#370 「Jump Squat」と「Squat Jump」は何が違うの?


 

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S&Cに関する学術論文や書籍、ネット記事等を読んでいると「Jump Squat」と「Squat Jump」という英単語を目にする機会があります。これら2つの用語がそれぞれ別なことを指しているのか、あるいは同じことを指しているけど言い方が違うだけなのか、その辺がなんだかよくわからないな〜という感想をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

 

Jump SquatとSquat Jump

実際のところ、人によってそれぞれの用語の使い方が異なる場合があるのですが、少なくとも現在のスポーツ科学の世界においては、以下のような意味でそれぞれの用語が使われるのが一般的です:

  • Jump Squat (JS):バーベルを担いでのジャンプ。主に爆発的パワーを向上するためのballisticエクササイズとして使われる。
  • Squat Jump (SJ):反動なしの自体重ジャンプ。しゃがんだ姿勢で3秒ほど静止してからジャンプするのが一般的。主にコンセントリックonlyの爆発的パワーのテストとして使われる。

SJについては「Static Jump」と表現されることもあります。こちらのほうがコンセントリックonlyを意味しているのが明確なので、個人的にはこちらを使ったほうがいいんじゃないかと思っています。「Squat Jump」って言うと紛らわしいので。

 

 

まとめ

ここで紹介した分類は、絶対的なものではありません。そもそも、それぞれの用語の定義がしっかりと統一されていないのが現状です。ただし、数多くの学術論文等を読んできた私の感覚としては、上で紹介した定義が、多くのスポーツ科学者やS&Cプロフェッショナルの間でコンセンサスを得ている、と考えて問題はないと思います。ご参考まで。

 

 

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【編集後記】

疲労度と足裏の臭さは比例関係にある気がする・・・。

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  • 河森直紀(かわもり なおき) PhD, CSCS

    1979年10月17日 神奈川生まれ 埼玉育ち
    ストレングス&コンディショニング(S&C)コーチ。

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