こんにちは、河森です。
アスリートの競技力向上のためのトレーニング指導をしているS&Cコーチです。
現在はフリーランスとして活動しています。
フリーランスになると自由の幅が広がります。
自由というのはつまり、いろいろなことを自分で決められるということです。
ただし、「自分で決められる」というのは裏を返せば「自分で決めないといけない」ということでもあります。
いきあたりばったりで決めるのではなく、自分がどういう働き方をしたいのかを明確にしたうえで、戦略的にさまざまな決定を行うことが大切です。
フリーランスにとっての「値付け」の方向性
フリーランスとして自分で決められる・決めないといけないことの1つに「値段」があります。
サービスやモノを売ってビジネスをする以上、値段を決める必要があります。
値段の付け方にはいろいろなやり方や考え方があると思いますが、フリーランスの立場として目指さないといけないのは「単価を高く設定する」ことでしょう。
売上は「単価×数」で決まります。
したがって、売上を増やすための戦略の方向性としては、「単価を下げてたくさん売る」か「たくさんは売れなくても単価を高くする」のどちらかしかありません。
私のようにフリーランスとしてひとりで仕事をしている人間にとって、前者のような戦略は相性が悪いです。
「単価を下げてたくさん売る」というのはユニクロみたいな大企業の戦略であり、フリーランスが目指すのは難しいでしょう。
となると、フリーランスが目指すべきなのは「単価を高く設定する」というところになるはずです。そうせざるをえません。
単価を高く設定するメリット
フリーランスとしては「単価を高く設定する」という選択肢しかない、と言われてもまだ踏み切れない方もいるでしょう。
そこで、単価を高く設定することのメリットを紹介したいと思います。
これが単価を高く設定する後押しになれば幸いです。
- 使える時間が増える
- お客様の質が上がる
- 一人のお客様に使える時間・エネルギーが増える
- 単価に見合う価値を提供しようと頑張れるので成長に繋がる
使える時間が増える
たとえば、単価2,000円×5人のビジネスと比べて、単価10,000円x1人のビジネスのほうが、売上は同じであっても使える時間が増えます。
その増えた時間を使って、インプット・アウトプット勉強に励んで自分の腕を磨けば、お客様に提供するサービス・モノの質を向上させることができます。
また、時間に余裕があれば、仕事効率化のための作業もできるし、将来的な事業構想を練ることもできます。
プライベートでも、家族と過ごす時間や趣味に費やす時間が増えます。
プライベートが充実することで、仕事にも好影響が出るはずで、最終的にはお客様の利益に繋がります。
お客様の質が上がる
単価を高くすると、お客様の質が上がります。これは間違いないです。
「値札なんて見たことないぜ!」というスーパーお金持ちの方でもないかぎり、普通は単価が高く設定されていたら、お客様の側で「河森にこんなに支払う価値があるのだろうか」と事前に調べてくれるはずです。
そして、事前に調べたうえで、ある程度は納得していただけたお客様だけが私のところに来てくださるので、クレームをいただくことはほとんどありません。
そもそも、きちんとしたサービスやモノには高いお金を払うだけの価値がある、とお考えのお客様は良識があるので、無茶なことを言うことはまずありません。
もちろん、事前に調べていただくための情報を予めこちらから提供しておく必要はあります。私にとっては、無料でブログを書いているのがそれにあたります。
ブログで私の知識や考え方を発信していなければ、単価を高くしたところで、どなたにも買ってはいただけないでしょう。
また、事前にブログで発信しておくことで、「知ってもらう」だけでなく「嫌われておく」こともできます。
私の考え方に共感できない方は、わざわざクレームを付けるためだけに、高いお金を払ってまで私のところに来てくれることはないでしょう。
単価を高く設定してお客様の質が上がると、ストレスがなくなりますし、お客様のために全力を尽くしたいモチベーションが自然と湧いてきます。
結果として、これも最終的にはお客様の利益に繋がります。
一人のお客様に使える時間・エネルギーが増える
たとえば、単価2,000円×5人のビジネスと比べて、単価10,000円x1人のビジネスのほうが、一人のお客様に使える時間やエネルギーが増えます。
結果として、より深いサービスを提供できるようになります。
また、一人のお客様によりたくさんの時間とエネルギーを使うことで、自分の腕を磨くことにも繋がります。
単価に見合う価値を提供しようと頑張れるので成長に繋がる
単価を高く設定すると、仕事に対する責任感やプレッシャーが高まります。
高いお金をお支払いいただくのだから、それに見合うだけの価値を提供しなければ、と責任を感じて頑張れるので、自分の成長に繋がります。
逆に、「タダで(ボランディアで)やってよ」と言われて仕事を引き受けたとしたら(引き受けないですけど)、責任がゼロなのでやる気もないしテキトーにやってしまうでしょう。
無責任にテキトーにやったら自分が成長する可能性はゼロですが、そのわりには、時間と労力は使うので非効率的です。
ま、そもそも「タダだからテキトーにやっとけばいいや」なんて考えるのがプロとして絶対に嫌なので、タダで仕事を引き受けることはないし、単価も高く設定しましょうと提案しているわけです。
「ちょっと高すぎるかな?」と思うくらいに単価を設定しておくと、そこに追いつこうとして頑張るので自分の成長にも繋がります。
そして、自分が成長すればお客様の利益にも繋がります。
まとめ
まだ若くて経験も少ない場合は、単価を安く設定して数をこなさないといけない時期もあるかもしれません。
しかし、いずれは単価を高くしていく方向を目指したほうが良い、というのは頭の片隅においておいたほうがいいでしょう。
また、単価を安くして、多くのお客様に自分のサービスを受けていただきたい、というポリシーでビジネスをされている方を否定しているわけではありません。
そのやり方で、問題もなく働けているのであれば、そういう方向性もアリだと思います。何事にも個人の好みだとか、合う合わないというのがあるので。
ただし、そういうやり方で行き詰まってしまっている読者がいれば、単価を高く設定するという私のやり方を参考にしていただければ。
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【編集後記】
昨日はバスケットボール日本代表のチュニジア戦を家族で観戦してきました。八村塁が欠場だったのは残念ですが、W杯に向けて万全の状態でのぞんでもらいたいです。また、男子代表チームのパフォーマンスコーチの阿部さんが試合前ウォームアップを指揮されているのも見れてよかったです。ま、試合直前のコートでのウォームアップ以外にも、見えないところで各自いろいろやっているはずで、それを見ることはできませんでしたが。