#675 プログラムデザインをする時は考えるべきことが無数にあるけど、深く考えずにエイヤッと決めることもある

 

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こんにちは、河森です。

アスリートの競技力向上のためのトレーニング指導をしているS&Cコーチです。

 

 

「プログラムデザイン」をテーマにしたセミナー開催

私は、ほぼ月1ペースでセミナーを自主開催しています。

セミナーにご参加いただいた方にアンケートへのご協力をお願いして、今後セミナーで聞いてみたいトピックについてお伺いしていますが、最も多い答えが「プログラムデザイン」です。

S&Cコーチが持つべきスキルとしては、「エクササイズ指導」と並んで2本柱の1つとも言える「プログラムデザイン」なので、やはり関心が高いのでしょう。

実際、以前にNSCAジャパンからご依頼をいただき、「プログラムデザイン」をテーマに5時間のセミナーを実施したことがありますが、87名の定員があっという間に埋まりました。

 

しかし、2017年にフリーランスとして独立し、セミナーを自主開催するようになってからは、このテーマでのセミナーはまだ1度も実施していません。

まちがいなく需要は高いテーマなので、やれば多くの方にご参加いただけるはずですし、売上にも貢献してくれるでしょう。

それにもかかわらず、いまだに「プログラムデザイン」をテーマにセミナーを自主開催していないのには理由があります。

それは、「プログラムデザイン」というテーマが壮大すぎて、数時間の単発セミナーでは到底伝えきることができない、という想いがあるからです。

 

もし「プログラムデザイン」をテーマにセミナーを開催するのであれば、「複数回のシリーズもの」という形にしないと無理でしょう。

さらに、少人数制にして、宿題を出したり、発表をしてもらったり、ディスカッションをしたり・・・。

つまりは、私が一方的にお話をする「講義型セミナー」ではなく、実際に参加者にもプログラムデザインをしてもらって、他の参加者と一緒にディスカッション等をしながら、理解を深めていただくような形も必要なのではないかと考えているのです。

理想的には、座学の部分と発表・ディスカッションの部分を半々くらいにすることで、知識をお伝えするだけでなく、それをどう使いこなすかの実践もやってもらうのがベストでしょう。

 

とりあえず、座学部分の準備から始めてみようと思い、カバーすべき内容をマインドマップに書き出してみました。

» 参考:マインドマップアプリ「MindNode」で全体のストーリー構成を考えながら、本を執筆する

そうしたら、出るわ出るわ。

カバーすべきトピックがめちゃくちゃ多いことに気づきました。

座学部分だけでも、数時間ではカバーしきれないことが明白になりました。

時間がかかりそうですが、コツコツと準備をしていこうと思っています。

 

 

プログラムデザインで考える項目は多いけど、全部は考えない

「プログラムデザイン」をテーマにしたセミナー開催の準備についてはさておき。

マインドマップに書き出してみて気づいたのが、プログラムをデザインするときには、考えないといけない項目が思っている以上にたくさんあるな〜ということです。

それら多くのことを考慮に入れたうえで、目の前のアスリート・シチュエーションに対して最適な選択をする必要があります。

これってかなり難しい作業です。選択肢はある意味無限大なので。

 

で、振り返ってみて、実際に私がプログラムデザインをするときに、マインドマップに書き出した項目をすべて1つ1つチェックしたうえでやっているのかと考えてみると、そこまでやってないです。

もちろん、プログラムデザインをするときは時間をかけて考えます。

おそらく、クライアントさんが想像している以上に時間をかけてプログラムデザインをしています。

しかし、すべての項目を1つ1つチェックしていたのでは、いつまでたっても終わりません。

だから、時間をかけて考えるべきところは考えて、それ以外のところはある意味エイヤッと決めてしまっています

 

「エイヤッと決めている」と聞くと、「なんだ河森、テキトーにやってんのか?」と思われそうですが、そんなことはありません。

深く考えずにエイヤッと決めていることであっても、無意識のうちにちゃんと考えているのです。

イメージとしては、アスリートが新しい技術を習得しようとしているときは、身体の動かし方や意識の仕方をいちいち考えながら練習をしないといけませんが、その技術をマスターしてしまえば、意識せずとも無意識のうちに身体を動かせるようになる、というのに似ているかもしれません。

わざわざ考えようとしなくても無意識のうちに考慮に入れている。そんな境地に達するものです。

 

結構突っ込んだ質問をぶつけてくれるクライアントさんがいるのですが、その内容が無意識にエイヤッと決めていたことであっても、ちゃんと考えてみれば答えはでてくるものです。

質問されて答えを考えてみて、「あ〜、俺はそういう考えでこういうプログラムにしたんだな」と気づくこともあります。

「それってどうなの?」と思われる方もいるかもしれませんが、プログラムデザインをするときは無意識だったとしても、あとから振り返ってみたら、考慮に入れるべきことがきちんと考慮に入れられているのであれば、それでいいはずです。

たとえば、トップレベルの競泳選手に対してジュニアアスリートが「バタ足ってどういう意識でやってますか?」って質問したら、普段は無意識にやっているはずのことだけど、考えた上で「こういう風な意識でやっています」と答えてくれると思うんですよね。

それと同じことです。

 

 

まとめ

プログラムデザインをするときには考えないといけない項目が山程ある。だけど、すべてをいちいち考える必要はなくて、エイヤッと決めてしまっても良い。考えるべきことが無意識のうちにきちんと考えられているのであれば。

ということです。

 

ただし、「無意識のうちにちゃんと考えておく」というのは結構レベルの高いことです。意識せずとも当たり前に考慮に入れられるくらい、頭の中に叩き込まれているってことですから。

アスリートの例で言えば、意識をして練習を繰り返すことで、ようやく辿り着くことのできる境地です。

だから、プログラムデザインにまだ慣れていない若手S&Cコーチの場合は、意識してしっかりと考える必要はあるでしょう。

そのしっかりトコトン考えるという作業を繰り返すことで、いつか意識せずとも考えられるという境地に辿り着くはずです。

 

 

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【編集後記】

進撃の巨人の新刊Kindle版をさっそく読みました。なんだかストーリーが複雑になってきたので、前の巻を読み直したりしました。この先、どのようなストーリー展開になっていくのか、まったく予想がつきません。それにしても面白い!