#430 【アスリート向け】アスリートも「トレーニング情報リテラシー」を身に付ける必要があるのでは?

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私、基本的にはアスリートの味方です。

専門であるトレーニング指導を通じて、アスリートのポテンシャルを引き出すお手伝いをするのが自分の使命だと信じています。

だからこそ、アスリートが間違ったトレーニングをやらされているのを見ると、許せない気持ちになります。

「なんだ、あのトレーニング指導者もどきは!」「アスリートに不利益になるようなインチキトレーニングやらせやがって!」「被害を受けるのはいつもアスリートだよ・・・」と怒り&同情心がMAXになるのです。

 

 

間違った情報にダマされるアスリートにも責任がある

でも最近は少し考え方が変わりつつあります。

これだけインターネットが発達して、いくらでも情報を集めようと思えば集められるはずなのに、インチキトレーニングに引っかかるのはアスリート側にも責任があるのではないか・・・、と思うようになってきたのです。

このことについては最近ツイッターでもつぶやきました:

 

アスリートが現役でいられる時間は限られているし、一生に一回の現役生活のはずです。

勝つか負けるかで人生が大きく変わる可能性もあります。

そんな競技人生に真剣に向き合い、心の底から勝ちたいと思うのであれば、自分がやっている(やらされている、やろうとしている)トレーニングが勝ちにつながるのかどうか、もっと時間とエネルギーをかけて必死に調べるはずです。

たしかに、インターネットでは多くの情報が氾濫しており、正しい情報だけでなく間違った情報も存在します。

そんな中から、どの情報が正しくてどの情報が間違っているのかを見極めるのは至難の業でもあります。でも不可能ではありません。

実際に、必死に調べた結果、正しい情報にたどり着いているアスリートだっているんです。

そういうアスリートは直接何人も知っています。やろうと思えばできるんです。

 

トレーニング情報リテラシーを高める

間違った情報に惑わされず、正しいトレーニングを見極めて、勝ちに繋がる正しい努力をするためには、「トレーニング情報リテラシー」を身に付ける必要があります。

「リテラシー」という言葉を辞書で調べると「読み書き能力。また、ある分野に関する知識やそれを活用する能力。」とあります。

つまり、「トレーニング情報リテラシー」とは、トレーニングに関する情報を収集し、その真偽を見極めたうえで、活用する能力のことです。

せっかくの努力をムダにしないためには、トレーニング情報リテラシーを高めて、自らの努力の方向性が正しいことを確認する必要があります。

 

じゃあ、どうやったらトレーニング情報リテラシーを高めることができるのか?

いくつか方法を提案してみます。

  • ①トレーニング情報を調べることに本気になる
  • ②とりあえず多くのトレーニング情報に触れ続ける
  • ③疑いながら批判的な目で読む・聞く
  • ④有名アスリートがやっているトレーニングを疑う
  • ⑤有名アスリートを指導しているトレーナーを疑う
  • ⑥とりあえず河森のブログとツイッターを読んでみる

 

①トレーニング情報を調べることに本気になる

まずは、トレーニング情報を調べることに本気になる必要があります。

どんな種類のリテラシーであっても一朝一夕に身に付くものではありません。

トレーニング情報リテラシーを身に付けることが自分の勝ち負けに結びつき、究極的には自分の人生を変えるんだ、という強い信念を持ったうえで、トレーニング情報を本気で調べることが必要です。

それなりの時間とエネルギーがかかるはずですから、「なんとなく調べてみようかしら」なんて姿勢じゃ意味ないです。

 

 

②とりあえず多くのトレーニング情報に触れ続ける

トレーニング情報を調べ始めると、いろいろな主張を目にするはずです。

時には矛盾した主張を発見して「どっちが正しいんだ!?」と頭が混乱することもあるでしょう。

それはおそらく、トレーニング情報リテラシーの改善に取り組み始めたアスリートが誰しも通る道です。

実際に、インターネット上には正しい情報だけでなく、間違った情報も溢れているので、矛盾した主張を目にすることはあるはずです。

 

それでも、そこでやめないでください。

とりあえず多くの情報のシャワーを浴びてやるくらいの気持ちで、トレーニング情報を調べ続けてください。

数多くの情報を読み聞きし、さまざまな主張に触れ続けることで、見えてくるものがあるはずです。

「あの人の言うこと、なんか胡散臭いな」とか「この人の言うことは、すごい論理的だし筋が通っているな」とかわかるようになってきます。

そこにたどり着くには、まずは量をこなすことが大切です。

 

 

③疑いながら批判的な目で読む・聞く

集めた情報を読んだり聞いたりする時は、できるだけ「これ本当かしら?」という疑いの目を持ちながら、批判的な姿勢でのぞんでください。

なんとな〜く読んだりするよりも、ちょっとツッコミを入れながら読んでやるくらいがちょうどよいです。

 

そのうえで、あまりにもツッコミどころ満載の情報の場合は、その真偽を疑ったほうがよいでしょう。

逆に、ツッコむ気マンマンで読んだのに、ツッコミどころが見つからず、逆に納得させられるような情報は正しい可能性が高いです。

また、そのような批判的な姿勢で情報に向き合うことを続けていけば、胡散臭い情報を見抜く目も次第に養われていくはずです。

 

 

④有名アスリートがやっているトレーニングを疑う

有名なアスリートがやっているトレーニングは効果があるはずだと無条件に信じるのは危険です。

そのアスリートが有名であったり、結果を出しているのは、彼・彼女がやっているトレーニングのおかげとは限らないからです。

 

技術や戦術、メンタル等、トレーニングとは関係ない部分が優れていて活躍しているだけかもしれません。

あるいは、体力面で優れていたとしても、それはトレーニングのおかげではなく、生まれ持った遺伝的な要因が貢献していることも考えられます。

むしろ、そのトレーニングをやっているおかげで活躍しているというよりも、そんなインチキトレーニングをやっているにもかかわらず活躍しているという有名アスリートのほうが多いかもしれません。

そういうアスリートがもっと適切なトレーニングをやったら、もっと活躍できるはずなんです。

 

有名アスリートがやっているトレーニングはメディアに取り上げられる機会も多いため、目にする可能性も高くなりますが、それを無条件に受け入れるようではリテラシーが低いと言わざるをえません。

誰がやっているか、ではなく、そのトレーニングにどのような意味があって、それがどうして勝つことに繋がるのか、という部分でトレーニングの良し悪しを判断できるようになりたいものです。

 

 

⑤有名アスリートを指導しているトレーナーを疑う

有名アスリートを指導しているトレーナーが優秀とは限りません。

たまたま実力のあるアスリートのトレーニング指導を担当することになっただけの人もいますし、スポンサーの力で実績のあるアスリートを担当する機会に恵まれている人もいます。

聞いた話では、アスリートにお金を支払って数回トレーニング等を指導させてもらっただけで、「◯◯担当トレーナー」みたいに吹聴している悪質な人もいるらしいです。

 

実際に、有名アスリートを担当していても、インチキトレーニングをやらせている人たちは多いです。

確実に存在しているのです。

なんだったら、あそこの◯◯さんと名指しできるくらいです。

残念ながら、ブログで特定の人物の名前を出して批判することはできませんが、「せっかく才能あふれるアスリートなのに、あんなデタラメなトレーニングやらせやがって」という怒りを覚えることはしょっちゅうです。

その怒りがブログを書いたりセミナーを自主開催したりする原動力になっている面もあるのですが・・・。

 

したがって、トレーニング情報を集めている時に、「あの有名アスリートを担当しているトレーナーが教える◯◯トレーニング」みたいなものを目にしたら、いつも以上に疑ってかかってください。

騙されてはいけません。

ことさら有名アスリートを担当している点をアピールしてくる場合は怪しいです。

 

 

⑥とりあえず河森のブログとツイッターを読んでみる

本ブログは基本的に専門家向けですが、アスリート向けにもブログ記事を書いています。

このページの右下に「カテゴリー」欄があるので、その中の「アスリート向け」のカテゴリーを選択してもらい関連ブログ記事を読んでもらえれば、トレーニング情報リテラシーを高めるのに役立つはずです。

もちろん、疑いながら批判的な目で読んでください。

とりあえず、まずはこちらの記事から始めてみることをオススメします↓

#373 【アスリート向け】なぜトレーニングをやるの?

 

私のツイッター(@kawamorinaoki)では、参考になるネット記事を見つけた時はシェアするようにしています。

また、インチキトレーニング情報を見つけた時にはマイルドに毒を吐いています。

フォローしていただくと、トレーニング情報リテラシーを高めるのに役立つはずです。

 

 

まとめ

人生に一度きりの限られた期間の競技人生です。

本気で勝ちたいのであれば、自分がやるトレーニングが正しいのかどうか、真剣に調べてみてください。

インチキトレーニングをやらされても、それを教えている人のせいにしたって意味がありません。

自分の競技人生には自分で責任を持つくらいの気持ちで、トレーニング情報リテラシーを高める努力を続けてください。

 

アスリートがトレーニング情報リテラシーを高めたからと言って、アスリート自身がトレーニング指導の専門家になれるわけではありませんが、少なくとも、まともな専門家を見極める目は養われるはずです。

本当に信頼できる専門家を見つけて、指導を依頼し、正しい方向性で努力をできる環境を整えるためにも、まずはアスリート自身がリテラシーを身につけてもらいたいです。 

 

 

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【編集後記】

久しぶりにバルクスポーツのビッグホエイ・ストロベリーショートケーキ味を購入。うまし!!