#656 甲子園予選に向けてのコンディション調整として「テーパリング」は相性が良さそうだけど、使いこなすのが難しい → 使いこなせれば他校に差をつけられる

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先日、「Timely!」という高校野球向けフリーペーパーの取材を受けました。

夏の甲子園に向けた都道府県予選にのぞむうえでのコンディション調整についてお話をしました。

もともと、そのようなテーマで企画を立てて情報を探されていたところ、拙著「ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−」にたどり着き、取材を申し込んでいただいたとのことでした。

私は高校野球チームの指導をした経験はないので、一般論しかお話できませんでしたが、テーパリングの必要性について多くのアスリートや指導者に気づいてもらうキッカケになればと思い、お引き受けしました。

 

 

高校野球とテーパリング

取材担当者さんのお話を聞いていると、高校球児はめちゃくちゃ長時間の練習をしている学校が多いとのことでした(進学校は例外みたいですが)。

高校生は若いから疲労回復も早そうですが、さすがに1日の練習が4~5時間を超えるようでは、疲労の蓄積を避けることは難しいでしょう。

そういう状況を考えると、高校野球の甲子園予選に向けたコンディション調整において、「テーパリング」という戦略をうまく使すことができると大きな武器になりそうだと感じました。

※「テーパリング」とは、重要な試合に向けて徐々に練習やトレーニングの負荷を減らしていくことです。

ぜひとも「Timely!」の特集を読んでいただき、一人でも多くの高校野球指導者に「テーパリング」について知っていただきたいと思います。

 

ただし、重要な試合が1日で終わるわけではなく、トーナメントを勝ち進めば数週間に渡って試合が行われるという甲子園予選の変則的なスケジュールの特徴を考えると、ただマニュアル的にテーパリングのガイドラインを当てはめるだけではうまくいかなそうです。

また、甲子園予選が始まる直前に学校のテストがあるケースも少なくないようで、それもまたテーパリングの計画を難しくする要因となりえます。

高校野球、とくに甲子園予選は「テーパリング」という戦略との相性が良さそうですが、付け焼き刃の知識では変則的な日程に合わせてテーパリング計画を立てるのはなかなか難しそうです。

 

 

変則的な日程に合わせてテーパリングを計画するには

昨日、「ピーキングのためのテーパリング」セミナーを開催したのですが、質疑応答の時間に、参加者の皆さんが直面している具体的な事例についてお話を伺うことができました。

やはり、理想的な状況下でテーパリングを実行できることのほうが稀であり、変則的な日程に合わせてテーパリングを計画せざるをえないのが現実なんだなと改めて感じました。

高校野球の甲子園予選の日程が特別なわけではなく、ほとんどのアスリートや指導者が、変則的な日程のなかで、重要な試合に向けてのコンディション調整を計画しているのです。

 

せっかく取材をしていただいたのですが、そこに書いてある内容を読むだけでは、甲子園予選という特殊な状況に合わせてテーパリングを計画できるようにはならないでしょう。

しかし、少なくとも、「テーパリング」という戦略が存在するんだ、と知っていただくキッカケにはなるはずです。

そのうえで、変則的な日程に合わせてテーパリングを計画できるようになるためには、テーパリングの「メカニズム」を理解することが必要不可欠です。

メカニズムさえ抑えておけば、マニュアルに頼ることなく、目の前の状況に合わせて適切な調整を行い、最適なテーパリングを計画することができるようになるはずです。

 

で、メカニズムを理解するためにできることの選択肢は多くはありません。

1つは、拙著「ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−」を読んでいただくことです。

手前味噌ではありますが、テーパリングのメカニズムを説明している日本語の情報源は、現時点ではこの本しか存在しません。

 

また、もう1つの選択肢としては、私が自主開催している「ピーキングのためのテーパリング」セミナーにご参加いただくことです。

こちらは定期的に開催しているわけではありませんが、また来年あたりにやるかもしれません。

また、オンラインセミナーを収録した動画教材の販売を開始したので、そちらをご購入いただければ、ご自身のタイミングで必要な時にご視聴いただけます。

動画 ピーキングのためのテーパリング

 

 

まとめ

長時間練習が当たり前となっており、疲労が蓄積していると考えられる高校野球においては、「テーパリング」という戦略は、試合前のコンディション調整の手段として、とても相性が良いものです。

しかしその反面、高校野球につきものの変則的な試合スケジュールがゆえに、テーパリングを使いこなすのが難しいという問題もあります。

逆に考えると、テーパリングのメカニズムを理解して、変則的な日程でも使いこなせるようになっておけば、他のチームとの差を広げることにも繋がるはずです。

「Timely!」の特集記事を読まれてテーパリングに興味を持たれた方は、さらに拙著「ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−」も読んで、試合前のコンディション調整でアドバンテージを手に入れましょう!

 

 

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【編集後記】

ボクシング井上尚弥選手の試合を観るためにWOWOW加入しましたが、2ヶ月で解約しました。他のネット動画配信サービスと比較すると、少し値段が高いんですよね・・・。それに、観たい時に観れるわけでもないし・・・。