8回に渡ってお送りしてきたシリーズも今日が最終回です。それでは張り切って行きましょ〜!!
第8条「シーズン中もレジスタンストレーニングを続ける」
最近はどの競技も年間の試合数が増えてきて、いわゆるインシーズンの期間が非常に長くなっています。もはや、年間のうち数試合だけに合わせてコンディションを調整すれば良いという時代ではありません。
たとえオフシーズン中に一生懸命レジスタンストレーニングを実施して筋力や筋パワーが向上しても、シーズンに入った途端にレジスタンストレーニングを中止してしまうとディトレーニングが起こり、オフシーズンに獲得した筋力や筋パワーが徐々に低下してしまいます。
ディトレーニングによる筋力低下のスピードは(最大酸素摂取量等と比べると)比較的遅いと考えられていますが、それでも1ヶ月もディトレーニングが続くと筋力が30%近く低下すると示す資料もあります(実際には個人差や他の運動の質や量や種類に影響を受けてこの数字は変化します)。
もしシーズンに入ってレジスタンストレーニングを完全に中止してしまうと、最初の1ヶ月程度はなんとかオフシーズン中に蓄えた筋力の大部分を維持する事ができるかもしれませんが、シーズン後半にはいわゆる「貯筋」も底をついてしまい、そのシーズンで一番重要な試合では貯筋ゼロという事になりかねません。
そこで、そうした事を防ぐためにはシーズン中もレジスタンストレーニングを継続する事がマストです。
でもオフシーズンとまったく同じトレーニングを続ける必要はありません。
じゃあ、シーズン中はどういうトレーニングをすればいいのかって事になりますが、このあたりの話は過去のブログで既に書いています。内容が繰り返しになってしまうので、リンクを貼っておくのでそちらを読んでみて下さい。
上記のブログを書いた時は持久系アスリートに的を絞って考えたわけではありませんが、議論の内容は基本的に持久系アスリートにもそのまま適用可能なものです。
シリーズのまとめ
という事で、全8回に渡って持久系アスリートに対してレジスタンストレーニングを処方したり指導したりする時に私が考えている事(=フィロソフィー)についてお話をしてきました。
これがSPORTECセミナーで私がお話した内容(3部作)のうちの第2部にあたるものです。セミナーにご参加頂いた方にとっては当日聞いた内容の復習になったかと思います。
SPORTECセミナーの第1部の内容はブログ形式で書くのが難しい部分があるので(不可能じゃないけど面倒くさいので)、今後このブログで詳しく書く予定はありません。第3部では、私が現在指導を担当している持久系アスリートのトレーニング内容を実例を交えながら説明しました。アスリートからはセミナーにおいてこうした情報を使う許可を頂きましたが、ブログで書いても良いという許可は得ていないので、第3部についても今後このブログで書く予定はありません。
という事で、SPORTECセミナーの内容について当ブログで書くのはこれでオシマイです。全部書いちゃうと、受講料を払ってセミナーにご参加頂いた方にも申し訳ないので・・・。
シリーズものにも飽きてきたので、次回からはまた以前のように単発もののブログ記事を書いていこうと思います。
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