#636 S&Cコーチとしての道具箱にツールを詰め込む vs. ツールをどう使うかを学ぶ

 

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S&Cコーチはアスリートの競技力向上をサポートする専門家です。

そして、アスリートの競技力向上に貢献するためには、さまざまな知識が必要になります。

たとえば、いくつか挙げるだけでも

  • ウォームアップ
  • クールダウン
  • ウエイトトレーニング
  • プライオメトリックトレーニング
  • 持久力トレーニング
  • ムーブメントトレーニング
  • ピーキング/テーパリング

等の知識が必要です。

これだけ広範囲のトピックについての知識を手に入れるためには、常に「自己研鑽」が欠かせません。

今日は、この自己研鑽のやり方について、ざっくり2つのタイプにわけて解説してみます。

 

 

道具箱にツールを詰め込む vs. ツールをどう使うかを学ぶ

S&Cコーチとしての自己研鑽を以下の2つのタイプにわけて、それぞれについて詳しく考えてみます:

  • ①道具箱にツールを詰め込む
  • ②ツールをどう使うかを学ぶ

 

①道具箱にツールを詰め込む

すでに説明したように、S&Cコーチとして活動するには広範囲のトピックについての知識が求められます。

それらを身につけるためには、まずはとにかく本を読んだりセミナーに参加したりするような「インプット型」の勉強をして、知識を増やす必要があります。

具体的には、ストレッチのやり方を学んだり、クイックリフトの段階的指導法を学んだり、ペリオダイゼーションというコンセプトについて学んだり、高強度インターバルトレーニング(HIIT)のプログラム作成法を学んだり・・・といったことが挙げられます。

そういう勉強法は、イメージとしては「道具箱(=toolbox)にツールを詰め込む」ようなタイプの自己研鑽です。

 

道具箱が空っぽでは良い仕事ができないので、必要なツールを「S&Cコーチとしての道具箱」に詰め込んでおかなくてはなりません。

また、空っぽではなくても、道具箱の中のツールの数が少ないと、S&Cコーチとしての選択肢が狭まります。

たとえば、「ストレッチ」というツールしか持っていないS&Cコーチが、アスリートのハムストリングの柔軟性を改善しようとすると、ハムストリングをストレッチするしか選択肢がありません。

しかし、道具箱の中のツールがたくさんあるS&Cコーチであれば、ストレッチ以外にも、フォームローラーでコロコロしたり、RDLを実施させたり、体幹部分の剛性を高めるようなエクササイズをやらせたり、という選択肢もでてくるのです。

 

したがって、とくにS&Cコーチとしての活動を始めたばかりの若い人には、「道具箱(=toolbox)にツールを詰め込む」ようなタイプの「インプット型」学習をガシガシとやっていただきたいと思います。

 

 

②ツールをどう使うかを学ぶ

S&Cコーチとして当たり前のように「自己研鑽」を重ねていれば、次第に道具箱の中にはツールが増えていきます。

ツールが少ないと選択肢が狭まって困るのですが、ツールが増えてきても、それはそれで困る状況がでてきます。

どういうことかと言うと、ツールが多すぎると、どれをどう使ったら良いのか逆にわからなくなってしまうリスクがあるということです。

そこで、ある程度のツールが道具箱に詰まってきたら、今度はそれらのツールをどう使うかを学ぶことが必要になってきます。

 

自分が持っているツールは全部使いたいという気持ちになるかもしれません。

また、せっかく勉強をして身につけた知識やスキルを使わないなんてもったいないと思われるかもしれません。

そういった気持ちは理解できます。

しかし、多くの場合、持っているツールを全部使うのがベストなわけではなく、適切なツールを選択して必要なだけ使うのが重要です。

無理やり全部使おうとすると、逆に悪い結果に繋がりかねません。

 

目の前のアスリートや状況に合わせて、手持ちのツールの中なら、最適なものを選択して使えるようになる。

そうなるためには、①の「道具箱にツールを詰め込む」のとは、また異なるタイプの自己研鑽が必要です。

本を読んだり、セミナーに参加したりしても、そのような能力は身につきません。

実際にトレーニング指導をしながら、さまざまな状況のなかで、最適なやり方は何か?と試行錯誤をすることでしか身につけることはできません。

仕入れた知識やスキルを実践するという「アウトプット型」の学習が求められます。

 

 

まとめ

S&Cコーチに求められるスキルや知識を「道具箱の中のツール」になぞらえて、それを「詰め込む」と「使い方を学ぶ」の2つにわけて、S&Cコーチとしての自己研鑽について考えてみました。

今、私の道具箱のなかに入っているツールのうち、実際に現場で使っているのはどのくらいの割合かと考えてみると、おそらく20~30%といったところでしょうか(あくまでも主観的なものです)。

思ったよりも少ない気がしますが、まあ、そんなもんかな〜とも思います。

若いときであれば、残りの70~80%を使わないのはもったいない!、と考えて、すべてのツールを使い切ろうとしていたはずです。

しかし、経験を積むに連れて、それは逆効果であり、必要なときに必要なだけ使えばいい、と考えられるようになってきました。

これが成長するっていうことなのでしょうか・・・。

 

 

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