先日、以下のようなツイートをしました。
この「認知資源」をセーブしてトレーニングに集中するために、パーソナルトレーニングを活用する(つまりトレーニングプログラム作成やエクササイズ指導を外注する)、という考え方もあります。 https://t.co/bYwJKvjhV5
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki)
独力でやるだけの知識のある人でも、あえて外注をして、指示されたことを一生懸命やるのに認知資源を全振りするほうが、結果は出やすいと思います。 https://t.co/XprmiCBlQm
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki)
ただし、心の底から信頼できる人に外注しないと、「このトレーニング大丈夫?」なんて疑ることに認知資源を持っていかれて、結果に結びつかない恐れもあります。
だから、誰に外注するかも重要ですね。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki)
今日はこのテーマについて掘り下げてブログを書いてみます。
有限である脳みその「認知資源」というコンセプト
「認知資源」という言葉。
この呼び方が適切なのかどうか、私にはわかりません。専門家じゃないので。
本当にそんなものが存在するかどうか、私にはわかりません。専門家じゃないので。
ただ、「脳みそが使える資源(エネルギー)は有限である」というコンセプトは、自分の経験上しっくりくるので、以前から信じていた考え方でした。
たとえば、アップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏は、いつも同じ服装をしていました(黒タートルネック、ジーンズ)。
そうすることによって、「今日は何を着ようかな?」と考えることに認知資源を使わずに済むので、認知資源をセーブして他のことに使えていた、なんて話があるとかないとか。
本当かどうかはわかりませんが、そういうコンセプトは私にとってはしっくり来ます。
つい最近も、7月の頭に新居に引っ越したのですが、引っ越し前後はいろいろとやることがあって、そこに認知資源を割かざるをえなくなり、7/16に予定していたセミナーへの準備が疎かになる、という経験をしました。
結果として、前日ほぼ徹夜で準備をして、ギリギリなんとか間に合いました。
もちろん、単純にセミナー準備に使える「時間」が足りなくなった、ということもあります。
しかし、やはりそれだけではなく、有限である「認知資源」の多くが引っ越しに持っていかれた、というのが大きかったです。
時間的には、セミナー準備をやろうと思えばやるだけの時間はあったのですが、脳みそが拒否をしていた感じです。
認知資源をセーブするために、トレーニング指導を外注する
そのようなコンセプトをもとに考えると、パーソナルトレーニングを活用する、つまり「認知資源をセーブするために、トレーニング指導を外注する」というのは、非常に有効だと考えられます。
もちろん、パーソナルトレーナーの指導を受ける理由としては、「自分がトレーニングについての専門知識を持っていないから、お金を払って専門家の指導を受けたほうが効果的・効率的・安全である」というのが最も一般的なものでしょう。
しかし、専門家であるパーソナルトレーナー自身が、他のパーソナルトレーナーの指導を受ける、なんて話を聞くこともあります。
そういう場合、自分が持っていない専門知識を提供してもらうことに対して対価を払っているわけではありません。
「自分でトレーニング内容をいろいろと考えることに認知資源を使わずに、やれと言われたトレーニングを必死にこなすことに認知資源を集中することができる」というメリットに対して対価を払っている、と考えられます。
したがって、トレーニング指導を外注することのメリットには「専門知識を提供してもらえる」ということだけではなく、「有限である認知資源をセーブして他のことに振り分けられるようになる」ということもあるんだ、と認識していただけば。
たとえば、アスリートの場合、トレーニングだけをやっていればいいわけではありません。
競技練習もしないといけないし、対戦相手の分析もしないといけないし、栄養を気にしながら食事もしないといけないし、身体のケアやコンディショニングにも注意を払わないといけないし、ファン対応もしないといけないし、やることがたくさんあります。
たとえ、大学等で体育・スポーツ系の学部に通い、多少はトレーニングに関する知識をもっているアスリートだったとしても、自分でトレーニング計画を立てることに認知資源を使ってしまうと、他のことが疎かになってしまいます。
専門家に外注をしてトレーニング内容を考えてもらい、自分は言われたことをしっかりこなすことだけに集中する、というのは、認知資源のマネジメントの仕方としては上手だと思います。
誰に外注するかも重要
とはいえ、アスリートは自分でトレーニングのことを一切考えないでいいのか、というと必ずしもそういうわけではありません。
トレーニングに大いに興味を持ってもらい、なぜそのトレーニングをそのやり方でやるのか、等はドンドン質問してもらえればと思います。
とくに、トレーニング指導を外注する相手を決める段階においては、それなりの認知資源を割いて、ご自身でも最低限の知識を身につけておくことをオススメします。
冒頭で紹介した3つ目のツイートでも書きましたが、心の底から信頼できる人に外注しないと、「このトレーニング大丈夫?」なんて疑ることに認知資源を持っていかれて、結果に結びつかない恐れがあるからです。
せっかく外注するなら、安心して心の底から信頼する人にお願いしないと、セーブできるはずの認知資源がセーブできなくなってしまい、メリットを享受できなくなってしまいます。
また、一言で「専門家」といっても、そこはピンキリなので、ちゃんとした人にお願いしないと成果に繋がりません。
ちゃんとした人かどうかを見極められるだけの最低限の知識は必要です。
専門家としてイマイチの人を心から信頼して外注すれば、認知資源をセーブすることはできますが、その一方でトレーニング効果はあげられなくなってしまいます。
認知資源をセーブしつつも、結果に繋がるトレーニング指導をしてくれる専門家をどうにかして見つけていただければ。
とはいえ、そこが一番難しいといえば難しいんですが・・・。
過去の記事も参考にしながら、信頼できる専門家をぜひ見つけてください。
» 参考:【まとめ】パーソナルトレーナー、S&Cコーチの選び方・活用の仕方
まとめ
専門家からトレーニング指導を受けるメリットには、「認知資源をセーブすることができる」ということもあるんだ、と知っていただければ。
細かいことを色々と考えずに、やれと言われたトレーニングを必死でこなすことに集中することで、トレーニング効果UPに繋がるかもしれません。
認知資源を競技練習等の他のことに使えるので、結果として競技力UPに繋がるかもしれません。
そのような利益を得たいアスリートは、トレーニング指導をパーソナルトレーナーに外注することを検討してみてください。
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【編集後記】
引っ越しをして、冷蔵庫を買い替えました。
今までは、私が独身時代に購入した小さい冷蔵庫を使っていましたが、子供2人も大きくなってきて、容量が足りなくなってきていました。
新しい冷蔵庫は容量485Lなので、とても広いです。
大きな冷蔵庫を買ったら、コストコに行ってたくさん買い物をするのが夢でした。
今までの小さな冷蔵庫だと、たくさん買っても入らないので。。。
いろいろと調べてみたら、コストコ入会に使えるクーポンをふるさと納税でゲットできると知りました。実質ゼロ円です。
まずはそのクーポンをゲットしました。
引っ越し後のもろもろが落ち着いたら、コストコデビューをしたいと思います!!