今日は名古屋で「爆発的パワー向上の科学的基礎」というタイトルでセミナーを行います。今、名古屋に向かっている新幹線の中でこのブログを書いています。
SSC > コンセントリックonly
セミナーの中で、ストレッチショートニングサイクル(SSC)について軽く触れる予定なのですが、一般的に、SSCを使った動きのほうが、コンセントリックonlyの動きよりもパフォーマンスが高いと言われています。
よく使われる例が、反動ありの垂直跳び(カウンタームーブメントジャンプ:CMJ)と反動なしの垂直跳び(スタティックジャンプ:SJ)の比較です。しゃがんだ状態で数秒止まってから、コンセントリックonlyでジャンプするSJよりも、SSCを使ったCMJのほうがジャンプ高が高くなることが知られています。
このようなSSCの優位性は、教科書的には「伸張反射」と「弾性エネルギーの利用」という2つのメカニズムによって説明されることが多いです。私は大学生時代に授業でそのように教わったと記憶しています。
しかし、実際にはもう少し複雑なメカニズムが関係していると現在は考えられていて、それをうまく説明しているサイトを発見したので紹介します。
このサイトでは、私がオーストラリア留学時代に師事したDr. Rob NewtonによるSSCの説明が、日本語で説明されています。
私も最初にDr. Newtonからこの説明を聞いた時には、目から鱗が落ちたように感じたので、いつか日本語で紹介したいと思っていたのですが、ちょっとめんどくさがって先延ばししていたところ、すでに日本語で紹介されていたサイトを発見したので、「ラッキー!」と思ったのでした。
まとめ
サイトの管理人がどなたかはわからないのですが、翻訳にありがちな変な日本語ではなく、もとの英語の説明を上手に日本語で表現されていると思います。オススメです!
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【編集後記】
今日が終われば、しばらくプレゼンする機会はお休みです。次は、年明けのNSCA国際カンファレンスの予定です。また、発表はしませんが、国際ストレングストレーニング学会に出席する予定です。留学していた時の恩師も来るので、楽しみです!