#288 【継続学習】日本バスケットボール学会サマーレクチャー「バスケットボールにおけるパフォーマンスについて」

公開日: : 最終更新日:2016/01/20 継続学習(セミナー、読書、DVD、ブログ)


 

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昨日、日本バスケットボール学会主催のサマーレクチャーに行って、お話を聞いてきました。講演者はNBAのクリーブランド・キャバリアーズでアシスタントアスレチックトレーナー兼パフォーマンスサイエンティストとしてご活躍されている中山佑介さんでした(レブロン・ジェームズと同じチームで働いているなんて、羨ましい・・・)。

講演内容は、ご自身のこれまでの経歴と現在キャブスでやられているお仕事の内容、そして科学的知見(=論文という形で報告されている研究結果)を現場で活用することについてでした。

研究者を目指していたわけではなく、あくまでも現場で活躍するアスレチックトレーナーであるにもかかわらず、大学院博士課程まで行ってPhDを取得されており、その専門的知識を現場に活用しようとされているお姿を拝見して、同じく現場で活躍するS&Cコーチなのに海外で取得したPhDを持っている少し変態な自分と重なる部分が多く、非常に共感をしながらお話を聞いていました(別に中山さんも変態だと言っているわけではありません)。

 

 

講演内容で特に印象に残った点

いろいろと面白いお話を共有していただいたのですが、S&Cコーチという立場で特に印象に残ったお話を箇条書きでまとめてみます:

  • 米国でも「ファンクショナルトレーニング」みたいのが流行っていて、バスケっぽい動きにちょっと負荷をかけたエクササイズをやればパフォーマンス向上に直結するみたいな風潮があるけど、そんなわけない
  • ウエイトトレーニングはバスケの練習とは別物としてやるべきで、バスケの動きに近づける必要はない
  • そもそもウエイトトレーニングの効果がコート上でのパフォーマンスアップに繋がるまでは時間がかかる
  • 近道なんて存在しないんだから、ベーシックなウエイトトレーニングを地道にやるべき(特に、若い頃からウエイトトレーニングに取り組む重要性を主張されていました)
  • バスケが上手くなるにはバスケをしないとダメ(バスケの動きに特異的なエクササイズをやればすぐにパフォーマンスが向上するわけない)
  • ウエイトトレーニングは重要だけど、一番重要なのは練習・試合だから、ウエイトトレーニングによる筋肉痛や疲労が練習・試合に影響しないよう気をつけるべき

※中山さんのお話を録音して書き起こしたわけではないので、上の文章は中山さんがおっしゃった表現とは少し異なる可能性はあります。あくまでも、私なりの解釈です。でも、主旨としてはだいたい当たっていると思います。

ファンクショナルトレーニングとか競技特異的トレーニングだとかは効果がないどころか逆効果になる、という主張は私もこのブログでしてきましたが、中山さんもそれとほぼ同じ考え方をお持ちという印象を受けました。話を聞いていて、セミナー中にスタンディングオーベーションをしたい気分にもなりました(静かに心のなかでしてました)。

ファンクショナルだ何だ、っていうのはアスレチックトレーナーや理学療法士のバックグラウンドを持った人たちが言う傾向があると私は感じていましたが、アスレチックトレーナーとして活躍されている中山さんの口から、それらをハッキリと否定する発言を聞けたのは、非常に意義があったと思います。

 

 

セミナー運営という点で印象に残った点

私自身、セミナー講師を努めることがあるので、セミナー運営という視点からも今回は勉強させてもらい、いくつか思うことがありました:

  • 長時間ずーっと座って講義を聞いているのはキツい(→1時間に1回くらい休憩挟んだほうがいいかな・・・)
  • Q&Aの時は、目立ちたいのか何なのか知らないけど、質問内容を頭の中で整理する前に挙手をして、わけのわからない質問をダラダラとして、参加者全員の貴重な時間をムダにする奴がいる(→そもそも全体としてのQ&Aの時間を設けずに個別に対応するとかが必要なのかな・・・)
  • そういう奴に限って、自分が何者か名乗らない

 

 

まとめ

日本バスケットボール学会設立の際に、発起人になりませんか?とお誘いを受けたのですが、どういった組織なのか、どういった主旨なのか、派閥争いとかないのかしら、etcがわからなかったので、無責任にお受けして名義貸しみたいになるのが嫌だったので、お断りさせて頂いたのですが、それでもずーっと気になっていたので、今回は良い機会だと思い、セミナーに参加してみました。あとは、キャブスで働いている人のお話を聞いてみたいというミーハーな理由もありました。また、JISSでの契約も来年度までなので、その後はバスケ等のチームでS&Cコーチとして働いてみたいという野望もあり、プロチームに帯同するスタッフの話に興味があったという理由もあります。

普段、私がセミナーに参加する時は、周りの参加者もS&Cコーチとかパーソナルトレーナーであることがほとんどですが、今回はS&Cコーチとアスレチックトレーナー、バスケのコーチ、スポーツ科学者、バスケ愛好者、選手、等々、いろいろな立場の方が参加されていました。特に、バスケの競技コーチが聞いている中で、ファンクショナルなんて意味ない的な発言をされていたのは、正しい情報を広めるという意味で非常に意義があったと感じます。いろいろな立場の人が参加する場という意味で、日本バスケットボール学会は非常に意義のある場にこれからなっていくのかな〜とも感じました。

 

 

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【編集後記】

今日は早起きして健康診断に行ってきました。やはり最大の難関はバリウムです。っていうかバリウム飲む前の発泡剤です。これを飲ませておきながら、ゲップはしないでくださいって、なんて無理を言うのでしょうか・・・。「コーラを一気飲みしても、ゲップは一切しません!」と宣言しておきながら、豪快にゲップをするお笑い芸人のごとく、思い切りゲップをしてやろうかとも思いましたが、もう1回バリウムを飲むはめになるのが嫌だったので、おとなしく我慢しておきました・・・。小さい男だ・・・。

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  • 河森直紀(かわもり なおき) PhD, CSCS

    1979年10月17日 神奈川生まれ 埼玉育ち
    ストレングス&コンディショニング(S&C)コーチ。

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