ウエイトトレーニングのプログラムを作る時は、さまざまな「変数」を指定する必要があります。
エクササイズや強度やセット数やレップ数やレスト時間などなど。
その中でも、セット数とレップ数については「◯◯x△△」という形で指定されることが一般的です。
たとえば「3×10」のような感じです。
この点について、先日、同業者のS&Cコーチからご質問をいただき、私の視野が広がる出来事があったのでシェアします。
セット数が先か、レップ数が先か
私がウエイトトレーニングのプログラムを作る時に「3×10」と指定した場合、「3セット×10レップ」を意図しています。
つまり、私の頭の中では、「◯◯x△△」とあったら、◯◯がセット数、△△がレップ数を表しているものと自動的に処理をされているのです。
アスリートもそれを理解しているはずだし、これはトレーニング業界においては世界共通のルールであると勝手に思い込んでいました。
少なくとも、海外では(特に英語圏では)、セット数が先に来るのが一般的です。
しかし、先日、ご質問をいただき、日本的感覚では「レップ数xセット数」である、ということを知りました。
順番が逆転しているのです。
そう言われてみれば、日本語で書かれているネット記事等を見ていると「10×3」と書かれていることがあり、私の感覚だとこれは「10セット×3レップ」なので、「10セットもやるんかいな!ウエイトリフターか?でも筋肥大について書いてある記事なのにな・・・」なんて思っていました。
今振り返ってみると、あれは「10レップ×3セット」のことだったのでしょう。
英語的感覚と日本語的感覚の違い?
海外と日本でセット数とレップ数の表記の順番が違うというのは面白い発見でした。
なぜそのような違いがあるのでしょうか?
単純に文化の違いとか、歴史的に別なやり方が踏襲されてきただけとか、そう捉えることもできます。
しかし、私はこの違いが言語的な部分から来ているのではないかと思います。
まず、英語では「3×10」を「3 sets of 10 (reps)」「スリーセッツオブテン(レップス)」と読みます。
日本語では「10×3」を「10レップを3セット」と読むでしょう。
どちらも「10レップ(10 reps)」という塊(かたまり)が3つあるというイメージは共通しているはずですが、それをどう表現するかという点で、言語的な違いがあるのです。
わかりやすい例を挙げると、日本語では「お尻の筋肉」と言うところを英語では「muscle of the buttock」と言ったりします。※英語表現としてはあまり見かけませんが、文法的にはこうなります。
「〜の」という日本語と「of〜」という英語を使う時に、その前後の単語の順番が逆になるのです。
このような英語と日本語の言語としての違いが、「3×10」と「10×3」という表記の違いにも反映されていると考えたほうがしっくりくる気がします。
まとめ
どちらの書き方が良い悪いと言う気は一切ないです。
ただし、「3×10」と書いてあっても、それを書いた人によって意図が異なる可能性があるということは認識しておきましょう。
そのうえで、S&Cコーチとして自身がウエイトトレーニングのプログラムを作る時には、セット数とレップ数でアスリートが混乱しないように、工夫してわかりやすい表記になるようにしたいものです。
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【編集後記】
昨日、テレビでカンブリア宮殿を観ていたら、コストコを特集していて、すごい行きたくなったけど、一人暮らしのうちは意味ないだろうから、もう少し我慢します。