#661 【アスリート向け】サービスを受ける相手を選ぶときは、ひと手間をかけて事前調査しておくべき

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怪我をしたトレーナーのお話

先日、「仙腸関節を痛めたトレーナー」というnoteの記事を読みました。

私も腰を痛めた経験があるので(仙腸関節ではないですが)、とても共感するところが多かったです。

» 参考:「腰を痛めるトレーニング指導者から教わりたくない」というアスリートの意見を聞いての私の反論 | S&Cつれづれ

 

とくに共感したのは、最初に(おそらく近所の)整形外科を受診したけどなかなか改善がみられず、1年ほど放置したあと、専門のドクターを探して受診したらすぐに改善がみられたという記述。

私も腰を痛めたときは近所の整形外科を受診しましたが、なかなか改善がみられませんでした。

当時は「ま、治るのに時間がかかるもんなんだろう」と思って深く考えていませんでしたが、今思い返してみると、最初から専門のドクターを調べて受診しておけばよかったな〜と後悔しています。

 

ちなみに、私はその後、以下のブログ記事を読んだのがキッカケで「まと治療院」に通うようになり、腰の状態は大幅に改善しました。

アスリート対応治療院‼ 埼玉県さいたま市の【まと治療院】訪問記 | SBDコラム

 

最初に腰を痛めたときに、ちゃんと調べて通っておけば長い間苦しむこともなかったのに・・・。

ここ最近も、娘が産まれて以来、腰がずーっと張っている感じですが、定期的に「まと治療院」に通ってケアをしていただいています。

※べつに整形外科より治療院を勧めているわけではありません。ケガをしたときは、まずは整形外科を受診するのが基本です。ただ、ちゃんとした治療院であれば、必要な場合は専門のドクターを紹介してくれるはずです。

 

 

サービスを受ける相手を選ぶときは、ひと手間をかけて事前調査しておくべき

noteの記事や私自身の経験から言えるのは、「サービスを受ける相手を選ぶときは、ひと手間をかけて事前調査しておくべき」ということです。

医者になるには教育課程を修め、国家試験に合格しないといけないので、一定の質の基準はクリアーしているはずです。

それにもかかわらず、医者によってサービスの質(=治療効果)が大きく異なるのが実際のところなのです。

「国家試験をクリアしてるんだから、誰に診てもらっても大差ないでしょ」なんて思っていると、なかなか治らないことがあるというのは、上で紹介したnoteの記事を読んでもわかることです。

だからこそ、事前に下調べをしておいて、自分が抱えている症状を専門に治療している評判の良いドクターを探しておくことが大切なのです。

少し面倒くさいかもしれませんが、そのひと手間をかけて事前調査しておくことが、長期的にみると近道に繋がります。

 

国家試験によって一定の質が担保されているはずの医者でもそういう状況なのですから、そんな一定の質が担保されていない業界なら、なおさら専門家によってサービスの質が大きく異なるはずです。

残念ながら、トレーニング業界で働くために絶対に取得しないといけない資格はないので、極端な話、誰でも今日から「私はパーソナルトレーナーです」と名乗れてしまいます。

まさに一定の質の担保がない業界です。

だから、誰からトレーニング指導を受けるかによって、結果が大きく異なってしまいます。実際に、とても優秀な専門家もいれば、胡散臭い怪しいパーソナルトレーナーも存在します。

「誰にトレーニングを指導してもらっても大差ないでしょ」なんて考えでテキトーにパーソナルトレーナーを選んでしまうと、無駄なお金と時間と体力を使うことになってしまいます。それも長期間に渡って。

だからこそ、ひと手間をかけて事前調査をしておくべきです。

 

 

パーソナルトレーナーを選ぶときに事前に調査すべきこと

パーソナルトレーナーの腕前を事前調査するのは、なかなか難しい作業です。

とくに専門家ではないアスリートにとっては、腕の良いパーソナルトレーナーと腕の悪いパーソナルトレーナーを見分けるのは至難の業です。

極端な話、ある程度の期間、実際にトレーニング指導を受けてみないと効果があるかどうかはわかりません。

 

とはいえ、「ひと手間をかけて事前調査しておくべき」と主張している立場としては、何を事前調査しておくべきか提案しないと無責任です。

そこで、私がもしトレーニングを教えてもらう専門家を探しているアスリートの立場だったら、事前調査しておくだろう情報をいくつか挙げてみます:

  • ①サービスが提供されている場所
  • ②トレーニング哲学
  • ③専門性

 

①サービスが提供されている場所

トレーニングって魔法じゃないので、1回やったからといって急に筋肉が太くなったり、筋力が向上したりするわけではありません。

地道に継続するのが大切なのです。

で、地道に継続するためには、「サービスが提供されている場所」が通いやすいところにあるかどうかが重要です。

腕の良いお医者さんに1回診てもらうとか1回手術してもらうとかなら、遠く離れた場所まで行ってサービスを受けることも可能でしょう。

しかし、トレーニング指導の場合は継続して定期的に受けるのが重要な性質があるので、通いやすさは事前調査しておくべきです。

私も遠くにお住まいのお客様向けに「遠隔指導」というサービスを提供していますが、定期的に通っていただけるお客様と比べると、トレーニングの進行スピードはどうしても遅くなってしまいます。

もちろん、自分の周りに信頼できる専門家がいなくて、遠く離れた場所で活動しているけど信頼できる専門家が遠隔指導のようなサービスを提供しているのであれば、後者を選ぶのも選択肢の1つではあります。

 

 

②トレーニング哲学

パーソナルトレーナーがどのようなトレーニング哲学をもとに指導をしているのかは非常に大切です。

それによってトレーニングの方向性が大きく異なり、結果として、トレーニング効果も大きく変わってきます。

ただし、専門家でないアスリートがトレーニング哲学の良し悪しを評価するのは容易ではありません。

したがって、「トレーニング哲学の良し悪し」で選ぶのではなくて、「トレーニング哲学を発信しているかどうか」と「そのトレーニング哲学が納得できるものかどうか」を基準に選ぶと良いでしょう。

 

まず、トレーニング哲学を発信していないパーソナルトレーナーだと、評価のしようがありません。

だから、SNSやブログ、ホームページ等で自身のトレーニング哲学を発信しているパーソナルトレーナーの中から選ぶようにしましょう。

積極的に発信はしていないけど腕の良いパーソナルトレーナーもいるとは思いますが、発信をしていなければ評価のしようがないので、切り捨てるしかありません。

 

で、発信されているトレーニング哲学を読んだり聞いたりしたうえで、それが自分で納得できるものかどうかで判断してみてください。

どうやったってトレーニングはキツいものなので、納得したうえで積極的に取り組めるかどうかは非常に大切です。

どれだけ周りからの評価が高いパーソナルトレーナーであっても、その人のトレーニング哲学が納得できないものであれば、指導を受けても効果が出る可能性は低いでしょう。

トレーニング哲学の良し悪しは専門家じゃないと評価するのは難しいけど、「納得できるかどうか」は自分で決めることができるはずです。

 

 

③専門性

ひとことでトレーニングと言っても、いろいろなものがあります。

そして、パーソナルトレーナーにも専門性(得意な分野)があります。

アスリートの競技力向上なのか、身体をデカくすることなのか、健康増進なのか、ダイエットなのか、ウエイトリフティングやパワーリフティングの試合に出ることなのか、ケガや機能障害を改善することなのか・・・。

たとえば、自分が求めているものが競技力向上なのに、ダイエット指導が得意なパーソナルトレーナーを選んでしまっては、たとえその人が優秀だったとしても、望むような結果を得ることは難しいでしょう。

だからこそ事前調査です。

自分が求めているものと専門性が一致しているパーソナルトレーナーを選ぶようにしましょう。

「私は何でも対応できます」と言っているパーソナルトレーナーは怪しいので選ばないほうがいいです。

本当に腕の良いパーソナルトレーナーであれば、「私は〇〇が専門なので自信がありますが、△△は専門ではないので指導できません」と正直に言えるはずです。

 

 

まとめ

面倒くさいかもしれませんが、サービスを受ける相手を選ぶときは、ひと手間をかけて事前調査をしておくべきです。それがドクターであれ、パーソナルトレーナーであれ。

ここを怠ってしまうと、結果として遠回りをせざるをえなくなるケースが多いです。

アスリートが現役として活躍できる期間は限られています。避けられる遠回りはできるだけ避けたほうがいいでしょう。

 

私もサービスを提供する側の人間として、事前調査してもらえるように、ブログを書いて自分のトレーニング哲学や専門性を日々発信しています。

それのおかげもあって、「なんでこの人は私のところにトレーニング指導を依頼してきたんだろう・・・」と疑問に思うようなイヤなお客様がいらっしゃることはありません。

そういう方には、事前にブログを読んでいただき、嫌われておくことがうまくできているのだろうと思います。

» 参考:フリーランスとして知ってもらうためにブログを書き、必要であればきちんと嫌われておく | S&Cつれづれ

 

逆に言うと、トレーニング指導をご依頼いただくお客様は「よくぞ、私のところに来てくださいました!」という方が多いです。

やはり、サービスを提供する側として事前に情報を発信しておき、サービスを受けていただくお客様に事前調査してもらえると、お互いに「win-win」の状況をつくれるのだと思います。

正直なところ、以前はイヤなお客様が来ないように過剰に警戒をして、トレーニング指導サービスの対象者をハードルが高いと思われるような表現で制限をしていました。

が、最近は事前に私の発信している内容を把握して納得した上でご依頼をしていただく良いお客様しか来ないようになったので、そこの表現をマイルドなものに変えました。

トレーニング指導の依頼

 

 

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【編集後記】

そろそろiphoneを買い替えようかと考え中。ソフトバンクと契約していましたが、格安SIMに変えようかと検討中です。