#283 速筋線維を鍛えるにはオールアウト(training to failure)しないとダメ?

公開日: : 最終更新日:2015/08/07 S&Cコーチとしての思考, プログラムデザイン


 

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「ジャンプやスプリントのような爆発的な動きにおいては速筋が大事で、サイズの原理にもとづいて考えると、速筋線維を鍛えるにはオールアウト(training to failure)まで追い込まないといけない」と言う人がいるらしいです。

でも、速筋線維を動員するためにオールアウトが必要ということになると、そもそもジャンプやスプリントにおいてはオールアウト状態にならないから速筋線維を動員していないんじゃないか、それなら速筋線維は重要ではないのではないか、という議論になり、矛盾が生じてしまいます。

実際にオールアウトまで追い込むのが速筋を鍛えるのに効果があるかどうかというのは別の議論になりますが、少なくともオールアウトまで追い込むことを正当化する理由付けとしてサイズの原理にもとづいて考えると、速筋線維を鍛えるにはオールアウト(training to failure)まで追い込まないといけない」というのは理屈が通らないのではないでしょうか?

今日のブログは短めにつぶやいてみました。

 

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【編集後記】

Journal of Strength and Conditioning Researchに投稿された論文の査読が2つ溜まっていて、とりあえず1つやっつけました。全体的なクオリティーが低い論文だったので、あまり詳細なコメントはせずにザックリとしたコメントだけ書いて「reject」とさせて頂きました。やはり効率を考えると、acceptの可能性のない論文に対して時間をかけてコメントをするわけにはいかず、revisionをすればacceptできるクオリティーの論文を査読する時だけ、細かいコメントを提供するようにしています。

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  • 河森直紀(かわもり なおき) PhD, CSCS

    1979年10月17日 神奈川生まれ 埼玉育ち
    ストレングス&コンディショニング(S&C)コーチ。

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