加賀さんのブログ「怪我しやすい人の傾向」でも書かれていますが、生まれつき筋収縮のスピードが速いアスリートっているものです。
そんな遺伝的に恵まれたアスリートでも、ウエイトトレーニングをしていないと筋力自体は弱い場合があります。
特に、エキセントリック筋力が弱いので、高くジャンプできるけど着地衝撃をうまく吸収できなかったり、スプリントは速いけどうまく減速できなかったりします。
※エキセントリック筋力とは、筋肉が引き伸ばされながら力を発揮する能力のことです。
いわゆる「ブレーキ能力」です。
エキセントリック筋力の重要性
そういうアスリートの場合、特にエキセントリック局面のコントロールを意識しながらウエイトトレーニングを実施させることで、エキセントリック筋力を向上させて、ケガのリスクを低減させてあげることができます。
また、エキセントリック筋力の向上によって減速能力を高めてあげることで、持って生まれた加速能力をさらに活かしてあげることも可能です。
このあたりの考え方をうまく表現している言葉を発見したので(英語ですが)、紹介したいと思います。
How fast would you drive a Ferrari with no brakes?
あなたはブレーキのないフェラーリをどれだけ速く運転しますか?ということです。
自分だったら、めちゃめちゃ慎重に運転すると思います。
そもそも運転しないか・・・。
この表現をアスリートに当てはめて考えてみると、フェラーリ並に筋収縮のスピードが速いアスリートであっても、ブレーキ(つまりエキセントリック筋力や減速能力)がなければ、その能力を最大限に活かせないんじゃないの?ということになります。
まとめ
車でいうところのエンジン、つまり加速能力ばかり鍛えるのではなくて、ブレーキ能力も鍛えてあげることでケガのリスクも低減できるし、エンジンの能力も最大限に発揮させてあげることが可能になるということです。
だから、ウエイトトレーニングにおいては、エキセントリック局面はしっかりとコントロールしましょう!
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【編集後記】
いや〜、毎日暑いですね。
5年後のちょうど今頃は東京でオリンピックが開催されているんですよね。
・・・大丈夫かいな?