Xで長文投稿をしたトピックについて、結構よく書けていたので、Xのタイムラインに埋もれてしまうのはもったいないと思い、ブログ記事として書き直します。
メディカル系の専門家が「トレーニング指導」を学ぶことについての私見
私は基本的にアスレチックトレーナーや理学療法士、治療家等、メディカル系のバックグラウンドをお持ちの方がトレーニング指導をすることに否定的です。
専門外だからです。
» 参考:アスリートのパフォーマンス向上に関わる専門家の職域
ただ、そういう方々の一部には、積極的にトレーニング指導についての勉強をされている方もいらっしゃいます。
私のセミナーに参加してくださったり、GS Performanceのセミナーで加賀さんにビシバシと鍛えられたり。
その一方で、トレーニング指導の専門家を名乗りながら、全然勉強もせず、わけのわからないトレーニングを指導してしまっている人も、かなりたくさんいます。
そんなエセ専門家と比べると、専門外であっても一生懸命にトレーニング指導の勉強をされているメディカル系の方のほうが信頼できるし、どちらかというとそういう方がトレーニング指導をしたほうがマシとさえ思います。
しかし、勉強をされているメディカル系の方ほど、「トレーニング指導は私の専門外なので、できません」とおっしゃる方が多いんですよね。
そんなことを言われると、「うわ〜、この人は心の底から信頼できるわ」なんて私は思うわけですが。
でも、「なぜ、そういうメディカル系の方は、トレーニング指導をしないのにもかかわらず、トレーニング指導の勉強をしているのか?」と不思議に思われるかもしれません。
ご本人たちにそういう質問をしてみると、「リハビリにおいてトレーニング指導の知識や考え方が役に立つから」「S&Cコーチの方々の専門知識を学ぶことで、連携して働くことがやりやすくなるから」等の答えが返ってきます。
いや〜、ますます信頼できる!
「トレーニング指導」を学ばれているメディカル系の専門家に対する私のスタンス
トレーニング指導の専門家である私にできることは、メディカル系の方々がトレーニング指導について学ぼうと私のところに来られた時に、「うわ、やっぱり餅は餅屋だわ。トレーニング指導の専門家には敵わないや」と思わせられるように腕を磨いておくことです。
それと同時に、「トレーニング指導について学びたい」とお考えの意識の高いメディカル系の方々に門戸を開き、できるだけ正しい・役に立つ知識やスキルを身につけていただくことです。
私から学んだことを、リハビリに役立てたり、S&Cコーチとの連携に役立てたりしていただければ、私としては本望です。
また、もともとはメディカル系が専門だったとしても、トレーニング指導について学び始めたらそちらのほうが面白くなって、トレーニング指導の専門家に転身したい、という方も一部でてくるでしょう。
それだけ学びに対する意識の高い方であれば、個人的にはウェルカムです。
私としては同業のライバルが増えてしまうことにはなりますが、この業界は優秀な人材が少ないので、業界全体の質UPに繋がればそれは良いことだと捉えています。
実際に私の周りにも、メディカル系からS&Cコーチに転身された方が多くいらっしゃいます。
最初からS&Cコーチを目指して勉強をしている人よりも、学びに対して積極的で意識の高い人が多い印象です。
まとめ
結論としては、メディカル系の専門家が手持ちの知識だけでトレーニング指導をしてしまうのは反対ですが、トレーニング指導について勉強をされることはオススメします。
どちらにしろ損はしないし役に立つはずです。
そして、どうせ学ぶなら、ちゃんとした人から学んでいただきたいものです。
ちゃんと下調べをしたうえで、誰からトレーニング指導について学ぶのかを判断してください。
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【編集後記】
ふるさと納税のポイント付与が10月からなくなります。
9月中に寄付をしておきましょう!