先日「論文の読み方」セミナーをオンラインで自主開催しました。
最近何かと話題のZoomを使って実施したのですが、その機能を使ってセミナーの様子を録画してみました。
一応、動画や音声のクオリティー等をチェックしてみて、問題なかったので、動画教材として販売を開始しました。
対面型セミナー・オンラインセミナー・動画教材のメリット&デメリット
私はフリーランスとして「セミナー業」を売上の柱の1つに掲げています。
そして、セミナーのコンテンツを3つの形で提供しています:
- 対面型セミナー
- オンラインセミナー
- 動画教材
現在のところ、同じ内容のものについては、3つの形で値段を同じに設定しています。
たとえば、論文の読み方セミナーはすべて22,000円です。
提供する形が違うので、値段もそれぞれ別々につけたほうがいいかな〜と考えたこともあります。
じゃあ、どれを高く値付けして、どれを安く値付けしようか、と検討してみると、それぞれにメリット・デメリットがあることに気付きました。
対面型セミナー
従来からある形の「対面型セミナー」ですが、その最大のメリットは「講師に会える」ということでしょう。
ブログや本を読んで「面白いな〜」とか「参考になるな〜」と感じた場合、それを書いた人に直接会って話を聞いてみたいと思うはずです。
実際に、私が自主開催しているセミナーの参加者にお願いしているアンケートの回答のなかには、「普段から河森さんのブログを読んでいて、直接お話を聞きたくて参加しました」という内容もちらほら見られます。
また、私自身も、参加者としてセミナーを受講する場合に、講師の方の話を直接聞いてみたいと思うことはあります。
それと似ていることかもしれませんが、講師の話を直接聞くことで得られる「ライブ感」というのも、「対面型セミナー」のメリットの1つです。
「ライブ感って何だよ?」と言われても、言葉でうまく説明することはできないのですが、なんかあるんですよね。
スポーツ観戦でも、ライブで観るのとテレビ中継で観るのとでは違うように。
さらには、講師に直接質問ができるのも「対面型セミナー」のメリットの1つです。
セミナーを自主開催し始めた頃は気付いていなかったのですが、今では、質問していただけるというのはとても大きなメリットだと認識し、質疑応答の時間をとても重視しています。
» 参考:自主開催セミナーに参加していただくメリットは直接質問できること→質疑応答の時間をしっかり確保することが重要
一方、「対面型セミナー」の最大のデメリットは、セミナー会場まで移動しないといけないことでしょう。
移動のためには、お金と時間と労力が必要になります。
満足できるセミナーの場合は、移動にかかるお金・時間・労力は十分にかける価値のあるものなんですけど、残念な内容のセミナーの場合、帰り道の移動なんて精神的にグッタリ疲れたりします。
私の自主開催セミナーは浦和で実施しているので、遠方にお住まいの方はなかなか参加が難しいでしょう。
場合によっては、交通費だけでなく宿泊費もかかるかもしれませんし。
オンラインセミナー
新型コロナの影響で、ここ最近、参加者としても講師としても経験するようになった「オンラインセミナー」ですが、その最大のメリットは移動が必要ないことでしょう。
移動にかかる時間・お金・労力をセーブして、他のことに使っていただけます。
とくに、遠方にお住まいで、私のセミナーに興味はあるけどなかなか参加が難しい、という方にとっては、「オンラインセミナー」は参加していただきやすいはずです。
また、「オンラインセミナー」においても、直接ご質問いただくことは可能です。
私が自主開催しているセミナーでは、基本はチャット形式で質問をしていただいていますが、どうしても口頭で質問されたい場合は、音声や動画をONにしていただくようにしています。
とはいえ、「対面型セミナー」のように直接会って質問するのとはちょっと違うかもしれません。
しかし、逆に「オンラインセミナー」のほうが気軽に質問しやすいところもあるのかもしれない、と少し感じています。
「オンラインセミナー」では「対面型セミナー」とは異なり、セミナー会場のキャパを気にする必要がありません。
だから、参加人数を制限する必要もないはずですが、私は一応「オンラインセミナー」でも定員を設けています。
その理由は、セミナーにご参加いただくうえで大きなメリットである質疑応答を重視しているからです。
「参加人数が多すぎるから質問は1人1つに限定します」なんてことはしたくないのです。
一方、セミナーの日時が決まっている、というのは「対面型セミナー」と「オンラインセミナー」に共通したデメリットです。
すごい興味のあるトピックで参加したいのに他の予定が入っているから参加できない、なんてこともあるでしょう。
動画教材
最後に、「動画教材」の最大のメリットは「繰り返し視聴できる」という点です。
とくに理解するのが難しいテーマのセミナーの場合、1回話を聞くだけでは足りないかもしれないので、理解できるまで何度も視聴できる「動画教材」のメリットは大きいはずです。
また、自分の好きなときに視聴できるのも「動画教材」のメリットです。
セミナーのように日時が固定されているわけではないので。
さらには、移動が必要ないというメリットもあります。
好きなときに好きな場所で視聴できるのが「動画教材」なのです。
このように、メリットだらけのように思える「動画教材」ではありますが、デメリットももちろんあります。
それは講師に質問できないということです。
先述したように、私は「講師に質問できる」というのはセミナーの大きなメリットだと捉えて重視しています。
それをしていただけないというのは、個人的にはなかなか大きなデメリットかな〜と感じています。
「動画教材」をご購入いただきご視聴していただいたうえで、どうしても質問がしたいという場合は、個別コンサルティングやメールコンサルティングをご利用いただくことも可能ですが、追加で料金がかかります。
対面型セミナー・オンラインセミナー・動画教材の値段を同じにしている理由
以上のように、3つの形それぞれにメリット・デメリットがあり、提供するサービスの価値に甲乙をつけることは難しいです。
どれかの値段を他よりも高くOR安く設定する理由は思いつきませんでした。
そもそも、お客様のニーズや好みによっても受け取る価値というのは変わるものでしょう。
たとえば、対面型セミナーにご参加いただいた方が、同じ内容の動画教材が同じ値段で販売されているのを知った場合、「何回も繰り返し視聴できる動画教材がセミナーと同じ値段なんて!だったら、セミナーに参加しないで動画教材を買ったほうが良かった!」と思われるかもしれませんし、「講師に直接会えず質問もできない動画教材が対面型セミナー参加費と同じ値段なんて、得したわ!」と思われるかもしれません。
そこは私にはわからない部分なので、だったら同じ値段で提供して、どれを選ぶかはお客様に任せてしまおうと考えました。
まとめ
この記事で説明したような想いから、対面型セミナー・オンラインセミナー・動画教材の値段を同じにしています。
興味のある方は、お好みの形式のものをお選びいただければ。
ちなみに、セミナーでやった内容のすべてを動画教材として販売する予定はありません。
とくに、研究等によって新しいデータや考え方がどんどん出てきていて、内容を今後アップデートする可能性が高いようなコンテンツは、セミナー形式のみでの提供を考えています。
2024/2/5追記:その後、考え方が変わりまして、動画教材の値段をセミナーよりも高く設定するようになりました。
#768 セミナーよりも動画教材の値段を高めに設定する理由
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【編集後記】
新型コロナ感染拡大により売上が下がった個人事業主は、持続化給付金に申請しましょう。