「冷やし中華始めました」的なタイトルですが・・・。
これまで、トレーニング指導の対象をアスリートに限定して活動してきましたが、アスリート以外の一般の方まで対象を広げることにしました。
S&C コーチが一般の方のトレーニング指導をするということ
実を言うと、結構前から、アスリート以外の一般の方のトレーニング指導をするよう周りから勧められていました。
いわく、運動指導の腕を上げることに繋がるから、と。
理屈としては、理解できていました。
普段、あまり運動をされないような一般の方にスクワットやデッドリフトを教えることができれば、アスリートに教えるのは簡単に思えるようになるであろうと。
また、GS Performanceで学んだ「徹底的に健康的なフォーム」でウエイトトレーニングを指導をしていると、アスリートからは「ウエイトトレーニングをやったほうが身体が動く、痛みが消える」というフィードバックをもらう機会が多いのですが、そのようなメリットは一般の方にとっても有益だろうという確信もありました。
» 参考:ウエイトトレーニングをやったほうが「身体が動く」「痛みが消える」という経験をするアスリートがいます
それでも、なかなか踏み出せないでいました。
しかし、先日書いたブログ記事を自分で読み返してみて、やってみればいいじゃないかと思える瞬間がありました。
専門以外の競技のトレーニング指導もしたほうが知識や経験が広がるからいいですよと発信しておきながら、トレーニング指導対象者をアスリートに限定している私は矛盾しているのか…
一般の方をトレーニング指導すると勉強になるからやったほうがいいと言われるけど、それって同じことですよね… https://t.co/qGn0H338nU
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki)
これまでもフリーランスとして独立してから、働き方をいろいろと模索してきました。
とりあえずやってみて、合わないな〜と思ってやめた事業もあります。
継続してやっているけど、やり方が少しずつ変わってきた事業もあります。
一般の方のトレーニング指導も同じで、まずはチャレンジしてみようと思えたのです。
一般の方にトレーニング指導をするのを躊躇っていた理由
アスリート専門にトレーニング指導をしていた私が一般の方のトレーニング指導を始めると言うと、「アスリートだけを相手にしていたら金が稼げないから一般の方も教え始めるんだろ!」みたいに陰口を叩く人もいると思います。
しかし、私から言わせるとこれは逆です。
これまで私が一般の方のトレーニング指導をすることを躊躇っていた理由は、ビジネス的にダメージを受けるのではないかと心配していたからです。
もともと私は、あえてターゲットを絞ることで専門家としての地位を築くことができると考えていました。
つまり、ビジネス上の戦略として「アスリート専門」ということを打ち出していたのです。
それなのにアスリート以外も受け入れるとなると、専門家としての評価が下がってしまい、ビジネス的にもマイナスなのではないかと恐れていたのです。
だから「逆」なんです。
ビジネスのことを考えて、一般の方にトレーニング指導をすることを躊躇っていたのです。
しかし、ひとつの競技に特化したS&Cコーチも複数の競技を指導したほうがいいですよ、という趣旨のブログ記事を自分で書いたことで吹っ切れました。
» 参考:S&Cコーチとしてひとつの競技に特化すべきか、あらゆる競技をトレーニング指導するべきか
このブログ記事の中で、“その競技の指導を8割くらいにしつつ、残りの2割くらいを他の競技のトレーニング指導に充てるのがオススメです。メインの競技のトレーニング指導にも、必ずプラスの影響があるはずです”と書いたのですが、まったく同じことが言えますよね。
“アスリートの指導を8割くらいにしつつ、残りの2割くらいをアスリート以外のトレーニング指導に充てるのがオススメです。メインであるアスリートのトレーニング指導にも、必ずプラスの影響があるはずです”、と。
だから、決めました。
今後は一般の方にもトレーニング指導をさせていただきます。
S&Cコーチが一般の方に提供できる価値
一般の方がパーソナルトレーナーをつけてトレーニングをする場合には、目的はいろいろあるはずです。
ダイエットとか健康増進とかマッチョになりたいとかストレス解消とか。
私はそれらすべてに対応することはできません。
たとえば、マッチョになりたいという人がいたら、ボディビルディングとかボディメイクのバックグラウンドをお持ちでそういうのが得意なトレーナーを探してもらったほうがいいでしょう。
私はそういうタイプのトレーニングは専門外なので、そのようなニーズにお応えできる自信はありません。
じゃあ、一般の方に私が提供できるトレーニング指導って何だろう?って考えると、これまでアスリートに対してやってきたのと同じことだろうという結論に達しました。
それは一言でいうと「パフォーマンス向上」に繋げるトレーニング指導です。
アスリートの場合の「パフォーマンス」は、試合で勝つとか、より良い記録を出すというものです。
一方、一般の方にとっての「パフォーマンス」とは、「日常生活におけるさまざまな動作を痛み等を感じずにラクに実施できる」ということになるはずです。
これだったら、今までアスリートをトレーニング指導してきた経験や知識がそのまま活かせます。
実際に、ウエイトトレーニングを指導することで、身体が動くようになったとか痛みがなくなった等のフィードバックをアスリートからもらっているので、自信もあります。
したがって、日常生活における「パフォーマンス」を向上させるためのトレーニングをやりたい、そして、そのための最短距離の効率的なやり方を教えてほしい、という方からのお申込みをお待ちしております。
まとめ
ここまでの文章を読んで、「なんだか河森はアスリートを指導する腕を磨くために一般の方を利用しようとしているのではないか?」との印象を持たれた方もいるかもしれません。
正直に言って、そういう下心があることは否定しません。
今後も、あくまでもアスリートのトレーニング指導をメインにやっていくつもりです。
しかし、アスリート以外のクライアントさんに対して、真摯に向き合って最高のトレーニング指導を提供しようと全力を尽くさないと、運動指導の腕を磨くことはできません。
だから、そこは最高のサービスを提供することをお約束いたします。
また、「運動をほとんどやったことのない私なんかが、アスリートを指導されている河森さんから教えてもらうなんて・・・」と躊躇ってしまう方もいるかもしれません。
でも、そんなの気にしないでください。
むしろ「普段運動をやってなくて身体を動かすのが苦手な私を指導することで、河森が腕を磨く機会を提供してやってるんだ」くらいの気持ちでお越しください。
運動が苦手なくらいのほうが、私の勉強にもなりますので。
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【編集後記】
娘が1歳になりました。出産に立ち会って感動をしたあの日からもう1年が経つんだ、と感慨深いです。
娘が生まれてからのこの1年間は慢性的睡眠不足状態が続いており、睡眠の重要性を身にしみて感じることができました。