#775 セミナーを自主開催しているのに外部開催セミナーでも講師を務める理由

 

Samuel pereira uf2nnANWa8Q unsplash

 

日本トレーニング科学会からご依頼をいただきまして、シンポジストを務めることになりました。

同じくシンポジストを務められる中島さんがかっこいいポスターを作ってくれたので、詳しくはそちらをチェックしてみてください。

3年前にも日本トレーニング科学会大会でシンポジストを務めたことがあり、そのときの様子はブログ記事にまとめてあります。

» 参考:日本トレーニング科学会のシンポジウム「これからのトレーニング現場で求められる人材」でシンポジストを務めました

 

 

自主開催セミナー vs. 外部開催セミナー

私はフリーランスとして、「セミナー業」を収入の柱の1つとして位置づけています。

セミナーで講師を務める場合、大きく分けて次の2つのパターンがあります:

  • 自主開催
  • 外部開催(依頼をもらう)

このうち、私は基本的に自主開催でセミナーを実施しています。

そのほうが、日時・テーマ・参加費etcを自分でコントロールできるからです。

また、外部からの依頼を待っているだけでは、収入の柱の1つとして計算することが難しいからです。

 

とはいえ、外部からのご依頼をすべてお断りしているわけではありません。

実際に、フリーランスとして独立してセミナーを自主開催するようになってからも、年1回ほどの頻度で外部開催セミナーで講師を務めています。

あくまでも自主開催をメインにしたいので、外部からの講師依頼の窓口はとくに設けていません。

それでも、すでに私の連絡先をご存知の関係者からたまにご依頼をいただくので、ご依頼内容を検討させていただいた上で、お引き受けすることもあるということです。

もちろん、自分にはメリットがないと判断したり、失礼な依頼のされ方をした場合は、丁重にお断りをしていますが。

 

 

外部開催セミナーで講師を務める理由

私の性格として、いろいろなことを自らコントロールしたいので、自主開催セミナーのほうが性に合っています。

また、収入面でも、セミナーを自主開催したほうが実入りはいいです。

それでも、頻度こそ少ないですが、外部からのご依頼を受けてセミナー講師を務め続けているのには、いくつか理由があります:

  • 理由①:箔をつける
  • 理由②:潜在顧客に私のセミナーの質を知ってもらう
  • 理由③:アウェー感のある中で話すことで自分に負荷をかけて成長する

 

理由①:箔をつける

フリーランスとして活動を始めて実感しているのが、「よいサービスを提供するだけでは不十分で、よいサービスを提供していることを知ってもらう必要がある」ということです。

S&Cコーチとしての腕を磨いていれば自然と稼げるようになるわけではありません。

どれだけ腕が良かったとしても、知ってもらわなければ存在しないのと同じことです。

 

それを実感してからは、いかにして河森直紀というS&Cコーチの存在を知ってもらうか、そして、腕の良さを認めてもらうか、という点についても試行錯誤してきました。

そのための戦略の1つとして、外部からの依頼を受けてセミナー講師を務めることで「箔をつける」ということを意識しています。

逆に言うと、「箔をつける」ことに繋がるか否かで、セミナー講師のご依頼を引き受けるかどうかを決めている、ということでもあります。

 

たとえば、今回ご依頼をいただいた日本トレーニング科学会ですが、基本的には研究者が集まる「学会」です。

私は「博士号を持ち科学にも通じたS&Cコーチ」というのを売りにしているので、「学会」から依頼を受けてシンポジストを務めるというのは、「箔をつける」という観点では願ったり叶ったりです。

また、それ以外にも、古巣のJISSとかNSCAとかプロ野球S&C研究会等からのご依頼を受けて外部講師を務めましたが、それらはどれも「そんなところで講師をするなんてスゴイな」と思ってもらえるようなご依頼元ばかりです。

 

「箔をつける」ために外部からのご依頼を受けてセミナー講師を務める、なんて言うとイヤラシく聞こえるかもしれません。

また、上述したようなところでセミナー講師を務めて箔がついたからといって、それは表面上すごそうに見えるというだけであって、実際に河森がすごいかどうかとは別の話だ、と思われる方もいるかもしれません。

それはおっしゃるとおりで、箔が付いたとしても、それは簡単に剥がれてしまうメッキにすぎないかもしれません。

しかし、私はS&Cコーチとしての腕に自信があるし、さらに磨きをかけるために日々努力もしているので、たんなる見せかけに終わることはありません。

中身に自信があるのであれば、それを知ってもらう手段の1つとして「箔をつける」という戦略をとるのは決して悪いことではないと、最近は考えています。

» 参考:S&Cコーチとして「箔をつける」ということ

 

 

理由②:潜在顧客に私のセミナーの質を知ってもらう

私が自主開催しているセミナーでは、参加費を相場よりも高めに設定しています。

それだけ質の高い内容を提供している自信もあるし、準備に時間や労力がめちゃくちゃかかるので、そのくらい頂かないと割に合わないし、やる気がなくなっちゃう、というのもあります。

逆に言えば、参加費を高めに設定しているからこそ、それに見合ったものを提供しないと!と考えて自らの尻を叩いているのです。

 

とはいえ、参加費が高いと気軽に申し込みをしていただくのが難しくなる、という弊害もあります。

そこで、外部開催のセミナーでお話をさせていただき、これまで私の自主開催セミナーに参加されたことのない多くの方たちに私のセミナーを経験をしてもらうことには大きなメリットがあると感じています。

これまたイヤらしい言い方かもしれませんが、私の自主開催セミナーの宣伝の場として使わせていただくということです。

そこで潜在顧客の方に私のセミナーの質を知ってもらい、願わくはそのうちの一部の方に私が自主開催している他のセミナーにお申し込みいただきたいという考えです。

したがって、私が外部からのセミナー講師のご依頼を引き受ける場合は、参加者が多い傾向のあるセミナー・学会・カンファレンス等が中心になっています。

※少人数の外部セミナーの講師依頼を絶対に引き受けないというわけではありません。

 

セミナー講師を依頼された場を宣伝に利用するなんて、先方に失礼だろ!と思われるかもしれません。

しかし、宣伝として利用するためには、私としても質の高い内容を提供する必要があるので、手抜きをすることはなく、むしろ宣伝だからこそ全力で準備をして全力でお話をさせていただいています。

そうすることで、私にもメリットがあるし、主催者側にもメリットがあるし、参加者も質の高い話を聞けるし、win-win-winになると私は信じています。

 

 

理由③:アウェー感のある中で話すことで自分に負荷をかけて成長する

「セミナー業」は収入の柱の1つ、という説明をしましたが、私がセミナー講師をするのは収入のためだけではなく、S&CコーチとしてのスキルUPという目的もあります。

セミナーの準備をすることで自分の頭の中を整理することができたり、「話す力」が伸びることでアスリートや競技コーチへの説明がうまくなったりするのです。

 

自主開催セミナーでは「高い参加費をお支払いいただいている」ということが大きな負荷となり、それに見合うだけの努力をすることに繋がって、S&Cコーチとして成長することができていると感じます。

一方で、外部開催のセミナーでお話をさせていただく場合は、アウェー感のある中で話すことになるので、それがいつもとは違う負荷となり、それもまた成長に繋がります。

 

自主開催セミナーにご参加いただく方は、私のことをすでに知ってくださっている方ばかりです。

さらには、私のブログ等を読んで、ある程度共感をしてくださっていて、さらに深く勉強をしたいということで、私のセミナーにご参加いただいています。

しかし、外部開催のセミナーの場合、参加者の中には私のことを知らない方もいるでしょうし、私に対して批判的な考え方をお持ちの方もいるでしょう。

実際に、質疑応答の時間に、私に対して批判的な質問をしてくる方も一部いらっしゃいます。

そんなアウェー感のあふれる場で、自分の意見を理解してもらえるように論理的にわかりやすく説明をする、そして批判的な質問に対しても即座に対応する。

そんなヒリヒリとした場を経験することも、自分の成長には重要だと考え、外部講師のご依頼もお引き受けすることにしています。

 

 

まとめ

フリーランスとして活動しているS&Cコーチがセミナーの自主開催をされることは以前からオススメしています。

新型コロナウイルスによる自粛期間中はオンラインセミナーが増えましたが、一時的なことで終わらせずに、ぜひとも継続して実施していただければと思います。

私自身が学ぶことのできるインプットの選択肢が増えるので。

 

で、セミナーを自主開催し始めてみると、そのメリットの大きさに気づき、外部開催セミナーの講師依頼を引き受けたくなくなる時期を経験されるはずです。

気持ちはわかりますし、フリーランスとしては自主開催がメインで活動をすべきです。

それでも、外部開催セミナーで講師を務めることにもメリットはあります。そして、それらのメリットは自主開始セミナーでは得ることが難しいものです。

外部講師の依頼を引き受けるか否かを判断するご自身なりの基準を決めて、それをパスするご依頼は積極的に受けてみていただければと思います。

今日のブログでは私なりの基準をご紹介しました。

 

 

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【編集後記】

先週末に「競技力向上のためのウエイトトレーニングの考え方セミナー」を実施しました。

いつもと趣向を変えて、参加費を安めに設定し、質疑応答はなしにして、多くの方にご参加いただけるようにしました。

同じ内容のセミナーを11/14にも開催予定です。

こちらは、土曜の夜といういつもとは異なる時間帯での開催になります。

とくに私の自主開催セミナーにご参加いただいたことのない方は、比較的安い値段で河森のセミナーをお試しできるチャンスです。

多くの方からのお申込みをお待ちしています。