フリーランスとしての私の活動の柱の1つが「話す」仕事です。
私が提供している「話す」仕事は大きく3つのタイプに分けられます:
- ①自主開催セミナー
- ②外部から依頼されての講演
- ③動画教材販売
③は①の内容を「動画」という形で収録して販売しているので、ある意味①の派生タイプです。
なので、セミナー講師という「話す」仕事に関して言うと、主に①自主開催する②外部からご依頼いただく、という2つのタイプがあることになります。
個人的には、外部からご依頼をいただく②よりも自主開催する①のタイプを好んで重視しています。
その最も大きな理由は「自分でコントロールできる」ことです。
テーマ、日時、場所、単価、人数、etcを自分で決めることができます。
性格的に自分で決めるのが好きなのと、うまくいってもいかなくても、自分で決めたことであれば納得感があるというのがメリットです。
最近は、「自分でコントロールできる」というメリットに加えて、「自主開催セミナーのほうが質疑応答が有意義なものになりやすい」というメリットも実感しています。
自主開催セミナーにおける質疑応答
私のセミナーにご参加いただく大きなメリットの1つが「私に直接ご質問いただけること」です。
このメリットの重要性が理解できるようになってからは、自主開催するセミナーにおいては、質疑応答の時間をしっかり確保するよう意識しています。
» 参考:自主開催セミナーに参加していただくメリットは直接質問できること→質疑応答の時間をしっかり確保することが重要
その結果、ここ最近の自主開催セミナーにおいては、質疑応答の時間がとても有意義なものになっていると感じています。
たとえば
- セミナーの内容でいまいち理解しづらかった部分をご質問いただき、私が詳しく説明することで、よりクリアになる
- 参加者ご自身が直面している具体的な事例について、お話をお聞きしてわかる範囲内で「私だったらこうしますよ」という説明をさせていただき、セミナーでお伝えした内容を現場にどう落とし込めばよいのかイメージを掴んでいただく
- 他の参加者の質問や事例とそれに対する私の回答を聞いていただくことで、より多くの具体例に触れることができて理解が深まる
といったメリットをセミナー提供側としては感じています。
私が用意した内容をお伝えするだけでなく、その後の質疑応答の時間も含めてセットとしてセミナー全体を捉えることで、提供できる価値が高まっていると自負しています。
もちろん、質疑応答の部分については、私だけの力ではなく、ご参加いただく皆さんと一緒に作り上げるものです。
したがって、ここが有意義なものになるかどうかは、セミナー参加者の皆さん次第、とも言えます。
幸いなことに、私の自主開催セミナーにご参加いただく方は、私のブログをお読みいただき、私の提供する内容に価値があると事前にご判断いただいたうえで、ご自身の知識を高めるために参加を決めていただくケースが多く、モチベーションの高い方ばかりだと感じています。
また、他のセミナーと比べると、私の自主開催セミナーの単価は高めに設定していることもあり、本当に学びたい方だけにご参加いただけているのです。
だからこそ、私の自主開催セミナーにおける質疑応答の質も高くなり、結果として参加者のみなさんに提供できる価値も高くなるという好循環がうまれています。
» 参考:フリーランスS&Cコーチがセミナーを自主開催するなら単価を高めに設定すべき5つの理由
外部講演における質疑応答
一方で、外部からご依頼をいただいて講演をする場合、すべての質疑応答が有意義なものになるとは限りません。
私が単独で講師を務めるケースにおいては、外部講演であっても、自主開催セミナーと同様に質の高いご質問をいただくことが多いです。
私の話す内容を聞きたいからご参加いただくわけですから、ある意味当然です。
しかし、カンファレンス形式のように、複数の講師によるセミナーが1日または数日に渡って同じ会場で実施されるようなケースにおいては、首を傾げるような質問をいただくこともあります。
よくあるのは、批判的な質問であったり、私の間違いを指摘してやろうというタイプの敵対的な質問です。
私もパーフェクトヒューマンではないので、間違う場合もあります。で、間違っていたら素直に認めて訂正します。
そういうご指摘であれば、間違いを放置せずに修正する機会をいただけるので逆に感謝をしたいくらいです。
しかし、間違いを諭してあげようという優しい質問者ばかりではなく、とにかく大勢の聴衆の前で河森に恥をかかせてやろうという意地悪な質問者もたまにいます。
そういう方は雰囲気でわかります。意地悪な顔をしているし、負のオーラが出ています。
で、私も性格が悪いので、そういう質問者は返り討ちにしてやろう!と思って、口調は丁寧にしつつも、何かしらチクリと言い返すような内容を回答に含めてしまいます。
そして、さらにその質問者から嫌われるという・・・。
不毛ですよね、そんな質疑応答。
また、ご自身の主張を繰り返すだけで、まったく質問になっていない「マウンティング」型の質問者もたまにいます。
「あなたは〇〇と言っていたが、私は△△と思っている」みたいなやつです。
全然質問になっていないんですよね。
そもそも質問をしたいのではなく、自分のほうがいかに優れているかを示そうとしているだけなんですよね、そういうタイプの人って。
質問がないと、こちらとしては「はあ、そうですか。で、ご質問は何ですか?」としか返事のしようがありません。
とくに、外部講演の場合、質疑応答の時間はそれほど余裕を持って確保されていないケースが多いので、その貴重な時間を使ってマウンティングをされるのって迷惑です。
他の参加者の時間や機会も奪っているわけですので。
まとめ
最後はなんだか愚痴みたいになってしまいましたが、結局伝えたかったのは、自主開催セミナーだと質疑応答の時間が有意義なものになりやすいということです。
自分でいろいろなことをコントロールできるメリットに加えて、そのようなメリットもあるとお伝えしたかったのです。
だから、本ブログをお読みのS&Cコーチの皆さんには、セミナーを自主開催することをオススメします。
本ブログでは何度もオススメしているので耳にタコができているかもしれませんが、
また、逆に私がセミナーに参加する立場のときは、講師の揚げ足を取ったり、マウンティングをしたりするような質問はせずに、他の参加者も含めてすべての人にとって有意義な議論に繋がるような質問ができるよう「質問力」を磨こうと思います。
質問する人間も、周りから見られて評価されているということを忘れずに・・・。
実は質問した側が丸裸に?あなたが身につけておくべき「質問力」を考える | 弘田雄士オフィシャルサイト「be」
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【編集後記】
今日はスポルテックに行ってきました。だいぶ久しぶりでした。盛り上がっているブースは人だかりができていて、写真撮影会みたいになってたけど、全然私の知らない人たちばかりでした。自分が専門としているS&Cとは別の世界が広がっているんだな〜という印象でした。S&Cに特化したものは、NSCAとかJATIのカンファレンスに行ったほうがよさそうです。規模はスポルテックはかなり大きかったですが。