#209 ウエイトトレーニングやるとパフォーマンスが低下する可能性はある?

公開日: : 最終更新日:2015/10/28 S&Cコーチとしての思考


 

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ウエイトトレーニングに対してネガティブな印象をお持ちのコーチやアスリートはまだまだ多いと思います。ウエイトトレーニングをやると動きが遅くなるとか、カラダが重くなるとか、かたくなるとか。S&Cコーチとしては、そのような意見を聞くと「何言ってんの〜、わかってないな〜」と感情的に反応してしまいがちです。

 

ウエイトトレーニングがパフォーマンス低下につながる可能性

しかし、冷静に考えてみると、ウエイトトレーニングがパフォーマンス低下につながる可能性は、残念ながら実際にあることに気づきます。いくつかの例を挙げてみます:

  • 不適切なウエイトトレーニングをやっている:例えば、可動域が小さかったり、マシンばっかり使ったり、単関節エクササイズばっかりやったり、めちゃめちゃなフォームでトレーニングしたり、ファンクショナル云々とかわけわからないことやったり等々すればパフォーマンスにネガティブな影響を与える可能性はあります。
  • 筋力やパワーは向上したけど、それを使いこなす新たな技術をまだ身に付けていないため、一時的にパフォーマンスが低下している:以前のブログ(コレとかコレ)でもご紹介した「トレーニング効果の転移」という概念をおさえておけば、この可能性があることは理解できます。
  • ウエイトトレーニングをやりすぎている:必要以上にウエイトトレーニングに時間を割いて競技練習の時間が減ったり、疲労がたまって競技練習の質が低下したり、フィットネス(=体力のポテンシャル)が向上しても疲労により隠れてしまったり(「フィットネス−疲労理論」をおさえておくと理解できます)すると、パフォーマンスに悪影響を及ぼすリスクがあります。

 

まとめ

S&Cコーチの立場としては、以上のような可能性を頭に入れながら、そうならないようにS&C指導をしたいものです。逆に言うと、適切なウエイトトレーニングを実施して、向上した筋力やパワーを使いこなす新たな技術を身に付けて、ウエイトトレーニングをやりすぎないように気をつければ、パフォーマンス向上につながるとも言えます。

ウエイトトレーニングに対してネガティブな印象を持っているコーチやアスリートに出会ったら、上記のようなことが起こればパフォーマンスが低下する可能性はあるけど、そうならないように適切な指導をするから大丈夫です、と論理的に説明をして不安を取り除いてあげるのが大切だと思います。

 

 

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【編集後記】

最近読んでいる本は「High-Performance Training for Sports」です。いろいろな人がいろいろなトピックについて1章ずつ書いています。我が恩師、Dr. Haffもピーキングについて書いています。オススメです!

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  • 河森直紀(かわもり なおき) PhD, CSCS

    1979年10月17日 神奈川生まれ 埼玉育ち
    ストレングス&コンディショニング(S&C)コーチ。

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