#494 S&Cコーチとして取得しておいたほうがよい資格

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普段は科学的知見にもどついたブログを書くことが多いですが、今回は完全に私見です。

 

 

S&Cコーチとしての資格取得

S&Cコーチという職業は、国家資格等を必要としません。

極端な話、誰でも今日から「私はS&Cコーチです」と名乗ることができてしまうのです!!

だから、胡散臭い人たちもウヨウヨ発生してしまう業界になっているのですが・・・。

したがって、S&Cコーチとして絶対に取得しないといけない資格というものは存在しません。

 

それでも、世の中にはトレーニングに関連する資格が数多く存在します。

名刺の名前の横に、たくさんの資格名が記載された「資格マニア」みたいな人もたまにお見かけします。

資格がこれだけたくさんあると、どれを取得していいのか迷ってしまいますよね?

 

極端な話、お金と時間があるのであれば、どれでも好きな資格を選んで取得すればいいと思います。

自分にとって役に立つと思えば、ドンドン取得すればいいのです。

ただし、S&Cやスポーツ科学を勉強し始めたばかりの学生であれば、そんなにお金の余裕もないでしょうし、どの資格から取得するのが効率がいいのか判断もつかないでしょう。

そんな方に私がオススメする資格は「NSCAのCSCS」です。

 

 

NSCAのCSCS

NSCAのCSCSの詳しい説明については、NSCAジャパンのウェブサイトを参照してください。

資格認定試験:CSCS by NSCAジャパン

 

私自身、CSCSは大学4年生の時に取得しました。

また、CSCSは3年毎に更新をする必要があるのですが、取得以来ずーっと更新し続けています。

つい最近も更新手続きが完了したとのメールがNSCAから届いたばかりです。

 

CSCSの試験は基本的に筆記試験で、実技はありません。

したがって、CSCSを保持しているからと言って、その人のコーチング能力が保証されるわけではありません。

しかし、CSCSの試験では、S&Cコーチとして必要な幅広い分野の知識について出題されるので、CSCSを保持していれば、S&Cコーチとして最低限の知識を共有しているはずだと判断することができます。

つまり、CSCS保持者どうしであれば、トレーニングに関する最低限の知識を共有した状態で、同じ言葉を使って議論をすることができるということです。

 

だからと言って、その人のS&Cコーチとしての能力が保証されるわけでもありません。

あくまでも「最低限の」知識を持っていることを保証してくれるだけです。

したがって、CSCS取得はS&Cコーチとしての第一歩にすぎません。

まずはCSCSの試験に合格できるだけの知識を身に付けたうえで、その基礎のうえにさらに深い知識やスキルを築きあげていく必要があります。

ただし、第一歩にすぎないのですが、まずは第一歩を踏み出さないとどうしようもありません。

そういう意味で、まずは取得を目指すべき資格として私が唯一オススメするのがCSCSです。

 

CPRやAEDの資格も絶対に保持しておくべきものですが、CSCSを受験するためにCPRやAEDの資格を持っている必要があるので、CSCSと言ったらCPR・AEDも自動的に含まれているものとお考えください。

 

 

CSCSは絶対に必要?

CSCSの出願条件として「大卒」というものがあります。

なので、「私はCSCSの取得をオススメします」と言うと、「大卒ではないS&Cコーチはダメって河森は言ってるのか?」「大卒でなくてCSCSも持っていないS&Cコーチの中にも優秀な人はいるぞ!」という批判をされるかもしれません。

 

しかし、「大卒ではなくCSCSを持っていないS&Cコーチはダメだ」なんて私は一言も言ってません。

もし、そういう印象を持たれたのであれば、完全に被害妄想です。

そもそも、S&Cコーチが絶対に取得しないといけない資格はないって言ってるんだから、CSCSだって絶対に取得しないといけないわけではありません。

ただ、私の経験上、CSCS取得のために試験勉強をすることで、S&Cコーチとしての基礎的な知識を身に付けることができるし、最初に目指すべき資格としてはオススメできると言っているだけです。

「大卒であることが出願条件」というのはNSCAが定めたことなので、私にはどうしようもありません。

文句ならNSCAに言ってください。

 

また、日本ではNSCAだけでなくJATIというトレーニング指導者団体が存在し、独自の資格を発行しています。

「JATIの資格ではダメなのか?」「河森は親NSCA派でアンチJATI派なのか?」なんて言われるかもしれません。

しかし、私が持っているのはCSCSだけであり、JATIの資格は持っていないため、そもそもJATIの資格の良し悪しについて意見を言う立場にないのです。

ただし、一般論として、CSCSのほうが国際的に通用する資格であることは間違いありません。

海外に行くこともなく、外国出身の人と一切コミュニケーションを取らないのであれば、この点は関係ないかもしれませんが。 

 

 

まとめ

S&Cコーチとして絶対に取得しないといけない資格はありません。

ただし、もし取得を目指すのであれば、まずはNSCAのCSCSをオススメします。

S&Cコーチとしての基礎的な知識を身に付けることができるし、それを証明するアイテムにもなってくれます。

また、トレーニング指導中に事故等が起こってクライアントがケガ等をした時に「あいつは何の資格も持っていないでトレーニング指導してたのか!」ってことになるのを防ぐ意味でも、CSCSを取得して保持しておくことにはプロフェッショナルとして意味があると思います。

とくにフリーランスとして、個人で活動をしているのであれば。

正直行って、今の私はCSCSなんて持って無くても特に困ることはないのですが、この目的のために保持している部分もあります。

※この目的でいうと、JATIの資格でも同じ効果を得ることができます。

 

 

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