「プロ野球S&C研究会」での講演
前回のブログでも触れましたが、先日、札幌で開催された勉強会で、講師としてお話をさせていただきました。
今回ご依頼をいただいたのは、「プロ野球S&C研究会」という、プロ野球チームに所属されているS&Cコーチの方々の団体です。
野球は門外漢の私ですが、野球界の常識に染まっていない立場から、野球界でおこなわれているトレーニングについて客観的な意見を提供する、というスタンスで臨みました。
具体的には、「野球における体力トレーニングの再考」というタイトルで、主に2つのトピックに絞って私なりの考え方をお伝えしました:
- 特異的エクササイズの誤解
- 走り込みは必要か?
一応、野球経験者の方や、野球界で働かれている同業者の方からお話をうかがって、実際に野球界の一部で「特異的エクササイズ」「走り込み」というものがおこなわれていることを確認したうえで、それらをトピックに選びました。
講演が終わったあとに何人かの参加者の方とお話をした印象では、現在、野球界でおこなわれているやり方を見直すキッカケくらいにはなったのかな〜という感触はありました。
もちろん、「ケッ、河森は野球のことを知らないくせに何を言ってやがるんだ」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが・・・。
とりあえず、今回の講演の目標はクリアしただろうという達成感を感じながら、懇親会には参加せずに、バタバタと帰路についたのでした。
※もちろん、新千歳空港では白い恋人をお土産として買い込みました。
書いておくと質問に慌てずに答えられるようになる
普段、セミナーを自主開催する場合を「ホーム」とすると、今回のような外部からの依頼をいただいての講演は「アウェー」です。
自主開催のセミナーでは、私のブログを読んで、自らお申込みをいただいた方だけを対象にお話をしています。
一方、講演の場合は、私のことを知らないであろう参加者の方も数多くいらっしゃいます。
その中には、私の講演内容に納得出来ないような方もいらっしゃるはずです。
そういった方から、講演後の質疑応答の時間に、ちょっと攻撃的な質問をいただくこともあります。
昔の私であれば、ドギマギしてしまい、うまく答えられないこともあったと思います。
しかし、今は、とっさの質問であっても、しっかりと答えられる自信があります。
単純にセミナー講師としてお話をする経験を積んで慣れてきたというのも理由の1つです。
そして、もう1つ、とっさの質問に慌てずに答えるのに役に立っているのが、ブログ等で文章にまとめているという事実です。
セミナー等で話す内容と同じ内容を、ブログやネット記事や書籍etcですでに書いている場合、書く時に何度も推敲を重ね、その考え方・アイデアを練りに練っています。
それだけしっかりと考えた上で文章という形でアウトプットを一度しておくと、その考え方は頭の中に残ります。染み付いています。
したがって、とっさの質問に対しても、その場でゼロから答えを考える必要はないのです。
すでに時間をかけて考えたことを淡々と答えればいいだけですから。
まとめ
「書く仕事」をしておくと、同じテーマで「話す仕事」をする時に役立ちます。
とくに、とっさの質問にも慌てずに答えられるようになります。
ぜひともフリーランスで活動されているS&Cコーチの皆さんには、「書く仕事」と「話す仕事」の両方にチャレンジしていただきたいです。
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【編集後記】
昨日は取材を受けました。
自分一人で書いたり話す準備をしているのと異なり、自分が話した内容につっこんで質問をしていただけるので、より深い考察ができたり、自分だけで考えていては思いつかないようなアイデアが出てきたりして、なかなか面白かったです。