S&Cコーチが持久力トレーニングを指導する場合の対象
S&Cコーチとしての仕事のメインは、ウエイトトレーニングの指導です。
それに加えて、活動する環境によっては、持久力トレーニングの指導を担当するケースもあるでしょう。
とはいえ、マラソン選手やトライアスロン選手等の「持久系競技のアスリート」の持久力トレーニングをS&Cコーチが担当することはまずありません。
それは「競技練習」とほぼイコールであり、競技練習の指導は競技コーチの役割だからです。
となると、S&Cコーチが持久力トレーニング指導を担当する場合、その対象は「非持久系競技のアスリート」となるはずです。
非持久系競技のアスリートへの持久力トレーニング指導
「非持久系競技のアスリート」を対象に持久力トレーニングを指導する場合、さまざまな制約があります。
とくに大きな制約が「時間」です。
「非持久系競技のアスリート」の場合、技術や戦術を磨くための「競技練習」に最も多くの時間を使います。
結果として、体力向上のための「トレーニング」に割くことのできる時間は限られます。
また、「トレーニング」に割くことのできる時間のうち「持久力トレーニング」に使える時間はさらに限られます。
ウエイトトレーニング等の他のタイプのトレーニングもやらないといけませんから。
つまり、「非持久系競技のアスリート」は非常に限られた時間の中で持久力トレーニングを実施して、持久力向上を図らないといけないのです。
となると、「時間効率」というのが持久力トレーニングの手段を選択するうえで優先度が高くなります。
そして、短時間で効率よく持久力を向上させたいのであれば、その手段としての選択肢は「HIIT(高強度インターバルトレーニング)」一択である、といっても過言ではありません。
S&Cコーチが持久力トレーニングの指導能力を磨きたいのであれば、とりあえずHIITを学んでおけばOK!
以上の議論をまとめると:
- S&Cコーチが持久力トレーニングを指導する場合の対象は非持久系競技のアスリートである
- 非持久系競技のアスリートにとっては時間効率の優先度が高い
- 短時間で効率よく持久力を向上させる手段はHIIT一択である
となり、そこから導き出される結論としては「S&Cコーチが持久力トレーニングの指導能力を磨きたいのであれば、とりあえずHIITを学んでおけ!」となります。
もちろん、前提として「なぜHIITなのか?」という理由を押さえたうえでの話になりますが。
それについては、すでに説明した「時間制約」というのが1番の理由です。
HIITの学ぶための学習教材
S&CコーチがHIITを学ぶためのベストな学習教材は、こちらの本です↓
英語で書かれているので、読むのは大変です。
また、科学的知見を重視して書かれているので、学術書チックなところもあり、読むのが難しいです。
なにより、ページ数が多いです。
それでも、HIITについての学習教材として現在手に入るものの中では、圧倒的にベストです。
2位を大きく引き離して、ブッチギリで1位です。
S&CコーチがHIITを学びたいのであれば、とりあえず気合を入れて、この1冊を読み込みましょう。
※こちらの本をベースにしたオンラインコースも提供されていますが、本のほうが圧倒的にコスパは良いです↓
» 参考:高強度インターバルトレーニング(HIIT)について動画で学べるオンラインコースの紹介
まとめ
S&Cコーチとしての活動では、ウエイトトレーニングの指導がメインになります。
指導の頻度が少ない場合は、ウエイトトレーニング指導だけ提供する、というケースも多いでしょう。
一方で、指導の頻度が多いケースやプロスポーツチームでフルタイム活動をするケース等では、ウエイトトレーニングに加えて持久力トレーニングの指導を担当することもあるはずです。
そういう状況に備えて、S&Cコーチも持久力トレーニングの指導能力を磨いておく必要があります。
今回説明したように、とりあえずHIITについて学んでおけばOKです。
それ以外のタイプの持久力トレーニングをS&Cコーチが処方するケースはほぼないので、そこの学びに時間や労力を費やしても無駄になります。
S&Cコーチが学びに使えるお金も時間も労力も限りがあるので、それをどう配分するかを戦略的に決めることも大切です。

|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【編集後記】
BABYMETALのライブのチケット抽選に申し込んでいたのですが、当選しました!!
いや〜、楽しみだ✨️