#652 マインドマップアプリ「MindNode」で全体のストーリー構成を考えながら、本を執筆する

※本ブログはアフィリエイト広告を利用しています

 

IMG 0313

 

現在、私にとって2冊目となる本を執筆中です。

仮タイトルは「競技力向上のためのウエイトトレーニングの考え方」です。

自主開催セミナーのテーマ「S&Cコーチとして押さえておきたい考え方」の内容をベースとしつつ、本ブログで書いてきた内容も含めながら、新しいものを書き上げています。

※1冊目の「ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−」も絶賛発売中です。

 

 

マインドマップアプリ「MindNode」の活用

今回、2冊目の本を執筆するにあたり、1冊目の執筆時には使っていなかったアイテムを取り入れています。

それは、マインドマップアプリの「MindNode」です。

MindNodeを導入したのは、以下のブログを読んだのがキッカケです。

参考 マインドマップソフトでデジタルアウトプット。おすすめはMindNode 2、無料のFreeMindEX-IT

 

MindNodeを使って、アイデアをどんどん書き出して、その順番を変えてみたり、繋げて1つの章にしたり、という作業をしています。

本来、マインドマップは紙に書き出すものらしいですが(アナログ)、MindNodeのようなデジタルアプリのほうが、順番を変えたり繋げたりが簡単にできるので、私の用途には合っています。

 

2冊目の本を執筆するにあたり、MindNodeを使って私がやったこと・やっていることは主に3つです:

  • ①執筆を始める前に、全体のストーリー構成を考える
  • ②執筆を進めながら、ストーリー構成を修正する
  • ③「これを書こう」と思いついたら、アイデアをメモしておく

 

①執筆を始める前に、全体のストーリー構成を考える

本の執筆には「Word」を使っています。

頭の中にぼんやりとしたアイデアやイメージがある状態でとりあえずWordを使って執筆を始めてしまい、書きながらストーリー展開を練っていく、というやり方を以前はしていました。

書いているうちに、「こういう展開に持っていこう」「この流れで伝えるとわかりやすそうだ」というアイデアが湧き出てきたので、そのやり方でうまく行っていました。

 

しかし、今回は、Wordを開いて文章を書き始める前に、MindNodeを使って全体のストーリー構成を考えてみることにしました。

ここには、かなりの時間を割きました。

たぶん1ヶ月くらいは一切文章を書かず、ひたすらストーリー構成を練り込む作業を続けました。

というのも、人に伝えて理解してもらうためには、ただの意見や事実の羅列ではなく、「ストーリー」として届けるのが大切だと考えているからです。

» 参考:「話す仕事」「書く仕事」では、「ストーリー」を意識すると伝わりやすくなる

 

この「ストーリー」というのは、上のブログ記事で紹介した「20歳の自分に受けさせたい文章講義」では「論理展開」という言葉で説明されている概念です。

ようするに、「これはこうで、あれはこうだから、こういうことになりますね」という形で、論理的に納得させるような情報の出し方の順番が大切だということです。

その「情報の出し方」について吟味するうえでは、アイデアの順番を簡単に変えられるMindNodeというアプリがとても便利でした。

 

 

②執筆を進めながら、ストーリー構成を修正する

おおまかなストーリー構成は決定して、現在は、実際の文章を執筆している段階です。

MindNodeを開いて全体のストーリー展開を眺めつつ、Wordを使って各章を書いています。

 

実際に文章を書いていると、「あ、ここはこういう順番に論理展開を変えたほうが、伝わりやすそうだな」と気づくことがあります。

そういう場合は、MindNodeを使ってストーリー構成を修正します。これもデジタルアプリなので、簡単にできてしまいます。

このように、全体のストーリーを眺めつつ、適宜修正を加えながら執筆をするほうが、わかりやすい・伝わりやすい本を書き上げることができるのではないかという実感があります。

ま〜、実際の出来上がりがどうなるかは、書き終えてみるまではわかりませんが。

 

 

③「これを書こう」と思いついたら、アイデアをメモしておく

PCに向かいWordで本を執筆しているとき、あるいは、PCに向かっておらず全く別のことをしているときでも、「あ、今執筆している本にこれを書き加えたほうが良さそうだな」と新しいアイデアを思いつくことがあります。

こういう思いつきは「セレンディピティ」とでも言うんでしょうか。

本を執筆している脳みその状態があるからこそ、ちょっとしたキッカケを見過ごさずに気づきを得ることができるということがあるんです。

 

ただし、そんな思いつきは、すぐにメモをとらないと忘れてしまいがちです。

だから、PCに向かっているときは、すぐにMindNodeにアイデアを書き込みます。

出先で思いついたときは、スマホアプリ「FastEver2」にメモしておいて、あとでMindNodeに書き写します。

とりあえず、MindNodeに書き込んでおけば、それを全体の構成の中でどこに加えるとストーリー、つまり論理展開が良くなるかは、あとでMindNodeを使っていくらでも考えることができます。

だから、とりあえず執筆中の本についてアイデアが浮かんだら、とりあえずMindNodeにメモをしておくことをルールとしています。

 

 

マインドマップを使いながら執筆するメリット

マインドマップを使うと、全体のストーリー構成を眺めながら文章を執筆できるのが大きなメリットです。

それ以外にも、やってみて初めて気づいたメリットがあります。

それは、「第1章から順番に書き進めなくてもいい」ということです。

 

以前の私のように、とりあえずWordを開いて文章を書き始めてしまい、書きながらストーリー構成を練り上げていくやり方だと、第1章から順番に書き進めなくてはいけません。

というのも、たとえば第1章と第2章で書いた内容を把握したうえで第3章を書かないと、全体のストーリーとして成り立たなくなってしまうからです。

つまり、各章を独立したものとして別個に書いて、あとでそれらをただ繋げるだけでは、論理展開もへったくれもなくなってしまうのです。

それでは読者には伝わりません。

 

しかし、マインドマップを使って全体のストーリー構成をあらかじめ考えておくと、たとえば第2章と第3章をすっ飛ばして第4章を書くなんてことができてしまいます。

実際に第2章と第3章の文章そのものは書いていなくても、だいたいどういう内容を書くかの概要はわかっているからです。

 

第1章から順番に本の執筆を進めていると、スランプに陥り、筆が(タイピングが)止まってしまうことがあります。

そんな場合に、とりあえずそこの部分はそのままにして飛ばしてしまい、先の章を書き始めることができるというのは、気分転換になりますし、スランプを脱出することにも繋がります。

数ヶ月かかる長い執筆期間を考えると、書ける場所から書き始めてOKというのは、精神衛生的にとてもいいです。

 

もちろん、すべての章を書き終えた後に、全体の流れに問題がないかを確認して修正を加える作業は必要になります。

しかし、それは、第1章から順番に書き進めたとしても必要な作業なので、決して作業量の増加にはなりません。

やはり、メリットのほうが大きいです。

 

 

まとめ

マインドマップアプリを使いながら本を執筆するのは今回が初めてです。

最終的に、これが、より伝わりやすい本を書くことに繋がるかどうかは、まだわかりません。書き上げてみないことには。

しかし、今のところは、とてもうまくいっている手応えがあります。

本ではなくても、長めの文章を書いたり、セミナーでお話をしたりする機会のある方は、試してみていただければ。

 

 

|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

【編集後記】

新たなサービス「メールコンサルティング」を始めました。以前から提供している「個別コンサルティング」と比較していただき、より使いやすいほうのサービスをご利用いただければ。