前職においては、1回のトレーニング指導を終えたら、レポートを書いて、それを専用のデータベースに残しておくのがルールでした。
そのレポートはスタッフ全員が読むことができるようになっており、情報をシェアするという目的がありました。
今では、フリーランスとしてひとりで活動しているため、情報をシェアする相手はいません。
個人情報保護の観点からも、クライアントの情報を他の人とシェアすることはありません。
それでも、トレーニング指導後にレポートを書き残すことは今でも続けています。
レポートの書き方
前職で使っていたデータベースはもう使えないので、今はEvernoteというデータベースアプリを使ってレポートを書き残しています。
Evernoteはクラウド型のサービスなので、PCからでもスマートフォンからでも入力ができますし、同期をしておけば、PCでもスマートフォンでも閲覧することができます。
レポートに書き残すようにしている項目は以下のようなものです:
- ケガや痛み、体調等のコンディション情報
- 現在の練習の内容や、今後のスケジュール等に関する情報
- プログラムを実施していて変更や修正が必要になった点
- フォームについて改善が必要な点
- フォームの修正に効果のあったキューイング等
基本的には、まだ記憶がフレッシュなトレーニング指導終了後すぐに、セッションの内容を振り返りながら、レポートに書き残しておくべき項目を思い出しながら書くようにしています。
また、場合によっては、忘れちゃいそうだな〜と思ったら、メモを取っておき、セッション終了後にメモを参考にしながらレポートを入力をすることもあります。
その時に使うのは、ジェットストリームの多機能ペンとロディアのメモ帳です。
レポートを書き残す理由
私がトレーニング指導後に毎回レポートを書いている理由は大きく2つあります:
- ①次のトレーニング指導の直前に見直すため
- ②トレーニングプログラム作成の参考にするため
①次のトレーニング指導の直前に見直すため
レポートは、次のトレーニング指導の直前に見直すようにしています。
前回のトレーニングで選手の様子がどうだったのかを確認し、フォームの改善点があれば、それを事前に確認しておいて、セッション中は気をつけて見るようにしています。
また、前回のトレーニング指導で効果的だったキューイングがあれば、事前にレポートを読んで確認しておき、同じキューイングを使うようにしています。
そのようなことをすべて覚えておけるくらい記憶力が良ければレポートなんて必要ないのかもしれません.
しかし、私はそこまで天才肌ではないので、自分の記憶を呼び起こすための「鍵」としてレポートの文章を使っている感じです。
②トレーニングプログラム作成の参考にするため
基本的には、トレーニング指導の直前に前回のレポートを見直すことがほとんどです。
しかし、トレーニングプログラムを作る時には、かなり過去のレポートを振り返って参考にすることもあります。
たとえば、フェンシングは7月にシーズン最後の試合である世界選手権が終了し、今は次のシーズンに向けて準備をしているオフシーズンの時期にあたるのですが、この時期にどういうトレーニングをやっておこうかと決める時に、1年前のオフシーズンのレポートを読み直したりします。
- 「そういえば去年の今頃は、練習もトレーニングも一切しない完全休養の時期が長くて、次のシーズン開始(10月下旬)までのオフシーズンが短くなってしまって、ガッツリとトレーニング量をこなして積極的な強化をすることができなかったな」
- 「トレーニング量を増やそうとしたけど、競技練習の量も同時に増えちゃって疲労困憊になってたな」
といった記憶がレポートを読むことで蘇ってくるので、それを参考にしながら今年のオフシーズンのトレーニング計画を立てたりすることができるわけです。
あるいは、ランダムに過去のレポートを読み返すことで「昔はこのエクササイズよくやってたけど、そういえば最近やってないな」とかいう発見もあるので、その場合はそのエクササイズをプログラムに取り入れたりすることに繋がります。
まとめ
フリーランスになってからは、前職のルールにとらわれず、自分の好きなやり方で仕事をしていますが、トレーニング後にレポートを書き残すことだけは役に立つと思って今でも続けています。
興味のある方は、試してみてください。
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【編集後記】
神輿の影響で下腿部がバキバキです・・・。