#352 リオ五輪を観ていて、S&Cコーチとしての責任の大きさを改めて感じました

公開日: : S&Cコーチとしての思考


 

Swimmer 640378 640

 

1人のアスリートには多くの人が関わっている

普段S&Cコーチとしてトレーニング指導をしている時は、基本的にはアスリートとの一対一のやりとりです。担当コーチとのやりとりはありますが、それ以外にそのアスリートに関わる人達の顔はあまり見えていないのが実際です。

しかし、今回のリオ五輪を観ていて感じるのは、そのアスリートが今の立場に来るまでには多くの人のサポートがあったんだな〜ということです。

現在の担当コーチ以外にも、競技を始めたばかりの頃に教えてくれた指導者やその他多くのコーチの指導がこれまでにあったはずです。また、ご家族の協力や応援もあったでしょう。親御さんが練習場まで毎日送り迎えをしてくれていたかもしれません。あるいは、環境の良い場所で競技をするために若くして親元を離れたアスリートのご家族は寂しい想いもされたことでしょう。また、練習相手として、あるいはライバルとして、切磋琢磨してきた他のアスリートの存在も大きいはずです。

そう考えると、S&Cコーチとして、我々はアスリートに対して大きな責任を背負っているのだな〜と強く感じます。責任感を持って、ベストのサービスを提供しないといけません。

 

 

S&Cコーチとしての責任の果たし方

ただし、ここで言う「責任感」というのは、単純に「一生懸命サポートします!」とか「心の底からアスリートに頑張ってもらいたいと思っています!」という感情的なもので済ましてはいけません。それではただの応援団にすぎません。

プロフェッショナルとして、S&Cに関する高いレベルの知識や技術を持ち、ベストなサービスを提供するというのがS&Cコーチとしての責任の果たし方だと思います。たいした知識や技術もなく、それを向上させるための努力もしないS&Cコーチが、アスリートのことを親身に思って応援していたとしても、それはアスリートにとっては迷惑でしかありません。

「がんばれ〜!」という気持ちを持つこと自体は悪くないし当然なことではありますが、ただの応援団の一人になるのではなく、あくまでも専門家としてアスリートのパフォーマンス向上に貢献できるように、日々S&Cコーチとしての知識や技術を磨き続けることが重要です。それを忘れないようにしながら、今後も活動していきたいと思います。

 

 

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【編集後記】

International Journal of Sports Physiology and Performanceから依頼を受けて、論文の査読をしました。今回は恩師からの依頼ではなかったので断ろうと思ったのですが、論文の内容が私の博士論文と同じ分野で興味深かったので、思わず引き受けてしまいました。JISSを退職して独立したら、このタダ働き、できるだけ避けるようにしないとな・・・。

ちなみに、IJSPPはdouble blindではなく、論文Authorが誰か分かるんですね。比較的新しいジャーナルだから、新しい試みをしやすいのかな?

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  • 河森直紀(かわもり なおき) PhD, CSCS

    1979年10月17日 神奈川生まれ 埼玉育ち
    ストレングス&コンディショニング(S&C)コーチ。

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