過去のブログ記事(#22 【論文レビュー】スクワットの深さがジャンプパフォーマンスに与える影響)を引用してTwitterで以下のようなつぶやきをしました。
競技動作における関節可動域をトレーニングで真似したからと言って、トレーニング効果が直結するわけではない。だから深くスクワットしましょう! http://t.co/gq5j7Th7NU
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 19
それに対して、Twitter上で以下の様なコメントを頂きました。
失礼します。この論文のレビューだけで深いスクワットが必ずしもいいということにはならないと思います
その後、以下のようなやり取りがありました(議論に関係ないツイートは省略してあります)。
@ns19910626 もっと具体的に言って下さい
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 19
@kawamorinaoki 先ほど連続ツイートしましたが,この論文ではジャンプパフォーマンスを「垂直跳」によって評価しています.しかし,垂直跳とスポーツで用いられる各跳躍は垂直跳とは異なると思われます.この論文だけでは深い浅いの良し悪しまでは断言できないかと思いました
— 佐渡 夏紀 (@ns19910626) 2015, 1月 19
@kawamorinaoki 私自身は深いスクワットが良い悪いと考えてはおりません.また,姿勢によって各関節トルクが大きく変化すると思います 必ずしも効果が「浅いもの<深いもの」と断定までは出来ないのではないかなと感じました.
— 佐渡 夏紀 (@ns19910626) 2015, 1月 19
@kawamorinaoki 途中,日本語おかしいですね…「しかし,垂直跳とスポーツで用いられる各跳躍は異なると思われます.」です各跳躍はの後の「垂直跳は」は見ないでください…申し訳ありません
— 佐渡 夏紀 (@ns19910626) 2015, 1月 19
@kawamorinaoki 一つ強調させていただくと,「深いスクワットが必ずしも浅いものよりも優れているとは限らない」というのが私の考えです.深い浅いの良し悪しを断定することに,あの論文は十分なエビデンスかどうかというのが疑問なだけです.大多数には深いスクワットは有効と思います
— 佐渡 夏紀 (@ns19910626) 2015, 1月 19
Twitterという、字数が限られた環境で反論するのが大変だったので、ブログで反論させてもらうことにしました。
私の反論
まず、「垂直跳とスポーツで用いられる各跳躍は異なる」という点について。それはその通りだと思います。しかし、元のブログ記事を読んで頂ければわかるように、私が否定・非難しているのは「スポーツ競技中のジャンプではそれほど深くしゃがまないから、クウォータースクワットの方が特異的で効果的なトレーニングができる」という思考です。つまり「向上させたい動作と可動域が似ているエクササイズのほうがトレーニング効果が高いorパフォーマンス向上に直結する」という考え方です(残念ながら、このような考えをするアスリートやコーチは多く、私がS&Cコーチとして深いスクワットをやらせようとしても「競技中はそんなにしゃがまないから意味無いじゃん」と反論されることもしばしばです)。もしこの考え方が正しいのであれば、垂直跳と可動域が似ているクウォータースクワットのほうが、垂直跳能力向上のトレーニング効果が高いはずですが、この研究ではそのような結果にはなりませんでした。つまり、この考え方を否定する1つのエビデンスになったという事です。この点において、「垂直跳とスポーツで用いられる各跳躍は異なる」という事実はまったく関係ないので、そこを指摘したりそこに拘ったりするのは的外れです。
また、私は(適切なフォームを維持できる範囲内で全可動域を使う)フルスクワット推奨派ですが、フルスクワットを推奨する理由をこの研究結果に求めてはいません。あくまでも「向上させたい動作と可動域が似ているエクササイズのほうがトレーニング効果が高いorパフォーマンス向上に直結する」という考え方を否定する目的でこの研究結果を使ったにすぎません。フルスクワットを推奨する理由については、「フルスクワットは重いウエイトを用いてより多くの筋をより大きな可動域でトレーニングできるエクササイズです。これにより、多くの筋を全可動域で鍛える事が可能になり、それがスポーツ競技のいろいろな動作のパフォーマンス向上に貢献するという考えです。」と元のブログ記事で説明しています。したがって「この論文のレビューだけで深いスクワットが必ずしもいいということにはならない」とか「必ずしも効果が『浅いもの<深いもの』と断定までは出来ない」とか「 深い浅いの良し悪しを断定することに,あの論文は十分なエビデンスかどうかというのが疑問なだけです」といった指摘も的外れです。そもそも、そんなこと言っていないので。
まとめ
以上が私の反論です。それに対してさらに再反論を頂いたら、本ブログ記事を更新する形で紹介したいと思います。「的外れ」という強い言い方で反論をしてしまいましたが、個人が特定されてしまうのにも関わらず、一連のツイートを私のブログで取り上げる許可を頂いた勇気には感謝です。また、他人の主張を鵜呑みにする人よりも、自分の脳ミソで色々と考える人のほうが信用できます。これに懲りずに、今後も何かあればコメントを頂ければと思います。
以下は2015/1/20に追加しました。
その後
このブログ記事における私の反論に対してコメントを頂き、Twitter上で議論をしたのでそれを追加しておきます。
@kawamorinaoki ありがとうございました。あのブログに対してコメントさせてください。
— 佐渡 夏紀 (@ns19910626) 2015, 1月 19
@kawamorinaoki @kawamorinaoki 浅いもの<深いもの、という話題を話をしたのはブログへのコメントではなく「だから深くスクワットしましょう」というツイートから感じた私の解釈です。的外れでしょうか?多くの人はそう感じると思います
— 佐渡 夏紀 (@ns19910626) 2015, 1月 19
@ns19910626 「浅いもの<深いもの」についての話というのは、この論文だけではそう断言できないという指摘のことですよね?
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 19
@ns19910626 ツイートでもブログでも、研究結果を基にして「浅い<深い」という議論は一切していないし、そのような議論を基に“だから”深くスクワットしましょうと主張しているわけでもありません。したがって「この論文だけでそこまで断言できない」という指摘はやはり的外れです。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 19
@kawamorinaoki 「だから」深くスクワットしましょう と呟かれますとそう見る方にはそのリンクを根拠に深いスクワットをすべきと述べている感じられます
— 佐渡 夏紀 (@ns19910626) 2015, 1月 19
@kawamorinaoki @kawamorinaoki 本意とは異なることはわかりましたが、見る側がそう受けとるのであれば、やり取りをしない限り本意までは汲み取れません。「あ、こんな論拠から深いスクワットがいいんだな」と思います
— 佐渡 夏紀 (@ns19910626) 2015, 1月 19
@ns19910626 ご存知のようにツイッターは字数が限られているためブログのリンクを貼り付けておきました。そしてリンク先の記事を読めば、やり取りなどしなくても私の主張はわかるはずです。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@ns19910626 そもそもリンク先の記事を読まない人は論外ですし、あのブログを読んだ上で私の本意を理解できないようであれば、それは日本語の読解力の問題です。私は論理的な文章を書く事には自信があるので、それを読んで理解できないのであれば、それは私の責任ではありません。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki 自信が,というのは主観的なものです.受け取り方が複数あるならば,読解力の問題と片付けてしまうのはいかがなものでしょうか? ブログだけならばともかく,「深いスクワットをしましょう」と書いてあのようにリンクすれば,異なる受け取り方もまたあり得ます.
— 佐渡 夏紀 (@ns19910626) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki もちろん,私が少数派かもしれません.しかし,私だけがそう感じたと証明することもできません.複数の解釈の余地を残しながら,本意が読み取れないのは読者が悪い,とするのはいかがなものかと思います.
— 佐渡 夏紀 (@ns19910626) 2015, 1月 20
@ns19910626 確かに自信が有る無しは私の主観です。そして読解力の問題と考えたのも私の主観です。ブログもツイッターも主観で書いています。そしてそれをどのように受け取るかは読者の主観です。そういう事でいいと思います。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki そうですね.その主観で読者が受け取った内容で的外れというのはいささか短絡的と思います.複数の解釈の余地があり,そのような受け取り方もあったということをご理解いただけたら幸いです.
— 佐渡 夏紀 (@ns19910626) 2015, 1月 20
これとは違う流れの議論はコチラ↓
@kawamorinaoki また、「垂直跳と可動域が似ているクォーターが」とありますが、クォーターは120度程度、垂直跳は約60-90度(岩田、1960: 金原ら、1960)なのでフルに近いでしょう。
— 佐渡 夏紀 (@ns19910626) 2015, 1月 19
@kawamorinaoki 従って動作の類似性をもってしても垂直跳はクォータースクワットよりもハーフやフルに近いと考えられます。 やはり可動域が近いから、という考えを否定するエビデンスに用いるには少々あの論文だけでは弱いものと思われます
— 佐渡 夏紀 (@ns19910626) 2015, 1月 19
@ns19910626 まず、垂直跳がフルに近いと言うのならフルにおける膝角度のデータも示してください。また、クウォーター、フル、垂直跳の股関節角度のデータはお持ちですか?膝関節だけ議論するのでは片手落ちです。私は膝関節の可動域に限定して議論をしているわけではないので。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 19
@ns19910626 また、ここで取り上げた論文ではCMJの深さはself-selected depthと規定され、具体的な膝関節角度は報告されていません。したがって、他の論文?から膝関節角度のデータを持ってきても、この論文に当てはまるかどうかはわかりません。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 19
@ns19910626 したがって、そもそも当てはまるかどうかわからない数字をもとに膝関節角度がクウォーターよりもフルに近いと議論するのは無意味です。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 19
@ns19910626 この論文ではCMJの膝角度の具体的なデータが示されていないという点において言えば、確かに「可動域が近いほうがトレーニング効果が高い」という仮説を否定するエビデンスとしては弱いかもしれません。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@ns19910626 しかし、少なくとも「クウォーターSQのほうが垂直跳に可動域が近いからトレーニング効果もあるはずだ」という発言・主張・考え方を否定するエビデンスとしては十分だと思います。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@ns19910626 たとえ「そもそも1/4のほうが垂直跳に似ているという前提が間違っていて、どちらかと言うとフルに近い」という佐渡さんの主張が正しかったとしても、(続く)
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@ns19910626 (続き)それはそれで「クウォーターSQのほうが垂直跳に可動域が近いからトレーニング効果もあるはずだ」という発言・主張・考え方を否定するさらなるエビデンスになると思います。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
さらに別の流れの議論はコチラ↓
@kawamorinaoki そこで、ここからはブログと関係なく私の考えを述べさせていただきます まず、垂直跳は膝関節伸筋の強化による跳躍高増大が股関節や足関節よりも大きいことがシミュレーションで明らかになっています(スミマセン、手元に文献がなく、細かい文献情報忘れました)
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 19
@kawamorinaoki クォーターと比較してより膝伸展トルクを要すると考えられるフルやフロントが膝伸筋を強化し垂直跳を改善させたものと思われます。しかし推測の域を出ません。なぜならテストとしてCMJを選択しEMGやinverse dynamicsを用いていないためです
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 19
@ns19910626 同じ重量を用いるのであれば、より深いフルのほうがクウォーターよりも膝伸展トルクの要求度は高いと思いますが、実際にはクウォーターのほうがより重い重量を挙上できるしトレーニングでもより重い重量を使うと思うので、そんなに単純ではないと思います。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki コメントいただいたので返信すると あくまでも「推測の域を出ない」ことを改めて強調させていただきます.フォームも重量もわからないので.
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 20
@ns19910626 クウォーターよりもフロントのほうが膝伸展トルクを要するという考え方の根拠は?また、「膝伸展トルクが大きい=膝関節伸筋の活動量が大きい」とは限らないと思いますが、いかがですか?
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki 失礼しました.「深い」が抜けておりました”deep front squats”とあり,単純にクウォーターより深いというところからの判断です. また,トルクも発揮筋力の指標と考えます.いずれにせよこの論文では推測の域を出ないことを強調するつもりでした
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 20
@ns19910626 トルクは主働筋と拮抗筋の発揮筋力の結果として表に出てくる値であって、そこから主働筋の発揮筋力を求めることはできないと思いますがいかがですか?また、二関節筋の作用等も考えると、膝関節伸展トルクを膝関節伸筋の発揮筋力に結びつけるのは単純すぎませんか?
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki たしかに現在のInverseDynamicsでは拮抗筋の筋力は測りえません.しかし,指標になり得るものであることにも変わりはありません.動作で求められるのも結局は拮抗筋主働筋の結果出てくるものです
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki 例えばEMGの研究で使われる%EMGもトルクを用いた筋力計から出されています.関節トルクを用いてトレーニング負荷を考えるのは,完璧な手法ではないにせよ大きく外すものでもないでしょう
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 20
さらに別の流れの議論はコチラ↓
@kawamorinaoki 動作を変化させることによる負荷の変化が生じるかを力学的あるいは生理学的観点から考え、目的とする動作に求められるトレーニングを選択することが重要と私は考えます 統計学的有意差よりも因果関係を求めたものの方が説得力は高いと思われます
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 19
@ns19910626 動作を変化させることによる負荷の変化が生じるか(?)を力学的・生理学的観点から考えれば、因果関係を求められるのですか?それを考えれば、目的とする動作に求められるトレーニングを選択できるのですか?
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki たとえばスクワットでは下肢の配列を変えることでモーメントアームが変化し,力発揮特性は変化します.今強化したいのはどの関節のどの動作であるか,その動作を強化するためにはどのような種目をどのような動作で行えばいいかという資料になると思います.
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 20
@ns19910626 資料になるというのはその通りです。ただ、「因果関係を求める」という発言からはトーンダウンした印象です。力学的特性や急性の生理学的応答から、中・長期のトレーニング効果を必ずしも予測できるわけではありません。つまり因果関係は求められません。(続く)
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@ns19910626 (続き)だからトレーニング効果を調べたあの論文は意味があるのです。有意差がどうのこうの以上の意味が。もちろん、力学的特性、急性の効果、中・長期のトレーニング効果を全て総合的に見て判断することが重要ですが、その中でもトレーニング研究の重要性はトップです。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki 意味がないとは言っていません。しかし、あれだけでは推測の域を出ないのです。例えばあの論文に垂直跳とスクワットの力学的データの提示が出来れば何が改善できたか示されより因果に近付き他の動作への汎用性が広がると思いますよ
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki たとえばあの論文なら、クォーターは垂直跳が改善せず深いのは改善できたのはなぜですか?そもそも何故改善できたのですか? 推測でなくあの論文のエビデンスのみからこれらが説明できますか? あの論文も資料になることは否定はしませんが
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 20
@ns19910626 全体的に佐渡さんの議論は屁理屈にしか聞こえません。特に「あの論文も資料に・・・」っていう最後の文。私の主観です。佐渡さんの主観ではそうではないのでしょう。一連のやり取りはブログで紹介したので、読者が主観で評価してくれると思います。修士研究頑張ってください。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki 結局、説明はなされないのですね。できないと思います 屁理屈はお互い様でしょう。垂直跳が方法と目的が混在した辺りから特に 屁理屈合戦はブログに載せる必要は皆無でしょう。我々の屁理屈合戦に資料を求めたブログ読者が可哀想です。その掲載は拒否します
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 20
掲載を拒否されましたが、ツイッターはオープンに誰でも閲覧可能なものなので、議論の流れを説明するため、あえて掲載させて頂きました。どの部分を載せて欲しくないのかも定かではないので。 それに、この議論が始まった時点ではツイッターアカウント名が漢字でフルネームだったはずなのですが、議論が始まるとアカウント名を変更されたようです。実名をさらして議論する度胸がないのでしょうか?こんなこと言うと「アカウント名を変えた理由はこの議論とは関係ないです」とか言われそうですが。
その派生議論はコチラ↓
@kawamorinaoki 「可動域が近いから」というだけで浅いものを選択するのは私も反対です。一方で「だから深くスクワットをしましょう」も違うと思います あくまで強さを要する動作を明らかにし、その筋力を鍛えるための種目と動作を選択すべきだと考えますいかがでしょうか?
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 19
@ns19910626 「可動域が近いから」という理由で浅いものを選択するのを否定するという点では意見が一致しているのですね。つまり浅いものを選択する根拠として一般的に言われている「可動域が近い」は間違っていると。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki それは私も同感です.
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 20
@ns19910626 私はそもそも「全可動域を使いましょう」という立場で指導をしています。その理由はブログ#22で説明した通りです。それを否定する「可動域近い派」の考えの間違いを裏付けるエビデンスとして論文を紹介したのです。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@ns19910626 「全可動域を使いましょう」という私の立場を否定する考えを否定するエビデンスがある、だからやはり「全可動域を使いましょう」つまり「だから可動域が近い云々は気にしないで深くスクワットをしましょう」という主張です。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki それはわかりました. ちなみに私の考えとしては,実際が浅いから浅いのだけ,はおかしいというのは同じです.しかし一方で,角度トルク関係から,浅い角度では大きな力を発揮できます.全可動域可能な負荷がその関節角度における力発揮に過負荷でしょうか?
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki 深い角度浅い角度双方の組み合わせもまた有益なのではないでしょうか?
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 20
@ns19910626 全可動域でトレーニングするのが基本ですが、それをやった上で目的に応じてpartial rangeのエクササイズも取り入れるのはアリでしょう。私は別にpartial rangeを完全否定する立場ではありません。チェーンやバンドを使うのもアリです。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki) 2015, 1月 20
@kawamorinaoki 私もその考えです!一方に偏らず目的に応じることが重要です 今回はただ「深くスクワットしましょう」という発言からあのように解釈も出来るために指摘させていただきました 長々ありがとうございました.今後ともまたなにかありましたらどうぞよろしくお願い致します
— Sado N. (@ns19910626) 2015, 1月 20
以上になります。Twitterの複雑な時系列をまとめるのは大変でした。議論を追いやすいように、順番を一部変更してあるのでご注意下さい。この後も議論は続くかもしれませんが、ちょっと頭がこんがらがってきちゃったしキリがないので、興味のある方はツイートを読んでみてください。ありがとうございました。
ちなみにここまで議論した上での私の感想は「やっぱり、別にそこまでツッコまれるような発言はして無かったな」という事です。あくまでも主観ですが。
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【編集後記】
前回のブログ記事が予想外のヒットです。筋力トレーニングの傷害予防効果にこれだけ明確な根拠があるのに、傷害予防とかprehabとか言って、細々としたバランス系エクササイズばかりやっている医療系トレーナーの人は、何を考えているのか?と思ってしまいます。