先日、以下のようなツイートをしました。
半年ほどウエイトトレーニングの指導をしている長距離ランナーのクライアントさん。以前は頻繁にケガをしたり痛みが出たりして、継続して練習を積み重ねることができていなかった。が、ここ半年はケガも痛みもなく順調に練習できているとのこと。これこそウエイトトレーニングの1番のメリットだ。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki)
このクライアントさんがここ半年ほどケガや痛みもなく順調に練習ができている原因を、ウエイトトレーニングだけに限定することはできません。
しかし、「ウエイトトレーニングをやるとケガのリスクを下げる効果がある」と報告している科学的知見の存在と、このクライアントさんがここ半年で大きく変えたことといえば私のウエイトトレーニング指導を受け始めたことくらいという点を考えると、やはりウエイトトレーニングの影響が大きいと考えられます。
事実は誰にもわかりませんが、私はそう信じています。
「ケガをしづらい身体を作る」というウエイトトレーニングのメリット
アスリートがウエイトトレーニングをするメリットは大きく2つあります:
- アスリートとしてのポテンシャルをUP
- ケガをしづらい身体を作る
※詳しくはコチラをお読みください↓
ただし、後者のメリットは、なかなかアスリートに伝わりづらいと感じています。
ケガをしていないアスリートにとっては、「ケガや痛みのない状態」は当たり前のことなので、ケガを予防する必要性を感じるのが難しいのかもしれません。
失って初めて気づく健康の大切さってやつでしょうか・・・。
ただし、大きなケガをしてから気づいたのでは遅いです。
本当はケガをする前に、ケガをしづらい身体を作ることの重要性を認識して、ウエイトトレーニングに取り組んでもらうのがベストです。
とはいえ、ウエイトトレーニングなんてやらなくても生まれ持った才能がスゴくて、活躍できちゃうアスリートがいるのも事実です。
そういうアスリートは概して、ウエイトトレーニングをやる必要性を身にしみて感じることがありません。
「そんなことしなくたって、俺、高く跳べるし、速く走れるし」みたいな感じで。
だけど、本当は、そういうアスリートのほうがケガをしやすい傾向があるので、ウエイトトレーニングをやる必要性も高いのですが・・・。
ちょくちょくケガや痛みに悩まされているアスリート
なかなか実感してもらうのが難しい「ケガをしづらい身体を作る」というウエイトトレーニングのメリット。
それを実感してもらいやすい人達がいます。
それは、ちょくちょくケガや痛みに悩まされているアスリートです。
そういう方々にとっては「ケガや痛みがある状態」が当たり前になっているので、ウエイトトレーニングを実施してケガや痛みがなくなったら、「おお!」と感じてもらいやすいのです。
もし、あなたがそういうアスリートだとしたら、ぜひウエイトトレーニングを取り入れてみてください。
効果を実感できるはずです。
ただし、なんでもかんでもウエイトトレーニングやればいいってわけじゃありません。
やり方が不適切であれば、痛みやケガは無くならないし、逆に悪化したり今までなかった痛みやケガが発生してしまうリスクさえあります。
とくに、適切なフォームにこだわりがなく、とりあえず重いバーベルやダンベルを挙げるぞ!というやり方でウエイトトレーニングをすると逆効果の可能性があります。
できれば、自己流ではなく専門家の指導を受けてください。
また、専門家のなかにもピンからキリまでいるので、自分なりに事前にリサーチをして、ちゃんと信頼できる専門家に指導を頼むようにしましょう。
まとめ
ケガや痛みに悩まされて、なかなか練習を積むことができない。
そんな状態では、競技力向上を図ることは困難です。
長距離ランナーのように、ウエイトトレーニングが競技力向上に直接結びつくイメージがわかないアスリートであっても、ケガをしづらい身体を作ってたくさん練習できるようになるという間接的な恩恵を受けることは可能です。
とくに、ケガや痛みに悩まされている場合は、そのメリットを実感しやすいでしょう。
ぜひ、問題解決の手段の1つとして、ウエイトトレーニングという選択肢を頭の片隅に置いておいていただければ。
※ちなみに、実際にケガをしていて治療が必要な場合は、医療機関を受診して、適切な治療・リハビリを受けるのがウエイトトレーニングよりも優先です。
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【編集後記】
おととい、育児学級なるものに参加してきました。
30組くらい参加していましたが、基本はママばかりで、パパは私を含めて3人だけでした。
平日の昼間なので、まあそんなもんかな〜という感じです。
講義と実技とがあり、いろいろ参考になりました。
うちの娘が一番泣いていましたが・・・。