今日は、Twitterでたまたま見かけた言葉を紹介します:
“Long-term consistency beats short-term intensity.”
— @brucelee pic.twitter.com/3n3oWsMWCl— Jose Luis Manners (@josemanners)
これは武術家・映画俳優として有名な故ブルース・リーの言葉です。
日本語に意訳すると、「長期間コツコツと継続することは、短期間だけハードに頑張ることに勝る」といった感じでしょうか。
これはアスリートにとっての「トレーニング」についても当てはまるな〜と私は思いました。
どういうことかというと、「トレーニングの成果を得るためには、コツコツと継続することが何よりも大事である」ということです。
コツコツと継続することの大切さ
これまで私は、さまざまな競技種目のさまざまなレベルのアスリートにトレーニングを指導してきました。
中には、コツコツと努力を継続することが得意なタイプのアスリートもいれば、短期的な成果を求め過ぎたり飽きっぽかったりするタイプのアスリートもいました。
少なくとも、トレーニング効果(=体力向上、ケガのしづらい身体づくり)という観点で言うと、前者のタイプのアスリート、つまりコツコツと継続できるアスリートのほうが圧倒的に結果を出す傾向がありました。
後者のタイプのアスリートは、数週間だけ頑張ってトレーニングに取り組んでもすぐに飽きてしまい、トレーニングそのものをやめてしまったり、あるいは数週間〜数ヶ月単位でトレーニングの内容(プログラムや指導者)をコロコロと変えてしまい、なかなか体力が向上しない傾向があります。
たびたび本ブログでもお伝えしていますが、体力は急には向上しません!
コツコツと継続してトレーニングをして、小さな体力向上を積み重ねていくしかないのです。
なので、私はトレーニング効果をあげるためには、どんなエクササイズを実施するか、どのくらいの強度でどのくらいの量をおこなうか、etcといったことよりも、継続して取り組むことができるかどうか、が最も大切であると考えています。
極端な話、たとえばAとBという2つのトレーニングがあって、Aのほうがトレーニング効果が高いということが科学的にもわかっていたとしても、キツいとか飽きちゃうとかの理由でアスリートが継続してAに取り組んでくれないのであれば、そして、逆にBなら継続してやってくれるのであれば、Bのトレーニングを選択したほうが、効果はあがるとさえ思っています。
どれだけ、科学的に効果があるとわかっているトレーニングであっても、やらなければ効果はゼロです。
継続しなければ意味がないのです。
コツコツと継続したからといって、スポーツで勝てるわけではない
トレーニング指導の専門家としては、コツコツと継続してトレーニングしてくれるアスリートに、競技でも結果を出してほしいと願っています。
せっかく頑張っているんだから、いい思いをしてほしいんです。
少なくとも、すぐに飽きてトレーニングに真面目に取り組まないアスリートになんか負けてほしくありません。
しかし、往々にして、飽きっぽくてコツコツ継続するのが苦手なタイプのアスリートの中には天才肌のアスリートもまぎれていて、持って生まれた才能だけで、コツコツと継続して頑張っているアスリートに勝ってしまったりするものなんです。
いや〜、スポーツって残酷ですよね。
でも、スポーツってどれだけ努力したかを争っているわけではなくて、その競技でどちらか強いかを争っているので、そういうものだと諦めるしかありません。
でも、スポーツの結果とは別に、体力向上という観点でいうと、コツコツと継続するアスリートのほうが確実に伸びます。間違いありません。
だから、天才肌のアスリートがコツコツと継続してトレーニングに取り組むことができれば、鬼に金棒のはずなんですけどね。
ただ、彼ら・彼女らは、コツコツと頑張らなくても勝ててしまうので、なかなかコツコツと継続することの重要性に気づく機会がなく、高いレベルの舞台に立った時に初めて、生まれ持った才能があり、かつコツコツと継続して努力ができる化物みたいなアスリートと対峙して、敗北を味わうことになるんです。
そこで気づいて、コツコツと継続して努力をできるようになるのか、できずに持って生まれた才能を活かしきれずに大した成績も残せず終わっていくのか、でアスリート人生が大きく変わると思うんです。
もっというと、そんな敗北を味わう前に、持って生まれた才能だけでも勝てるような時から、高い目標と向上心を持って、自分の才能の上にあぐらをかかず、コツコツと努力を継続することができれば、それが理想です。
まとめ
スポーツにおいて、持って生まれた才能があろうがなかろうが、少なくともトレーニングの成果を出すためには、コツコツと継続することが何より大切です。
トレーニングは決して特別なものではありません。
食後の歯磨きのように、当たり前にやること、習慣の一部だ、くらいの気持ちで継続して取り組んでいただきたいものです。
どうしても意思が弱くてトレーニングを習慣化することができないのであれば、私のような専門家にお金を払って指導を依頼するのも一つの手です。
「お金払っているから行かないと」「トレーニング指導の予約しているから行かないと」と思うだけで、継続できるようになるかもしれません。
その戦略の最たる例がライザップでしょうね。
2ヶ月で30万円も払ったら、そりゃやるっきゃないでしょう。
ただし、アスリートが体力向上や怪我のしづらい身体づくりを目指すのであれば、2ヶ月だけではなくて、何年も継続できる体制を作り上げるのが大事です。
長期的な視点で、トレーニングを習慣化する。
そこを目指していろいろと工夫をしてみていただければ。
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【編集後記】
ブログのテーマを変えてみました。
まだ慣れていないので、徐々に色々といじくりつつ、より読みやすいブログにしていきたいと思います。