フリーランスとして独立してから、「セミナー業」を事業の柱の1つにしようと決めて、自主開催セミナーを開催してきました。
セミナーのフォーマットや参加費や定員の数etcは試行錯誤しながら変え続けています。
学生向けにセミナー参加費を安くするのをやめた理由
そんな試行錯誤の1つとして、学生向けにセミナー参加費を安く設定していたこともあります。
たしか、自主開催セミナーをやり始めた頃のことだったと思います。
私の自主開催セミナーの参加費は相場と比べると高いので、貧乏学生でも受講しやすいように配慮してあげたいとの考えから、そのようにしていました。
でも、学生だからというだけで安くするのもなんなので、セミナー会場の準備や片付けを手伝ってもらうという条件をつけました。
しかし、学生向けにセミナー参加費を安くすることは今はしていません。
その理由はいくつかあります。
①提供する価値は同じはずだから
②学生の教育は私の責任ではなく学校の責任だから
①提供する価値は同じはずだから
私のセミナーで提供している価値は、学生と社会人とで変わるわけではありません。
価値としてはまったく同じものを提供しているはずです。
そう考えると、学生はお金を持っていないだろうから安くする、というのはちょっと違うかな〜と感じました。
お金持ちの学生もいるかもしれませんし。
私がサービスや商品等のメニューに値付けするときは、「〇〇円分の価値があるはずだ」と考えたうえで具体的な金額を決めています。
「いや、そこまで高いお金を支払う価値はないよ!」と思われる方もいるかもしれませんが、そういう方は自分のお客様ではないと割り切っています。
お客様の中には、お金をたくさん持っている方もいるでしょうし、あまり持っていない方もいるでしょう。
しかし、私のセミナーに興味をお持ちのすべての方の懐具合を配慮することは不可能なので、一律の値段をこちらで決めて、それだけ支払う価値があると判断していただいた方だけに来ていただいているのです。
そう考えると、学生はお金がないはずだから安くする、というのはなんだか不公平な気がします。
お金がない社会人だっているはずで、それでも私のセミナーに参加して学びたいと思われる方は、ちゃんとお金を払って参加していただいているわけですから。
②学生の教育は私の責任ではなく学校の責任だから
もともと学生向けにセミナー参加費を安くしていたときは、社会人の1人として、そしてこの業界の先輩として、「学生の教育」というものに対して私にも責任がある、と考えていました。
しかし、よくよく考えてみると、そんなことないな〜と思えてきました。
学生は所属している学校にそれなりの授業料を払っています。
だから、学生の教育は、その学校の責任のはずです。
もし、学校で提供されている教育だけでは、この業界でプロフェッショナルとして働いていくための知識やスキルを身につけることができないのであれば、それは学校の責任であり、その学校を選択して授業料を払い続けている学生自身の責任です。
私にはまったく関係のないことであり、変に責任感を感じる必要もありません。
以前はそこまで突き詰めて考えておらず、なんとなく「お金を持っていない学生には優しくするのが社会人の責任だ」みたいな雰囲気に流されてセミナー参加費を学生向けに安くしていました。
しかし、今では、学生だから優しくしようという気持ちはありません。
学生だろうが社会人だろうが、お金持ちだろうが貧乏だろうが、私のセミナーに参加する価値があると思って来てくれる方に対して、お支払いいただいた参加費以上の価値を提供できるように全力を尽くすのが自分の責任だと考えています。
まとめ
学生だからという理由だけで、セミナー参加費を安くする必要はない、というのが現在の私の考え方です。
「河森はやさしくないな〜」と思われる読者もいるかもしれませんが、「なぜ学校関係者でもない人間が、学生を優遇しないといけないのか?」を突き詰めて考えてみてください。
おそらく説得力のある理由は見つからないはずです。
とはいえ、私も40歳になり、後進を育てることも考えないといけないな〜とは感じています。
ただ、この「後進」というのは必ずしも学生とは限らず、すでに社会人として働いている人も含まれているので、あえて学生を優遇する必要性を感じていないだけです。
また、後進に対する私の責任の果たし方は、提供しているサービスや商品を値引きすることではなく、価値のある内容のサービスや商品を提供することだと思っています。
そして、その提供する価値に見合うだけの対価はしっかりといただきます。
学生であれ社会人であれ。
ま、このブログは無料で発信しているので、私だってなんでもかんでも金をとっているわけではないんですけどね。
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【編集後記】
昨日はフィットネスー疲労理論入門セミナーを実施しました。
具体的な質問も数多くいただき、参加者の皆さんにとっても実りのあるセミナーになったのではないかと思います。
担当されているチームやアスリートのトレーニング計画を立てる際に、フィットネスー疲労理論の考え方を応用していただき、競技力向上という結果に繋げていただければ。