#613 「話す仕事」「書く仕事」では、「ストーリー」を意識すると伝わりやすくなる

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Green chameleon 21532 unsplash

 

最近は文章の書き方についても勉強をしていまして、今は「20歳の自分に受けさせたい文章講義」という本を読んでいます。

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その中で、「そのとおり!!」と共感した一文がありました。

文章のリズムは、「論理展開」によって決まるのである。 

p63

私は、この「論理展開」という概念を「ストーリー」という言葉で捉えていましたが、意味合いとしては同じことです。

文章を書くときだけではなく、セミナーでお話をするときにも、この「ストーリー」を意識してスライドを準備するよう心がけています。

つまり、セミナーのような「話す仕事」であれ、ブログや本執筆のような「書く仕事」であれ、誰かにものごとを伝えて理解をしてもらう必要がある場合には、「ストーリー」として届けるのが最善だと考えているのです。

 

 

「ストーリー」として伝えるメリット

人間がものごとを覚えたり理解したりするときには、単なる事実の羅列よりも、ストーリーとして提示されたほうがスッと頭の中に入ってくるはずです。

たとえば、受験勉強で年号をおぼえるときに、「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」「意欲に(1492)燃えるコロンブス」といった語呂合わせを使ったりします。

これも、単純な「数字」で年号をおぼえるよりも、「ストーリー」のなかに語呂合わせとして数字を組み込んだほうが記憶に定着しやすいからでしょう。

 

①「話す仕事」の場合

たとえば、セミナーでも同じことが当てはまります。

セミナーに参加したときに、ただ事実・データ・意見を羅列されても、「で、結局、何が言いたいの?」で終わってしまいます。

一方で、論理展開がしっかりとしていて、一つ一つの事実・データ・意見が意味のある流れとして繋がって、「ストーリー」として伝えられた場合は、理解も進むし、記憶にも定着します。

よく、「セミナーに参加するだけじゃ意味がない」「行動に移さないとダメだ」「だけど実際に行動に移せるのは少数にすぎない」という話を耳にします。

それについても、セミナーの内容が理解できて、記憶にも残るからこそ、行動に移すことができるのだと思います。

 

逆に、私がセミナーで講師を務めるときは、「ストーリー」としてお届けすることに価値があると考えて準備をしています。

正直言って、私がセミナーでお話する内容はほとんど誰でも手に入れることができる情報です。

ご自身で本を読んだり、ネットを調べたり、論文を読んだりすれば、9割くらいの情報は私のセミナーに参加せずとも手に入れることができるのです。

残りの1割は私の経験をプラスしてお話することくらいでしょうか。

セミナーでお話するのと同じ内容を、この「S&Cつれづれ」ブログでも結構書いてしまっています。

» 参考:セミナーとブログで内容が被ってもイイ!

 

したがって、私のセミナーでは、世の中に出ていない秘密の情報をシェアすることに価値があるのではなく、誰でも手に入れることができる情報をまとめて整理して、「ストーリー」として提供することに価値があると考えています。

 

 

②「書く仕事」の場合

同じことは「書く仕事」にも当てはまります。とくに本を執筆する場合。

比較的短い文章で構成されるブログとは異なり、本を執筆する場合は、情報量がとても多くなります。

情報量が多くなればなるほど、わかりやすく伝えるために「ストーリー」つまり論理展開が重要になってきます。

 

とくに、情報を出す「順番」には気を使います。

拙著「ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−」は、「What→Why→How」という順番で構成をしました。

というのも、テーパリングはただマニュアルを当てはめておけば成功するという単純なものではないからです。

最適なテーパリングは状況によっても変わるのです。

したがって、最適なテーパリングのやり方(=How)を選択していただくには、なぜテーパリングをするとピーキングに繋がるのか(=Why)を理解していただく必要があります。

そして、テーパリングのメカニズム(=Why)を理解するためには、そもそもテーパリングとは何なのか(=What)を押さえておく必要がありました。

まったく同じ内容の文章であったとしても、この論理展開の順番が異なっていれば、もっとわかりづらい本になっていたと思います。

 

 

まとめ

「話す仕事」「書く仕事」をしていて、情報を伝える立場にある方は、ただの情報の羅列ではなく、「ストーリー」として伝えると、理解していただきやすくなるはずです。

意識してみていただければ。

具体的にどのようにしたら「ストーリー」を作り上げられるようになるのかについては、冒頭で紹介した「20歳の自分に受けさせたい文章講義」が参考になります。

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【編集後記】

2018年分の確定申告の準備をしています。クラウド会計ソフト「freee」に日頃から収入と支出を入力しているので、それほど慌てずに済みそうです。さらに今回は、ネットで提出(e-Tax)を試してみる予定です。マイナンバーカードもあるし、カードリーダーも買ったし、準備は整っています。