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オーストラリア留学時代に大学院博士課程でやった3つの実験結果が、ようやく全て論文という形でジャーナルにアクセプトされました。2008年に大学院を卒業して博士号を取得したので、それから6年もかかった計算になります。こんなに時間がかかってしまったのには、いくつか理由があります。
- オーストラリアの大学院では博士論文を書いて審査に通れば博士号を取得できます(大学外の研究者2名から審査を受けます)。一方、国や学校によっては、まずはそれぞれの実験結果を論文としてジャーナルに投稿してアクセプトされたうえで、それらをまとめたものを博士論文として提出するよう求めているところもあります。私の場合は、それぞれの論文をジャーナルに投稿する必要がなかったので、卒業した後に「せっかく実験やったんだから、博士論文の各章を論文としてまとめ直してジャーナルに投稿しようかしら」ということになり、仕事をしながらプライベートな時間を使って取り組んでいたので時間がかかってしまいました。比較的自由に使える時間があった在学中にやっておけば、もっと早く終わっていただろうに・・・。
- 大学院を卒業した後、研究に対する興味が薄れ、現場でアスリートを直接トレーニングすることへの興味が強くなりました。もし、ずーっと研究者としてやっていこうと決めていたのであれば、論文を発表することが実績として非常に重要なので、何よりも優先して論文投稿に取り組んでいたと思います。しかし、研究者としてやっていく気持ちがなくなっていたので、論文を発表することへのモチベーションが非常に低かった、というのがあります。
- シンガポールに引っ越したり、日本に戻ってきたり、月1の頻度で海外出張に行ったり、家庭の事情があったり、で忙しかったというのもあります。
- でも、本音を言うと、面倒臭かったというのが1番大きな理由です。ダメな理由ですね・・・。
そんなこんなの理由があって時間がかかったわけですが、「実験で取得したデータを論文として世に出すのが、被験者として実験に参加してくれた人に対する責任だ」と自分に言い聞かせながら、なんとかやり切ることができました。この6年の間は「論文投稿しなくちゃ」という気持ちが常に頭の片隅にあったので、精神的にストレスでした。そのぶん、全てアクセプトされた時の開放感はハンパなかったです。
ということで、この開放感を記念して、私の大学院博士課程での研究成果である論文3つを、論文レビューという形で今後3回のブログで紹介していこうと思います。ちなみに、それらの3つは以下の通りです:
- Kawamori N, Nosaka K, Newton RU. Relationships between ground reaction impulse and sprint acceleration performance in team-sport athletes. The Journal of Strength and Conditioning Research 2013:28(3):568-573
- Kawamori N, Newton RU, Nosaka K. Effects of weighted sled towing on gourd reaction force during the acceleration phase of sprint running. Journal of Sports Sciences (in press)
- Kawamori N, Newton RU, Hori N, Nosaka K. Effects of weighted sled towing with heavy versus light on sprint acceleration ability. The Journal of Strength and Conditioning Research (in press)
乞うご期待!!
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【編集後記】
iPadのアプリで漫画「ろくでなしBLUES」を無料で読んでいます。中学・高校くらいの時にハマった漫画なので、懐かしいな〜と思いながら読んでいます。ようやく鬼塚シリーズまでたどり着きました。