ウエイトトレーニングに関連して、ネット上で手に入れることのできる情報が増えてきました。
ブログ・ツイッター・インスタグラム・YouTube等のツールを使えば、個人でもネット上で情報を発信しやすくなってきたことが理由でしょう。
情報量が増えるのはありがたいことです。
しかし、たとえば「ジャンプ力を向上させるには〇〇エクササイズがオススメ!」みたいな情報だけを仕入れてきて、見よう見まねで〇〇エクササイズをやったとしても、実際にジャンプ力が向上する可能性は低いでしょう。
その理由はいくつか考えられます。
その1つが、情報発信者が意図した〇〇エクササイズのやり方とは異なるやり方でやってしまっているという可能性です。
まったく同じエクササイズをやっていても、やり方によってトレーニング効果がまったく異なることがある
私のトレーニング指導のクライアントさんの多くは、私と契約する前から、自己流で、もしくは他の専門家の指導のもとで、ウエイトトレーニングをされていました。
そして、私がクライアントさんにやっていただくエクササイズと同じものを、以前にもやっていたケースも多いです。
しかし、実際に私の指導を受けていただくと
- 今までも〇〇エクササイズをやっていましたが、全然やり方が違いますね
- 同じエクササイズをやっていても、意識の違いでまったく使っている筋肉が変わるのがわかります
- これまでは〇〇エクササイズをやると膝が痛くなったのですが、河森さんのやり方だと全然痛みがでないです
といった感想をいただきます。
クライアントさんのそういう感想を聞くと、心の中では「そうでしょう!そうでしょう!」と思っています。
つまり、何が言いたいのかというと、同じ名前を持っていて、動きも同じように見えるエクササイズであっても、やり方によってトレーニング効果がまったく異なることがあるということです。
たとえば、一言で「スクワット」といっても、実施する人によって、そのやり方は千差万別です。
で、やり方が異なれば、使われる筋肉も変わるし、関節への負担も変わります。
そして、異なるやり方を何ヶ月間も何年間も続ければ、当然そのトレーニング効果も異なります。
上記の「ジャンプ力を向上させるには〇〇エクササイズがオススメ!」という例で考えてみます。
たとえ、情報発信者が意図するやり方で〇〇エクササイズをやったら、実際にジャンプ力を向上させる効果があったとしても、それとは異なるやり方で〇〇エクササイズをやっていては、ジャンプ力向上には繋がらないでしょう。
やり方が異なれば、トレーニング効果も異なるはずですので。
したがって、「〇〇エクササイズがジャンプ力向上に有効である」という情報だけでなく、具体的に「〇〇エクササイズをどのようなやり方でやればいいのか」という情報まで合わせて取り入れないと意味がないのです。
さらに言うと、「〇〇エクササイズを週何回、何セット×何レップ、どのくらいの重量でやればいいのか」といった具体的なプログラム作成方法についての情報も必要になります。
ネット上で発信される情報量は増えていますが、そこで手に入る表面的な情報だけでは、トレーニング効果をあげることは難しいのが現実です。
じゃあ、どうすればいいのか?
「そんなこと言われても、じゃあ、どうすればいいんだよ?」と思われるかもしれません。
1番手っ取り早い解決策は、有能な専門家にトレーニング指導を依頼することです。
「どのエクササイズを、どのようなやり方で、どのくらいの頻度で、どのくらいの量で、どのくらいの強度で実施すればいいのか」について、あなたの代わりに最適な選択をしてくれるはずです。
もう1つの解決策は、アスリート自身がウエイトトレーニングについてイチから勉強をして専門家と同じくらいの知識を身につけて、自分で適切な選択をできるようになることです。
しかし、それには時間もお金も労力もかかります。
アスリートが現役で活躍できる時間は限られていることを考えると、専門家にお金を払って指導を受けたほうがはるかに効率的でしょう。
たしかに、専門家にトレーニング指導を依頼をするとお金がかかります。
趣味としてスポーツを楽しんでおられるのであれば、そこまでする必要はないかもしれません。
しかし、勝つためにある程度の覚悟をもってスポーツをやっているアスリートであれば、必要な投資だと思います。
長期的にみると、非常に効率のよい投資でもあります。
少なくとも、試しに数ヶ月間は専門家からトレーニング指導を受けられるのをオススメします。
» 参考:【アスリート向け】ウエイトトレーニングを自己流でやり続けてなかなか効果が出ないくらいだったら、最初に数ヶ月間であっても専門家にお金を払って正しいやり方を教わったほうが効率的です
また、どうせ投資をするのであれば、有能な専門家を選んでもらいたいです。
とはいえ、専門家の能力の良し悪しを評価するのは非常に難しく、それを非専門家であるアスリートがやるのは至難の業です。
専門家を選ぶときの選択基準については過去にブログ記事を書いているので、そちらを参考にしていただければ。
» 参考:要注意!こういったパーソナルトレーナーは選んではいけません!避けるべきパーソナルトレーナーの8つの特徴
まとめ
効果を最大限にしつつ安全にウエイトトレーニングを実施するためには、エクササイズの「やり方」にこだわる必要があります。
あなたの目標のために最適な「やり方」を習得するためにも、ぜひ専門家の活用をご検討ください。
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【編集後記】
先日、フェンシングのアジア選手権を観戦しに千葉ポートアリーナに行きました。運営スタッフ(?)の平均年齢がだいぶ高いのが気になりました。会長は若くなったのにな・・・。