私はフリーランスのS&Cコーチとして活動するうえで、メインとなる「トレーニング指導業」に加えて、「セミナー業」「出版業」「ブログ業」等の事業も実施しています。
「トレーニング指導業」だけだと、私が直接サポートできるアスリートの数は限られてしまいます。
しかし、その他の事業もあわせて実施することで、より多くのアスリートに影響を与えることができるようになると信じて、さまざまなタイプのサービスを提供しています。
たとえば、他のS&Cコーチへ情報を伝えることで間接的にその担当アスリートにポジティブな影響を与えることができるはずです。
また、アスリートが直接私のブログや著書を読んでくれれば、より多くのアスリートのお役に立つことができるはずです。
もちろん、ビジネスとして、複数の収入源を持つことの重要性からそのようにしている面もあります。
話す仕事と書く仕事で内容が被ってもよいのか
「セミナー業」は話す仕事、「出版業」「ブログ業」は書く仕事です。
伝える手段は違いますが、どれもそれだけで完結するよう全力で提供しています。
たとえば、ブログでは途中までしか書かずに、続きを知りたければセミナーを受講してください、みたいにケチなことはしていません。
ブログをセミナー受講へ誘導するための手段として使っていないということです。
ブログを読んでいただければ、そのテーマについては完結するよう書き切っています。
ただし、そのような姿勢ですべての事業にのぞんでいると、悩んでしまうこともでてきます。
「話す仕事と書く仕事で内容が被ってしまってもいいのだろうか?」ということです。
この点については、少なくともブログとセミナーの内容が被るぶんには大丈夫だろうと、私の中ではすでに解決済みです。
ブログ上ではバラバラに散らばっている情報が、セミナーでは体系立てて1つのまとまりとして学べるという点が大きいと感じています。
これは、私が受ける側として、同じトピックについてのセミナーを受講し、ブログも読んだ経験から確信していることです。
一方、つい先日、初の著書となる「 ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−」 が発売されましたが、私はこれとほぼ同じ内容のセミナーも開催しています。
ブログとセミナーを比べた場合は、セミナーでは体系立てて学べる点が大きなメリットでしたが、本とセミナーを比べた場合は、どちらも体系立てて学べるので、そこで違いは生まれません。
極点な話、セミナーでお話する内容は本を読めばほとんど書いてあることだし、話す順番というか構成も本とほぼ一緒です。
さらに言うと、本は定価1,600円(+消費税)でセミナー参加費は18,000円(+消費税)なので、「知識を得る」ことだけが目的なのであれば、本を買って読んでいただいたほうが、はるかにお得です。
そういったことから、「本で書いたトピックについてセミナーを提供する価値はあるのか」と悩んでいました。
しかし、この点についても、私自身が受ける側として経験をすることで、「セミナーと本、両方提供する価値はある」と確信するできごとがありました。
それは、先日ブログで紹介した東大の八田先生の講義を私自身視聴したうえで、以前に読んでいた八田先生の著書を読み直すことで、理解度が大きくUPしたという経験です。
» 参考:乳酸についてさらに詳しく学びたい方にオススメの動画 by 東大の八田先生
» 参考:【書籍紹介】新版 乳酸を活かしたスポーツトレーニング
やはり、著者本人の説明をお聞きするほうが理解度が高まります。
もちろん、八田先生の説明がわかりやすかったというのが前提としてありますが。
そして、理解度が高まったうえで本を読み返すと、読みながら「あ、これは講義で説明していたあのことか!」という感じで、最初に読んだ時よりもはるかに本の内容が頭の中に入ってくるのです。
いつか見たテレビ番組で、勉強する時は読むだけじゃなくて聞く・書く等、五感をフルに使ったほうが理解度が上がるというのを観た記憶がありますが、まさにそういうことなのでしょう。
受ける側として、とても良い経験をしました。
まとめ
ということで、「セミナー業」という話す仕事、「出版業」「ブログ業」という書く仕事、それぞれで内容が被ってもよいと確信を持てたので、今後も出し惜しみをすることなく、それぞれの事業で全力を出し尽くしていきます!
もし、私が提供するサービスのどれかひとつを受けていただいてそれで十分お悩みを解決できるのであれば、それはそれでOKです。
また、いくつかのサービスを組み合わせて受けていただいた場合でも、「同じような内容で損したな」ということにはならず、それなりのメリットは感じていただけるはずです。
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【編集後記】
平昌五輪にピークを合わせたアスリートが、残りのシーズンを戦い続けるのは大変そうですね。冬季スポーツならでは、って感じですかね。怪我のないようコンディション管理には気をつけてもらいたいです。