#642 『ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−』が増刷されました

 

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ツイッターでもつぶやきましたが、2018年2月に出版された拙著『ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−』が増刷されました。

「増刷」というのは、本が売れて在庫が減ってきたときに、再度印刷することです。

もともと私は「増刷」を狙っていたので、増刷が決まったとの連絡を出版社からいただいたときは「よっしゃー!」という気持ちになりました。

 

 

「増刷」を狙っていた理由

『ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−』は専門書なので、一般ビジネス書等と比べると、それほど多くの部数が売れるとは期待していませんでした。

また、初版部数もそれほど多くはありませんでした。

それでも、ある程度の部数は売れるはずだとの自信が私の中にはありましたし、そのひとつの目標として「増刷」をターゲットに定めていました。

 

なぜ、ある程度の部数は売れて、増刷になるだろうという自信があったのでしょうか?

  • ①多くの人が求めているにもかかわらず、その情報が不足しているテーマだったから
  • ②専門書ではあるが、わかりやすく書いたので、専門外の読者にも理解できる仕上がりになったから
  • ③ブログやツイッターで影響力を増やしてきたから

 

①多くの人が求めているにもかかわらず、その情報が不足しているテーマだったから

ピーキングとかテーパリングという言葉は多くの方が耳にしたことがあるはずです。

また、重要な試合前のコンディション調整というのは、多くのアスリートや指導者が知りたがっているテーマだと思います。

にもかかわらず、具体的に、どうすれば重要な試合にコンディションのピークを持っていくことができるのかについて、詳しく知っている人は少ないはずです。

というのも、このテーマについて手に入る情報がそもそも少ないからです。

 

 

拙著『ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−』が出版される前は、このテーマについて書かれた書籍は私の知る限り1冊だけでした。

それは、テーパリング研究の世界的第一人者であるDr. Mujikaが書かれた「Tapering and Peaking for Optimal Performance」という本です。

以前に本ブログでも紹介しました。

» 参考:【書籍紹介】オススメ書籍「Tapering and Peaking for Optimal Performance」の日本語版が出版されたようです

 

つまり、「需要」と「供給」の間にギャップがあるテーマだったので、そこを埋める役割さえ果たせれば、多くのアスリートに貢献できるはずだし、結果として本も売れるだろうという確信がありました。

 

 

②専門書ではあるが、わかりやすく書いたので、専門外の読者にも理解できる仕上がりになったから

『ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−』は、カテゴリーとしては「専門書」なので、一部の専門家を主な対象とする本でした。

具体的には、体育系の大学生やS&Cコーチ、トレーナー等、最低限のスポーツ科学の知識がある人を想定して書きました。

 

しかし、できるだけわかりやすく書こうと努力したことが功を奏して、結果として、スポーツ科学の知識がない人に読んでもらっても理解してもらえる仕上がりになりました。

とくに、私がトレーニング指導を担当しているアスリートが「河森さんの本、読みました!わかりやすかったです!」と言ってくれたのはうれしい驚きでした。

専門的なスポーツ科学の知識のないアスリートが読んで理解できるのであれば、かなり多くの人が読者層になりうるはずだと確信できました。

 

本当にマニアックな専門書であれば、どれだけよく書けていたとしても、潜在的な読者のパイが小さいので、多くの部数が売れるのを期待することは現実的ではありません。

大学の教科書に指定されて、毎年一定の部数が購入されるとかでない限りは。

しかし、今回書いた『ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−』は、専門書でありながら、専門外の読者にも理解できる仕上がりになったので、結果として、潜在的な読者のパイが大きくなり、そこそこ部数も売れるだろうと思えたのです。

 

 

③ブログやツイッターで影響力を増やしてきたから

需要の割に情報量が少ないテーマだったこと。専門外の読者でも理解できるくらいわかりやすい仕上がりになったこと。

この2点は重要な要因でしたが、それだけでは、増刷されるほど売れなかったと思います。

どれだけ良いものを書いても、それが出版されていることが認知されないと、買ってもらうことには繋がらないので。

 

そういう意味では、一定数の読者がいる「ブログ」というメディアを持っていること、そして、一定数のフォロワーがいるツイッターアカウントを持っていることは、情報を拡散するという点で、大きな役割を果たしたと感じています。

とくにツイッターは、自分のフォロワーだけでなく、リツイート等を通じて、もっと多くの方に情報が拡散されやすい性質を持っているので、その威力はとても大きいです。

また、ブログで文章を書き続けてきたことで、私の文章力であったり、書く内容の質であったりについて、あらかじめ知っておいてもらえたので、安心して拙著を買っていただけたというところもあったはずです。

 

コツコツとブログやツイッターを続けて影響力を増やしてきた甲斐がありました。

 

 

まとめ

一般的には、本が増刷される場合は、発売後一ヶ月間くらいの売上の勢いが決め手となる、という話を聞きます。

しかし、『ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−』の増刷が決まったのは、発売から1年ほどしてからのことです。

だから、それほど爆発的に売れたわけではないはずですが、そのかわり、少しずつ着実に売れ続けていたということなんだろうと勝手に想像しています。

 

テーパリングの分野はそれほど研究が進んでいるわけではなく、おそらく今後も急激に進むことはないと予想されるので、『ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−』で書いた内容は、時間がたっても古くなることはないでしょう。

願わくば、今後も継続的に売れ続けてもらって、より多くの人に読んでいただき、ピーキングに失敗してしまうアスリートの撲滅に貢献したいというのが私の願いです。

 

とくにS&Cコーチやアスレチックトレーナーのような専門家だけでなく、競技コーチにこそ読んで理解してもらいたい内容です。

本ブログの読者のみなさんも、ぜひ、周りの競技コーチにオススメしてあげてください。

もしくは、10冊くらい購入して、周りの競技コーチにばらまいてください!

競技コーチがこの内容を理解してくれれば、専門スタッフとしてのご自身の仕事もやりやすくなりますよ!

 

 

※冒頭の写真は、中島健太郎さんからいただきました。ありがとうございます!

 

 

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【編集後記】

Bリーグのチャンピオンシップをネットやテレビで観戦していますが、熱い試合が多いですね。お客さんもたくさん入っていて、バスケ熱の高まりを感じます。