今日はオススメ書籍の紹介をします。エンデュランストレーニングの科学 −持久力向上のための理論と実践というタイトルの本です。
エンデュランストレーニングの科学 −持久力向上のための理論と実践
私自身、この本のオリジナル版(英語)を最近ヨーロッパから取り寄せて、ちょうど読んでいるところです。読みながら、これは持久力向上に関する書籍としては超オススメだな〜と思い、早速、本ブログのオススメ書籍/DVD/ウェブサイトにも追加したところでした。そんな矢先、この本が日本語に翻訳されて出版されるという情報をFacebookで知りました。私は日本語版は読んでいないので、翻訳がどれほどのクオリティーなのかはわかりません。なので、この書籍をオススメしているわりに翻訳のクオリティーには責任を持てませんが、内容自体は素晴らしいですし、そこは責任を持ってオススメできます。
目次
- 第1章 持久性パフォーマンスにおける生理的要因
- 第2章 持久系アスリートに対するトレーニングの選択:ブロックピリオダイゼーション
- 第3章 持久性トレーニングと持久性競技における身体負荷の定量化
- 第4章 トレーニング強度の配分
- 第5章 持久力向上のためのインターバルトレーニング
- 第6章 持久性パフォーマンスのための筋力トレーニング
- 第7章 持久性トレーニングおよび持久性競技のためのリカバリー
- 第8章 持久性パフォーマンス向上をめざしたテーパリング
- 第9章 持久性パフォーマンス向上をめざしたペース戦略
- 第10章 脱トレーニング
- 第11章 オーバートレーニング症候群
- 第12章 持久性トレーニング適応の分子的機序
- 第13章 持久性トレーニングに対する心血管系の適応
- 第14章 持久性トレーニングに対する代謝的適応
- 第15章 ヒト骨格筋における長期間の高強度持久性トレーニングに対する適応
- 第16章 持久性トレーニングに対する腱と骨の適応
- 第17章 持久性トレーニングとホルモン応答
- 第18章 持久性トレーニングに対する適応のテストおよび評価方法
- 第19章 遺伝子と持久性パフォーマンス:われわれは本当は何を知っているのか?
- 第20章 持久力の心理学
- 第21章 持久性トレーニングおよび持久性競技のための栄養補給
- 第22章 健康のための持久性トレーニング
- 第23章 子どもと青年期における持久性トレーニング
- 第24章 暑熱環境下における持久性トレーニングおよび持久性競
- 第25章 寒冷環境下における持久性トレーニングおよび持久性競技
- 第26章 高地における持久性トレーニングおよび持久性競技
- 第27章 健康を害する大気と水環境:持久性トレーニングと競技への影響
- 第28章 長距離移動による疲労が持久性トレーニングに及ぼす影響:旅行による疲労と時差ぼけ
- 第29章 持久性トレーニングと持久性競技の医学的な問題点
オススメする理由
- 各トピックについて、世界的にも著名な研究者が執筆をしている
- トピックの選び方が絶妙
- 各トピックに関する科学的知見について、コンパクトによくまとめられている
- なんでかわからないけど、オリジナル版と比べて日本語翻訳版がチョ~安い!!
まとめ
この本は、持久力向上に関する科学的知見を、さまざまなトピックについて網羅しているものです。なので、持久力向上プログラムをデザインする具体的な方法を記した実用的なハウツー本ではありません。しかし、持久力向上プログラムをデザインする前提として、知っておくべき科学的知見を学ぶには最適な本だと思います。ぜひ読んでみてください。英語オリジナル版を取り寄せて読みたい場合はコチラから購入できます(日本語版よりかなりお高いです)。
持久力向上について実用的なハウツー本を探している方には、Ultimate MMA Conditioningをオススメします。
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【編集後記】
最近は有名アスリートを宣伝に利用している運動指導者や運動指導会社をよく見かけます。ビジネスとして宣伝するには良い方法なのでしょうが、なんとなく胡散臭く感じてしまうのは私だけでしょうか・・・。でも、科学的に正しい方法を正当法で紹介するよりも、「あの有名アスリートがやってます!」って言ったほうが影響力は全然あるんだよな・・・。もどかしい・・・。