなら納得できます。
でも個人的にはRFDは英語でそのままRFDと呼べばイイじゃんと思います。
日本語で説明する必要がある時だけ「力の立ち上がり率」と言えばいいのではないでしょうか?
私見でした。
動画 S&Cバイオメカニクス入門
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【編集後記】
2泊5日のブラジル出張から帰国しました。
現地での日程もハードで、非常に厳しい出張でした。
これだけ移動が長時間だと、リオ五輪においては、事前の時差調整が非常に重要になってくると感じました。
もちろん、時差うんぬん言う以前の問題として、適切なコンディション調整が重要なのは言うまでもありません(コレとか)。